野鳥や野草とともに-前立腺がんを治療しながら

熊本市立田山の野鳥や野草の観察結果の報告です
前立腺がんがみつかったので、その体験も報告します

骨シンチとCT (2019/12/24)

2020-01-15 19:56:51 | 前立腺がん体験記
  8:50に骨シンチの注射を打つという予約で、時間通りに核医学センターに行ったが、9時過ぎまで待って次の人と一緒に説明を聞いた。放射性のテクネチウムを含む注射なので、放射線科の医師が注射をしてくれた。11:50から撮影するとのことで、CT撮影に向かった。CTは午後2時からの枠しか空いてなかったが、装置が空けばすぐやってくれるとのことで、画像診断センターに行くとすぐに撮影してくれた。
 2時間ほど時間が空いたので、すぐ近くの熊本城を散歩した。11:50から予定通り撮影して、泌尿器科へ向かった。1時過ぎに診察室に入ると、すでにCTと骨シンチの結果がディスプレイに表示されていた。幸い転移は無かったが、甲状腺のCT像に影のようなものがあるということで、1月後に代謝内科を予約してもらった。小線源の予約もしてもらったところ、9/25に実施できることになった。それまではホルモン療法で前立腺を縮めるということで、男性ホルモンの発生を阻害するリュープリンを注射することになった。
 このリュープリンは皮下注射だが、効き目が12週間も持続するそうで、女性の更年期障害のような副作用が生じるとのことでした。24週間持続するのもあるのだが、前立腺の体積を見ながら継続の有無を考えた方がいいだろうということで、12週のものにした。

再診料:74点
画像診断:6708点
注射:5870点
合計:12652点

 画像診断が高いのはテクネチウムの注射が5228点もするからです。外来の高額療養費18000円を超えたので、12/17の分と18000円の差額を請求されただけです。高いものはまとめてやってくれると助かります。
 リュープリンを初めて注射したときは逆に男性ホルモンが増加し、徐々に減っていくということなので、いつ副作用が始まるかわからないので、不安な毎日を過ごすことになります。
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生検結果を聞く (2019/12/17)

2020-01-15 19:48:00 | 前立腺がん体験記
 尿検査だけ行って診察室に入った。
ディスプレイに生検の結果が表示されていた。

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【診断名】Adenocarcinoma
所見
腺房腺癌が認められます。神経浸潤、静脈浸潤、被膜外脂肪織浸潤は認められません。コア別のGleason pattern、病変の広がりは下記の通りです。
#1: Gleason score 4+3=7 (占拠率:約13%)
#2: Gleason score 3+4=7 (占拠率:約25%)
#14: Gleason score 3+4=7 (占拠率:約 5%)
#3-#13には腫瘍成分は認められません。
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とのことで、「癌ですね」と言われた。#1と#2はMRIの像と融合した超音波の画面を見て、その像を狙って刺したので、確実に病巣のサンプルが採れており、#14はその像の近くなので病巣をかすったのだろうとのことでした。
 癌の告知ということになるが、おおむね想定通りだったので、驚きはなかった。
「中リスクですね」と言ったら、「中リスクですね、治療法はご存じですか」と返されたので、「小線源でお願いします」と答えた。この病院は小線源を推進しているためか、「ありがとうございます」と言われた。
 低リスクなら監視療法、中リスクなら小線源と決めていたので、迷いはなかった。この病院を選んだのも小線源を推進しているからでした。しかし、問題は病院のホームページにも記載されているように希望者が多くてかなり待たないといけないことでした。
 小線源なら来年の10月頃になり、裏技としては日赤に移れば1ヵ月くらいでやってもらえると言われたが、前立腺をホルモン療法で小さくしてからの方が良くて、それには数カ月は必要なので、10月はちょうどいいかと思って転院はしないことにした。しかし、最終決定は転移を調べてからなので、次週にCTと骨シンチを行うこととなった。

 ここで、小線源(ブラキセラピ)を選んだ理由について書いておこう。米国前立腺癌治療調査財団(PCTRF)が調査した各治療法に対する治療成績(PSA非再発率)のグラフによると、手術(Surgery)の場合よりも小線源(Seeds)もしくは小線源と外部照射(Seeds and EBRT)の方がかなりいい結果が出ているからです。

最後に前立腺の体積をエコーで測定したところ、37mlとのことでした。生検で少し縮んだのかどうかはわかりません。

再診料:74点
検査:530点
合計:604点
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生検のための入院 (2019/12/3~6)

2020-01-15 19:45:20 | 前立腺がん体験記
 12/3は午後1時までに病院に行き、受付をして病棟に案内された。麻酔医から麻酔の説明があり、生検担当医から生検の説明があった。MRIの画像を超音波の画像に融合して、病変部を確実に採取できるとのことだ。会陰部から針を刺すそうだ。間違えないようにと手の甲に「MRI fusion P生検」とマジックで書かれた。
 病室に戻って会陰部を看護師さんに剃毛された。石鹸と剃刀を想像していたが、電気シェーバーでおおまかに剃っただけだったが照れ臭いものです。その後に入浴して普通の夕食を食べて就寝した。

 12/4は朝から絶食で水分も10時以降はとれなかった。浣腸をして点滴を受けて順番を待ち、午後1時40分頃に呼ばれた。足には血栓防止用の締め付けるストッキングをはかされた。病室と同じフロアに手術室があり、点滴台を押しながら歩いて行った。手術台に乗ると背骨に麻酔薬を打たれて、氷を太ももとお腹に交互に当てて冷たいかどうか聞かれて麻酔の効果を確かめ、十分でないと思えば体をゆすると麻酔がまわるようにしていたようだ。点滴に鎮静剤を入れられたようで、生検実施中のことは全くわからない。終了後は病室のベッドが手術室に来ており、それに乗って病室まで戻った。
 午前中から何度も点滴を受けたが、毎回点滴を開始してしばらくすると別の看護師さんが来て点滴のラベルを確認するのには感心した。
 夕食は普通食で美味しかった。朝までベッドから降りないように言われて尿瓶を渡されていたが、尿意がないのでおかしいと思いながら午後9時頃に試しに排尿してみたら尿瓶に半分くらい尿が出た。麻酔で尿意を覚える神経がマヒしていたようだ。夜中にはさらに尿瓶に半分くらい尿がたまるが今度は尿意がおさまらなくなった。看護師に訴えたが、会陰部を強く抑えているので尿が出にくくなっているのだろうと言われた。午前3時頃にも尿意が強くて寝られないと看護師に訴えたらお腹がそんなに張ってないので、痛さを尿意と感じているのだろうと、痛み止めをくれた。
 12/5は寝られないまま点滴が終了して会陰部のガーゼを外す午前6時を迎えて、ようやくの思いでトイレに行くが尿がほとんど出なかった。看護師さんも慌ててハンディ超音波で蓄尿量を測ると700mlもあった。カテーテルを入れて導尿してもらい、実際に700mlほど尿が出た。朝食後は自力で排尿できたが、残尿が270mlもあるので、尿管の緊張を弱めるαブロッカーのシロドシンOD錠を処方してもらい、退院を延ばして様子を見ることとなった。夕食時には余裕が出てきたので、写真を写した。


夕食

12/6 薬を飲んで排尿状況は回復したようなので、次回の診察日までの薬をもらって退院した。


朝食

入院料等:170点
検査:1400点
投薬:76点
診断群分類(DPC):14407点
手術:33点
麻酔:1165点
病理診断:570点
医療費合計:18451点

 この他に食事一部負担金:2760円、おむつ代75円を加算された。入院前に4万円位と教えてもらってましたが、1日増えたにもかかわらず見積もり以内でした。
 MRIフュージョン生検はまだ保険適用ではなく、他の病院では自由診療として10万円ほど必要なのだが、試験的に実施したとのことで費用は請求されなかった。
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麻酔の事前検査 (2019/11/26)

2020-01-15 19:44:07 | 前立腺がん体験記
 血液検査、尿検査、細菌検査、X線撮影(胸部と腹部)、心電図、肺機能検査を行い、異常がなかったので予定通り12/3から入院することになり手続きを行った。
2014年の最後の人間ドックで心電図には「完全右脚ブロック」が見られると書かれていたので聞いてみたが、それは無くて正常範囲だとのことで安心した。

再診料:74点
検査:1166点
画像診断:420点
合計:1660点
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MRI受診 (2019/11/20)

2020-01-15 19:41:14 | 前立腺がん体験記
 午後2時からの予約なので、1時半ころに病院に行った。検査着に着かえて金属探知機で調べた後でMRIの検査台に寝かされた。Philipsの3テスラの装置のようだ。ガドリニウムの造影材も入れられた。検査中はガンガンと大きな音がするのには驚いた。傾斜磁場をパルス状に印加するので音が出るようだ。
 午後4時ころまで待って診察室に入るともう結果が出ているのに驚いた。拡散強調画像にゴマ粒が集まったような直径7mmほどの像が見えるということで生検を強く勧められた。後で調べたところ、造影も含むマルチパラメトリックのMRIで異常が検出されれば癌の確率はかなり高いようだ。ちょうど最新の生検装置(MRI fusion生検)を借りる予定になっているということなので、12/4の生検をお願いした。下半身麻酔で行うので、2泊3日の入院が必要とのことでした。
 この日は遅くなったので、麻酔のための事前検査のために1度来院してその際に入院手続きをすることになった。

再診料:74点
画像診断:3340点
合計:3414点

 MRIはもっと高いかと思っていたので、これで済んだので嬉しかった。検査結果が当日にわかるというのも有難い。
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