美容全般について興味がなかった私ですが、さすがにこれは放っておくわけにはいかないと思うほど、猛スピードでシミの数が増えていくので、毎日鏡を見るのが怖くもあります。さんざん放っておいたことで、ケアの仕方がまったくわからないというのもかなりの問題です。メイクの仕方もよくわからないまま、ここまで年齢を重ねてしまいましたので、今更どこに化粧の仕方を聞いていいのかもわかりません。ついつい安く済ませようとしてしまい、結局駅前のドラッグストアで化粧品一式を揃えてしまいます。しみだけではなく、日焼けを重ねてきたことで、肌の水分がずいぶん減っているようで、目じりなどの肌が乾燥しやすい部分から順にひび割れのようなしわまででき始めています。
やむをえず、自分なりにもてる知識を総動員して、美白対策に乗り出しています。10代20代とあまり美白について考えたり、ケアをしたりしたことが無かったのですが、そのツケが一気にでてしまいました。いま、私の顔や背中にシミがいっぱい出始めています。皮膚の外側につけたり塗ったりするものにあまり期待せずに、体の中からきれいにしようと、今は日々の食事にビタミンcの多いメニューを取り入れたり、コンビニでサプリメントを購入したり、微々たる抵抗を始めています。
今になって、あわてて美白化粧水のパックをしたり、クリームを塗ってみたりしてはいますが、積み重ねてきたものがすぐに良くなるはずがありません。また、百貨店の化粧品売り場に行っても、すっぴんですし、すっぴんに見合った服装(GパンにTシャツ)の私は、売り場の人に声をかけられることもほとんどありません。美肌へ続く道は遠く険しいようです。もともと、興味がないのは美白についてだけではありませんでした。
「30歳になったら、一気にくるよ」と年上のお姉さま方にはよく言われていたものですが、実際に30歳を超えて本当についにきたかという状態になって驚いています。もっと早くから取り組んでいればこんなことにならなかったのにと思うたび、やはり年上の先輩の言うことは聞いておくべきだったと後悔する日々です。化粧品ひとつ買うにも、どこにいっていいのやら、皆目見当が付きません。恥をしのんで、百貨店などの化粧品売り場などで専門の美容部員さんに詳しく聞けばいいのですが、自分よりもずっと年下の人に教えてもらうのもなんだか恥ずかしいですし、かといって年上のおばさま方に教えてもらうととんでもないことになりそうな気もしてしまい、怖気づいてしまっています。