金属の詰め物や差し歯をしたのに、何かの拍子にポロッと取れてしまったという例はよくありますから、インプラントでこれと同じことが起きたら、高いお金を支払ったのに無駄になってしまうのでは?という不安があるわけです。まして歯医者さんというと痛いというイメージが子供の頃からある私たちにとっては、通常の虫歯治療よりも大それたことをしそうなインプラント手術は考えただけでも痛そうで、恐怖です。以前と違って、最近では麻酔技術の飛躍的な向上によって歯科治療でも積極的に麻酔が使われるようになりました。インプラントはこれと同じことをやっているに過ぎません。この点を考える際に、これまで実際に経験した歯科治療を思い出してください。そのことを不安に感じる人は意外に多いそうです。
筆者もそうです。インプラントの性能が飛躍的に向上した結果、現在ではこのようなことはほとんど無いのですが、万が一インプラントが取れてしまった場合などは無料で再び装着するというサービスがセットになっていることが多いので、心配はいりません。そのため、異物である人工歯根を埋め込んだことによる害はないと考えて良いと思います。そうです、インプラント治療は痛くないのか?という点です。痛みや何か感じたら遠慮なく言えばさらに麻酔をしてくれますので心配はいりません。これまでの項では費用面に対する不安にお答えするような内容が多かったのですが、ここでもうひとつ根本的な不安があります。
チタンは他の金属に比べて人体との親和性が高く、人間の骨がチタンに馴染もうとします。次に挙げられるのが、インプラントのような異物を体に入れて大丈夫なのかという不安です。痛いことは恐怖です。これまでは痛みを我慢することが美徳のように思われていた部分がありましたが、現在は痛みを全く無くした状態で治療を行うのが当然になっています。確かにインプラントはチタンという金属で出来ていますから人間の体に元からある物質ではありません。この時に不安に思う人はまずいないでしょう。
インプラント治療は手術を伴います。まず手術及び治療全体において痛みは無いのかという点。ここでは痛さを含めて、身体的な不安に対してお答えしたいと思います。また、インプラントにチタンを使用していることにも理由があります。インプラントの場合は手術なのでもちろん麻酔によって完全に痛みのない状態で行われます。人は何歳になっても痛みに弱く、痛いことを極端に嫌がります。