Hybrid Vision

アメリカ生活30年、そんな日々に考察した
文化・食・結婚・離婚・育児・精神・心理・人文・芸術等を
自分なりに綴ります

天才トランスベスタイト(クロスドレッサー)

2008-04-09 | 気にナル人々


皆さんは、
エディー・イザード(Eddie Izzard)という名前を耳にした事はあるでしょうか。


英国出身ヨーロッパ人のコメディアン/俳優で、
欧米では彼の世代の最前線に立つスタンド・アップ・コメディアン(漫才師)と言われている
稀な才能の持ち主です。


日本の方で映画「オーシャンズ13」や、「アクロス・ザ・ユニヴァース」を観た方なら、
脇役で出演している彼を憶えておられる方がいらっしゃるかも知れませんね。


歴史や宗教、日常に置ける様々なシチュエーションやアイディアを取り上げ、
付随的な、超現実的で飛躍した奇妙で面白おかしい物語に推定し、
それを聞く人たちを笑わせると同時に、
人の世の現実の奇妙な部分に焦点をあてて考えさせる事ができる彼、
その才能は彼が持つ読字障害の原因である
「情報処理回路の婉曲」からも生まれていると言われています。


個人的に大好きなタレントなのですが、そんな彼には二つの目立った特徴があります。





一つは、彼のステージでの身なりを観ると分かるのですが、
彼はいわゆるクロスドレッサー(英語ではトランスベスタイト:transvestite
という言葉が主流です。)である事、
そしてもう一つは、なるべく沢山の言語を取り入れて学び
英語圏だけに留まらず、主にはフランスでも活動し人気を得ている事です。


彼は単に女装趣味を持っている訳では無く、また同性愛者でもありません。
彼自身の言葉で語れば、彼は『男性のお転婆』であり、『男性のレズビアン』であるそうです。


つまり、性的には男性で、女性を愛する人なのですが、
人間的に女性である部分を持っている、
というのが一番近いでしょうか。


彼は5歳の頃に自分が普通の男の子とはちょっと違う部分が有る事に気付いたそうですが、
『護身』を考えて人には打ち明けなかったそう。(笑


彼は初期のショウの中で、公にカミングアウトするにはかなりの勇気が要ったけれど、
それ以来「恐怖」に立ち向かう事は一つの挑戦になった、と言っています。
彼は勿論自分の立場を、巧みにコメディーの材料にします。


それぞれの文化のユーモア感覚というものは、
国境を越えると理解されない部分もありますが、
不思議に彼のユーモアには、歴史を熟知している所為もあってか
国境を超越するものがあるんですよね。


彼はそれを利用して、ヨーロッパの国々に繋がりを持たせ、
またアメリカにヨーロッパの視点を伝えるという目的を持っているように
私からは見える事も魅力の一つです。


英語圏に住んでおられる日本人の皆さんの中にも、
きっと彼のセンスに魅せられる方大勢いらっしゃるのでは無いでしょうか。
是非一度彼のコンサートDVDを御覧になる事をおすすめしたいです。


シアトル便り:

今年の7月11日と12日に、Eddie IzzardがシアトルのParamount Theatreに来ます!!
私は12日のチケットを購入しました。
とても楽しみです。


(画像はニューヨークでのコンサートを収録したたサークル)


彼のオフィシャルサイト
EDDiEiZZARD.com
http://www.eddieizzard.com/home.izz

素顔のエディー


↓ポチッとしてくださると励みになります。ありがとう!↓
にほんブログ村 海外生活ブログ アメリカ情報へ



最新の画像もっと見る