はあ、はあ、と肩を動かしながら呼吸する二人。
ベンジャミンはミンメイの隣に倒れこんだ。
「大丈夫かい?ミンメイ」
ベンジャミンは横向きになり、ミンメイの頬を撫でた。
「ん…大丈夫よ…」
ミンメイはその手に自分の手を重ね、温かさを感じていた。
「ホントはね、ちょっと怖かった。…いつものベンジャミンじゃないみたくて」
「だから怖いだろ?って訊いたじゃないか」
「うん…でもベンジャミンだからいいやって、思ったのよ」
「ミンメイ」
「ベンジャミン、大好き。愛してるわ」
そういうと疲れきったのか、ミンメイはすぅっと眠りに入った。
ベンジャミンはミンメイの手を外し、シーツを肩まであげてあげた。
「ミンメイ、僕も君を、愛してるよ」
ミンメイの頬にそっとキスをして自分も着の着のまま眠ってしまった。
朝起きると、ダイニングからいい匂いがした。
「朝?」
上体を起こしてポリポリと頭をかく。
そのうち昨夜の事を思い出して、ふ、と笑った。
とりあえずいつもの服装に着替えて寝室を後にした。
「おはよう、ベンジャミン。朝食が出来てるわよ。あ、バスルーム、勝手につかっちゃったけど、いいよね?」
「いいよ。昨夜からここは君の第二の家になったんだから。あと悪いけど、僕もシャワー浴びてくるよ。いいかい?」
「もちろん」
ベンジャミンがシャワーを浴びている間、ミンメイはコーヒーを淹れていた。
「お待たせ」
と、帰ってきたベンジャミンは無精ひげをキレイに剃ってきた。
「ま、小奇麗にしちゃって。さあ、朝食にしましょう」
朝食と歯磨きを済ませ、出かける準備は出来た。
が、しかし、このまま出れば確実に週刊誌に書かれるであろう。
ミンメイにはその覚悟があった。
でもベンジャミンは?
「ごめんなさい、ベンジャミンに迷惑かけちゃうわね…そこまで考えてなくて私…本当にごめんなさい」
「謝る必要はないよ、ミンメイ。僕だってそこまで馬鹿じゃない。それよりスタジオ入りの時間が迫ってるんだろ?早く行った方がいい」
「ええ…ベンジャミン」
「なんだい?」
「キスして」
「キスの好きなお姫様だな」
「ん、もう!子供扱いし…」
言葉の途中で口を塞がれた。
「じゃ、行ってきます」
ミンメイは笑顔で玄関の外に出た。
変装していると言っても、ベンジャミンのマンションは知られている。
エントランスを抜けると、さっそくシャッター音が聞こえた。
聞こえない振りして、凛と歩く。
―――私は後ろめたい事なんかしていないもの。大丈夫!
その1時間後にベンジャミンは地下駐車場にいた。
実は車の免許はもっていたし、車も持っていたベンジャミンだった。
何故いつも徒歩で通っていたかと言うと、途中の寄り道が困難だったからだ。
久しぶりにエンジンに火をいれた。
ちゃんと動きそうだ。
そしてベンジャミンも下手な変装はせず、堂々と軍病院へと出勤した。
ベンジャミンはミンメイの隣に倒れこんだ。
「大丈夫かい?ミンメイ」
ベンジャミンは横向きになり、ミンメイの頬を撫でた。
「ん…大丈夫よ…」
ミンメイはその手に自分の手を重ね、温かさを感じていた。
「ホントはね、ちょっと怖かった。…いつものベンジャミンじゃないみたくて」
「だから怖いだろ?って訊いたじゃないか」
「うん…でもベンジャミンだからいいやって、思ったのよ」
「ミンメイ」
「ベンジャミン、大好き。愛してるわ」
そういうと疲れきったのか、ミンメイはすぅっと眠りに入った。
ベンジャミンはミンメイの手を外し、シーツを肩まであげてあげた。
「ミンメイ、僕も君を、愛してるよ」
ミンメイの頬にそっとキスをして自分も着の着のまま眠ってしまった。
朝起きると、ダイニングからいい匂いがした。
「朝?」
上体を起こしてポリポリと頭をかく。
そのうち昨夜の事を思い出して、ふ、と笑った。
とりあえずいつもの服装に着替えて寝室を後にした。
「おはよう、ベンジャミン。朝食が出来てるわよ。あ、バスルーム、勝手につかっちゃったけど、いいよね?」
「いいよ。昨夜からここは君の第二の家になったんだから。あと悪いけど、僕もシャワー浴びてくるよ。いいかい?」
「もちろん」
ベンジャミンがシャワーを浴びている間、ミンメイはコーヒーを淹れていた。
「お待たせ」
と、帰ってきたベンジャミンは無精ひげをキレイに剃ってきた。
「ま、小奇麗にしちゃって。さあ、朝食にしましょう」
朝食と歯磨きを済ませ、出かける準備は出来た。
が、しかし、このまま出れば確実に週刊誌に書かれるであろう。
ミンメイにはその覚悟があった。
でもベンジャミンは?
「ごめんなさい、ベンジャミンに迷惑かけちゃうわね…そこまで考えてなくて私…本当にごめんなさい」
「謝る必要はないよ、ミンメイ。僕だってそこまで馬鹿じゃない。それよりスタジオ入りの時間が迫ってるんだろ?早く行った方がいい」
「ええ…ベンジャミン」
「なんだい?」
「キスして」
「キスの好きなお姫様だな」
「ん、もう!子供扱いし…」
言葉の途中で口を塞がれた。
「じゃ、行ってきます」
ミンメイは笑顔で玄関の外に出た。
変装していると言っても、ベンジャミンのマンションは知られている。
エントランスを抜けると、さっそくシャッター音が聞こえた。
聞こえない振りして、凛と歩く。
―――私は後ろめたい事なんかしていないもの。大丈夫!
その1時間後にベンジャミンは地下駐車場にいた。
実は車の免許はもっていたし、車も持っていたベンジャミンだった。
何故いつも徒歩で通っていたかと言うと、途中の寄り道が困難だったからだ。
久しぶりにエンジンに火をいれた。
ちゃんと動きそうだ。
そしてベンジャミンも下手な変装はせず、堂々と軍病院へと出勤した。