仮設千本桜プロジェクトを本日4/8、御釈迦様の誕生の日に植樹することが出来ました。
場所は石巻市北上地区のニッコリサンパーク仮設です。
苗木は日本花の会から送っていただいたソメイヨシノ50本。
その苗木をビニールポット(鉢)に土を入れて、竹の支えを着けて植え付けします。
仮設の方々約20人程が参加し、一緒に作業します。
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なかなか思うように進まない被災地の復興ですが、
桜は心の復興を促すシンボルだと感じます。
心の復興、その第一は鎮魂と供養、いつまでも忘れない、いつも見守るということです。
春になれば、花が咲くように、亡くなった方が花になって生まれ変わって来て欲しいという想いを込めます。
2つ目は希望の桜。
寒く苦しい時期を経て、春一番に桜は花を咲かせます。
仮設の方々も今は苦しい時期かもしれませんが、
でも必ず春は訪れます。暖かさや光は必ず訪れます。
この苗木に花が咲く頃は、きっと自分の安心した家に暮らせることになるでしょう。
希望を持って、この苗木を育てて頂きたいと思います。
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最後に我々僧侶がお経を読見ます。
その間、皆さんは手を合わせ、亡き人を想い、将来への希望を祈ります。
お経を聞くとあの頃を思い出すのでしょう。
話を聞くと、孫を亡くした、妻を亡くしたという方ばかりです。
皆さん、涙が溢れます。
でもこれが、お経のチカラなのだと思います。
読経の響きが、亡くなった人と、仮設の方々を結ぶコトバになり、想いを届ける手段となります。
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仙台では、昨日開花宣言が発表されました。
桜前線が一気に東北を駆け抜けます。
お釈迦様の誕生日、4/8の花祭に皆さんに桜を渡すことができて本当に良かったです。
桜の花に孫さんや奥さんが生まれ変わって下さいと祈ります。
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