11月3日(金)は,『文化の日』 でした。 私が子供の頃はまだ,明治生まれのお年寄りがいて “祝日”には ほとんどの家の玄関先に国旗を掲げたものでした。 私の実家でも,厳格な明治生まれの祖父が そういった慶事には熱心でした。 現代人は,子供達はもちろん,働く人々にとっては 単なる「連休」でしかなく,「この日は何の休日?」ということを 理解していない人も増えているようです。
その 『文化の日』 は,先月の中秋の名月に続く 『十三夜』。 『十五夜お月様』 の月見をしたら,必ず, この『十三夜(三夜さま)』 のお月見もしないと 『片見月』 といって宜しくないこととされていました。
そういえば,私の家でも明治生まれのおばあちゃんが 『十五夜さま』 だとか 『三夜さま』 だとか言って, お団子やお供え物の用意をしていましたね。 私は, 「え~っ!?またお月見?」・・・と,子供心に 「ずいぶんお団子の日が多いな~」 なんて思っていました。
だんだんと日本人らしい風情が失われて行く昨今。 でも・・・,秋という季節には 「文化・芸術」 の香りがしますよね。 著名な日本画家である友人が,『文化の日』 にちなんで 某市からの依頼で芸術展に作品を公開しました。 変わらない画風と人柄に,秋にふさわしい郷愁と かつて日本人の暮らしの中にあった潤いを感じました。
これからの季節は,日本の伝統・文化を味わう機会が増えますね。 いろいろな行事を無意識に通りすぎるのではなく, 一つ一つ,昔の人達の思いを感じながら大切に味わいたいな。。と 今宵の月(は満月です) を見上げながら思いました。
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