「謙治君!?」
桃子は辺りを見回した。
だが謙治の姿はどこにも見当たらない。
「謙治君!どこ!?謙治君!?」
桃子は大声を張り上げた。
「ここだよ、ここ」
その声は桃子の足元から聞こえた。
・・・桃子はおそるおそる顔を下に向けた。
謙治君がいた。
砂浜から頭だけ出ている。
「久しぶりだな、桃子」
桃子は嬉しかった。
「謙治君!なんで!?なにしてんの!?」
謙治は「ヒヒヒ」と笑った。
そして次の瞬間、砂の中から飛び出した謙治の両手が、桃子のふくらはぎをガッシリと掴んだ。
桃子はバランスを崩し背中から倒れた。
謙治の両手は、倒れた桃子を強い力で砂の中へひきずりこもうとしていた。
まるでアリジゴクがアリをねらうかのように。

にほんブログ村に参加してます!よろしければクリックお願い致します!
桃子は辺りを見回した。
だが謙治の姿はどこにも見当たらない。
「謙治君!どこ!?謙治君!?」
桃子は大声を張り上げた。
「ここだよ、ここ」
その声は桃子の足元から聞こえた。
・・・桃子はおそるおそる顔を下に向けた。
謙治君がいた。
砂浜から頭だけ出ている。
「久しぶりだな、桃子」
桃子は嬉しかった。
「謙治君!なんで!?なにしてんの!?」
謙治は「ヒヒヒ」と笑った。
そして次の瞬間、砂の中から飛び出した謙治の両手が、桃子のふくらはぎをガッシリと掴んだ。
桃子はバランスを崩し背中から倒れた。
謙治の両手は、倒れた桃子を強い力で砂の中へひきずりこもうとしていた。
まるでアリジゴクがアリをねらうかのように。



男は笑った。
「ハッハッハ。驚くことはないよ。俺はこう見えても怪しいもんじゃないんだぜ」
・・・どう見ても怪しい。化け物じゃないか。
桃子は我に返ったようにバッと起き上がった。
「逃げよう。殺されるかもしれない」
直感的にそう思った桃子は、今まで歩いて来た方向に向かって走りだした。
桃子は足には自信があった。桃子は陸上部に所属しており、ウッポポ中学代表で県の陸上大会に何度も出場する程の脚力の持ち主であった。
桃子は走り続けた。
走りながら後ろをチラリと見た。
男は追ってきてはいないようだった。
桃子が安心したそのとき、
「砂浜を走るんじゃねーよ!」
という怒鳴り声がどこかから聞こえた。
桃子は急ブレーキをかけて立ち止まった。
桃子はその声に聞き覚えがあった。
顔を見なくても声の主が誰だかわかる。
謙治くんだ。

にほんブログ村に参加してます!よろしければクリックお願い致します!
「ハッハッハ。驚くことはないよ。俺はこう見えても怪しいもんじゃないんだぜ」
・・・どう見ても怪しい。化け物じゃないか。
桃子は我に返ったようにバッと起き上がった。
「逃げよう。殺されるかもしれない」
直感的にそう思った桃子は、今まで歩いて来た方向に向かって走りだした。
桃子は足には自信があった。桃子は陸上部に所属しており、ウッポポ中学代表で県の陸上大会に何度も出場する程の脚力の持ち主であった。
桃子は走り続けた。
走りながら後ろをチラリと見た。
男は追ってきてはいないようだった。
桃子が安心したそのとき、
「砂浜を走るんじゃねーよ!」
という怒鳴り声がどこかから聞こえた。
桃子は急ブレーキをかけて立ち止まった。
桃子はその声に聞き覚えがあった。
顔を見なくても声の主が誰だかわかる。
謙治くんだ。



メモ用紙には黒のボールペンで文章が綴られていた。
あなたは何処へ向かうのでしょうか。
流離う者に光明は見えるのでしょうか。
願いは叶い報われるのでしょうか。
滴り落ちた涙は帰ってくるのでしょうか。
壊死した夢は治るのでしょうか。
綺麗なまま朽ち果てる事は可能なのでしょうか。
消失は悪なのでしょうか。
其れは誰にもわからない。
御前の足で歩め。
如何なる者にも邪魔出来ぬ。
紛う事無き浮世の夢。
欲望で充満した現実。
怪物は何処にでもいるものだ。
宝物は何処にでも有るものだ。
ウッポポウッポウッポッポー。
桃子さん、読んで頂けましたか?これが僕の素直な気持ちです(笑)突然の事で驚いたけど、嬉しい気持ちのほうが正直強い(爆)蟻地獄は怖くないですよ。むしろ蟻の方が怖いくらいです(涙)
桃子は意味がわからなかった。
・・・なにこれ?誰が入れたの?
桃子は空腹でイラついていた。
メモ用紙をビリビリに引き裂き、海に向かって放り投げた。

にほんブログ村に参加してます!よろしければクリックお願い致します!
あなたは何処へ向かうのでしょうか。
流離う者に光明は見えるのでしょうか。
願いは叶い報われるのでしょうか。
滴り落ちた涙は帰ってくるのでしょうか。
壊死した夢は治るのでしょうか。
綺麗なまま朽ち果てる事は可能なのでしょうか。
消失は悪なのでしょうか。
其れは誰にもわからない。
御前の足で歩め。
如何なる者にも邪魔出来ぬ。
紛う事無き浮世の夢。
欲望で充満した現実。
怪物は何処にでもいるものだ。
宝物は何処にでも有るものだ。
ウッポポウッポウッポッポー。
桃子さん、読んで頂けましたか?これが僕の素直な気持ちです(笑)突然の事で驚いたけど、嬉しい気持ちのほうが正直強い(爆)蟻地獄は怖くないですよ。むしろ蟻の方が怖いくらいです(涙)
桃子は意味がわからなかった。
・・・なにこれ?誰が入れたの?
桃子は空腹でイラついていた。
メモ用紙をビリビリに引き裂き、海に向かって放り投げた。



綺麗な海だ。
透き通るような青。
桃子は椰子の木にもたれかかっていた。突如目の前に広がった光景に言葉が出ない。
ここはどこ?島?なに?なんで?
桃子はパニックになった。訳が分からない。ここはどこか。自分がなぜここにいるのか。
・・・鼻が痛い。
鼻がズキズキと疼いている。桃子は72時間前の記憶が蘇った。
そうだ。私、アレを探しに行く途中で謙治くんに殴られたんだ。たぶんあれから意識がなくなってたんだ。
桃子は自分の体を見た。制服を着ている。白い夏服の胸部分には、自分の鼻血と思われる斑点が付いている。
太陽が照り輝いている。気温は相当に高いはずだが、桃子は椰子の木の木陰に守られていた。
まるで誰かが木にもたれかからせてくれていたかのように。
・・・誰かに連れてこられた?誰?なんのために?
桃子はまたパニックになった。
「人を探そう」
桃子は起き上がり、辺りを探索することにした。
やはり、どこかの島のようだった。
白い砂浜には貝殻やヒトデが無数に打ちあげられている。海と反対側を見上げると巨大な岩壁が聳え立っている。桃子は昔ビデオで見た『猿の惑星』の舞台に似ていると思った。
桃子は砂浜を歩き続けた。
建物や人を探すが、同じような景色が続くだけだった。
2時間ほど歩いたが景色に変わりはない。
海、砂、岩。
・・・無人島なのかな。
いま、何時なのかもわからない。
桃子は暑さと疲労で座り込んだ。
腹がグーーーと鳴った。
桃子はずっと何も食べてないことに気付き、反射的にスカートのポケットを探った。確かガムがあったはず・・・。
期待したガムは入っていなかったが、別の物が入っていた。
それは桃子が入れた覚えのない、クシャクシャと丸められたメモ用紙。
桃子はメモ用紙を広げた。
手紙のようだった。

にほんブログ村に参加してます!よろしければクリックお願い致します!
透き通るような青。
桃子は椰子の木にもたれかかっていた。突如目の前に広がった光景に言葉が出ない。
ここはどこ?島?なに?なんで?
桃子はパニックになった。訳が分からない。ここはどこか。自分がなぜここにいるのか。
・・・鼻が痛い。
鼻がズキズキと疼いている。桃子は72時間前の記憶が蘇った。
そうだ。私、アレを探しに行く途中で謙治くんに殴られたんだ。たぶんあれから意識がなくなってたんだ。
桃子は自分の体を見た。制服を着ている。白い夏服の胸部分には、自分の鼻血と思われる斑点が付いている。
太陽が照り輝いている。気温は相当に高いはずだが、桃子は椰子の木の木陰に守られていた。
まるで誰かが木にもたれかからせてくれていたかのように。
・・・誰かに連れてこられた?誰?なんのために?
桃子はまたパニックになった。
「人を探そう」
桃子は起き上がり、辺りを探索することにした。
やはり、どこかの島のようだった。
白い砂浜には貝殻やヒトデが無数に打ちあげられている。海と反対側を見上げると巨大な岩壁が聳え立っている。桃子は昔ビデオで見た『猿の惑星』の舞台に似ていると思った。
桃子は砂浜を歩き続けた。
建物や人を探すが、同じような景色が続くだけだった。
2時間ほど歩いたが景色に変わりはない。
海、砂、岩。
・・・無人島なのかな。
いま、何時なのかもわからない。
桃子は暑さと疲労で座り込んだ。
腹がグーーーと鳴った。
桃子はずっと何も食べてないことに気付き、反射的にスカートのポケットを探った。確かガムがあったはず・・・。
期待したガムは入っていなかったが、別の物が入っていた。
それは桃子が入れた覚えのない、クシャクシャと丸められたメモ用紙。
桃子はメモ用紙を広げた。
手紙のようだった。



桃子は焦っていた。
今朝、確かにカバンに入れたアレがない。
「なんでないんだろ・・・落としたかな・・・」
半泣き状態でカバンの底を探るが見つからない。もしアレを学校に来る途中で落としていて誰かに見られようものなら、恥ずかしくて明日から家の外に出られない。
桃子はウッポポ中学校2-Aの教室を飛び出した。
「ちょっと、桃子ー!?どこ行くのー!」
背後から美咲の声が聞こえたが、聞こえないフリをして走った。
昼休みが終わるまでにまだ時間はある。5時間目が始まるまでに戻ってくればいい。アレを謙治くんに渡すチャンスは今日しかないんだ・・・。
桃子は走り続けた。
ウッポポ中学校の廊下は全長12.5kmある。そのため、外に出るのには多少時間がかかりそうだった。桃子は全速力で走った。
そして、桃子が2-Pの前を走り抜けようとしていたそのとき、
「廊下を走るんじゃねーよ!」
という怒鳴り声が2-Pから聞こえた。
桃子は急ブレーキをかけて立ち止まった。
桃子はその声に聞き覚えがあった。
顔を見なくても声の主が誰だかわかる。
謙治くんだ。

にほんブログ村に参加してます!よろしければクリックお願い致します!
今朝、確かにカバンに入れたアレがない。
「なんでないんだろ・・・落としたかな・・・」
半泣き状態でカバンの底を探るが見つからない。もしアレを学校に来る途中で落としていて誰かに見られようものなら、恥ずかしくて明日から家の外に出られない。
桃子はウッポポ中学校2-Aの教室を飛び出した。
「ちょっと、桃子ー!?どこ行くのー!」
背後から美咲の声が聞こえたが、聞こえないフリをして走った。
昼休みが終わるまでにまだ時間はある。5時間目が始まるまでに戻ってくればいい。アレを謙治くんに渡すチャンスは今日しかないんだ・・・。
桃子は走り続けた。
ウッポポ中学校の廊下は全長12.5kmある。そのため、外に出るのには多少時間がかかりそうだった。桃子は全速力で走った。
そして、桃子が2-Pの前を走り抜けようとしていたそのとき、
「廊下を走るんじゃねーよ!」
という怒鳴り声が2-Pから聞こえた。
桃子は急ブレーキをかけて立ち止まった。
桃子はその声に聞き覚えがあった。
顔を見なくても声の主が誰だかわかる。
謙治くんだ。


