emitanの心にうつりゆくもの

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S-最後の警官- 第8話

2014-03-05 16:03:22 | 2014冬ドラマ
第8話 「誘拐事件の容疑者はNPS仲間の恋人!」

NPS隊長・香椎秀樹(大森南朋)に蘇我伊織(綾野剛)は、作家であり元警察庁次長・霧山六郎(近藤正臣)が主宰する「霧山塾」について尋ねると、香椎は「一言で言えば、警察組織の改革だろうな。『ダッカを忘れるな』それが霧山塾の合言葉だ。1977年の事件の時、対策室を指揮していたのが霧山六郎だった。そして同じ年、現在のSATの元となる日本初の特殊部隊を発足させたのも、あの男だ。警察法第二条…霧山の狙いは、ここに新たな一文を書き加えることだ。『個人の生命、身体及び財産の保護を確実に実行するために、現場の判断で相手の生命を奪う権利を与える』つまり制圧法ってヤツだな。俺は司法の場での死刑は否定しない。罪に対し死を持って罰するべき場合もあるかもしれない。だが、現場の捜査員が自分たちの裁量で犯罪者を罰する権限を持つべきだとは思えない。制圧法が成立すれば、確実に命のハードルは下がる。凶悪犯だから、市民の安全のために相手の命を奪うことに躊躇の必要がなくなる。犯罪を憎むのはいい。だが、憎しみを糧にして警察官の職務に当たるのは危険だ」と話す。
蘇我が「それは大切な人間を殺されたことのない人間が言う綺麗ごとです」と言うと、香椎は「だが、俺は嫌いじゃない。その綺麗ごとを貫くためにもがいている奴らは特にな」と話す。
その頃、警察庁長官官房審議官・天城光(菅原大吉)と霧山は2人で会っており、天城が「臭いものにはフタをし、喉元過ぎれば熱さを忘れるというのが、この国に暮らす人々の常ですから」と話すと、霧山は「ならば深く刻み込もう。この国の平和が、実に危ういバランスの上に成り立ち、その平和を守れるのは特殊部隊SATだけだという現実をね」と話す。
広尾で小学1年生・美山歩美が下校中に誘拐され身代金5,580万円が要求される事件が発生し、SITの指揮下の元でNPSも捜査に加わる。
歩美は珠洲宮保育園の卒園生で、その保育園にはNPS隊員・速田仁(平山浩行)が結婚を申し込んでいる保育士・藤波優子(平岩紙)が勤めていた。
その保育園では、2年前にも誘拐事件が発生しており、その時の身代金額は4,990万円だったが、園児・多田昌彦は遺体となって発見されており、当時事件の重要参考人として優子の名前も挙がっていた。
その時、速田はSITの隊員として優子を張り込んでいたが、優子の人柄を見るうちに犯人ではないと確信し、上司であるSIT係長・当真一郎(小木茂光)の反対を押し切って優子と交際を始め、SITを離れたのだった。
最近落ち着かない様子のNPS隊員・神御蔵一號(向井理)に対して蘇我が声を掛けると、神御蔵は先日幼なじみ・棟方ゆづる(吹石一恵)に言われた事を話し、「俺だって酷いことした犯人の事は許せねぇって思うよ。でも、それでも俺は死なせてしまうより、捕まえる方を選びたい。同じ血が流れている人間なんだから、被害者はソイツに怒りとか憎しみをぶつけて、犯人は自分のしでかしたこととちゃんと向き合って裁かれて、それで初めて、お前が言う心の傷ってヤツを少しだけでも塞ぐことが出来るんじゃないかなって、俺はそう信じたいんだ」と話す。
すると蘇我は「だったら、いちいち悩む必要はないだろ。俺はお前の考え方を認めるつもりはない。それでも、お前がそれを正しいと思うなら、誰も死なせずに事件を解決し続けていくしかない。Sとして欠陥だらけのお前が、綺麗ごとすら言えなくなったらもうおしまいだろ」と声を掛ける。
歩美の両親は身代金を指定されたバイク便に渡し、最終的に池袋の私書箱に置かれ、人質は保護されたため、私書箱に現れた人物の追跡を行ってアジトに突入するが、アジトにいたのは外国人で、知らない女に頼まれただけだと話す。
その外国人が現金を置いたとされるコインロッカー近くの防犯カメラを調べると、優子が普段着ているのとそっくりなコートを着た優子と同じ髪型の女性が映っており、バイク便に依頼した電話番号が優子のケータイ番号であったことから、当(係長)は優子を逮捕して取り調べを進める。
速田は香椎に事件を洗い出したいと言って辞職願を提出しようとするが、香椎は「SITは全力で藤波優子がクロだという証拠を固めてくる。俺たちNPSはその逆、彼女がシロだという証拠を集めるんだ」と号令をかけ、NPS隊員は動き出す。
優子に2回も罪を着せようとした人物、優子のケータイをこっそりと使うことが出来た人物を捜していくうちに、優子の保育園の同僚・池内今日子とその元同僚2人に行きつき、3人が逮捕されて、優子は当(係長)の謝罪を受けて釈放され、速田と一緒に帰って行く。
香椎は当(係長)に「クロに近いものをクロにしようと急ぎ過ぎただけですよ。犯罪者を憎むあまりに」と話すと、当は「犯罪者を憎むのは当然…と言いたいところだが…。とにかく協力感謝する」と言って頭を下げる。
帰宅した神御蔵は、出迎えたゆづるに「俺は、ゆづるの所に帰ってくるから。心配かけてばっかだけど、これから先もかけ続けるかもしれねぇけど。誰も死なせねぇってのはさ、俺だって死なねぇってことだから。お前の前からいなくなって悲しませたりなんかしない。ゆづるが待っててくれるから、俺は絶対に生きて帰ってくる」と話して・・・


というような内容でした。

うーーーん、今回は(今回も?)モヤモヤ・・・
ということで、今回も色々とツッコませていただきます

第8話という終盤で扱う事件では無かったような・・・
「警察官と重要参考人」との恋バナ、捜査手法として「クロだと意識すぎてはいけない」というストーリーとしては分からなくはないけど、NPSとはほとんど関係なく・・・
今回は「SIT」を描いた回だと思うにしても、序盤(第2~5話)辺りに描いていれば「同じ“S”としての仕事紹介」の回としては分かるけど、今まで散々「NPS vs SAT」の対決ばかりを見せられていたので、終盤のここにきて突然「SIT」が出てきても・・・
私にはこの回の意味合いが分からなかったです。
(霧山塾の動きについては、進展があってよかったですけどね)

身代金の額について
・2年前は「3人が保育園に勤めていた時の、勤続年数から導く収入の総額」
・今回は「前回+その後2年間の池内の給料総額」
  ↓
「香椎ちゃん、よく見つけた!!」と思う位の、すごい推理力w
保育士さんのお給料って、そんなに導き出しやすいのかな?
この数字の出し方が、かなり唐突感を感じたのですが・・・
(そして、だったら今回の身代金は「2年間の池内のみの給料総額(590万円)」だけでいいのでは?なんて思ったり
事件自体の描き方ですが、あまりにもあっさりと解決してしまってビックリしました。
NPSがどうやって真犯人に辿り着いたかを、もう少し丁寧に描くべきだったのではないかな・・・と。

・・・と、事件の本体については色々とモヤモヤしてしまったのですが、

霧山のこれまでの行動、そしてNPSの設立目的は、全ては「SATの評価を絶対的な物にするため」ということが明確になりましたね。
香椎は、霧山の周辺を探るうちに最近になって知ったという事なのかな?
SATに花を持たせるためのNPS・・・それだけにならないように香椎ももがいているのでしょうけど。
でも、そのためにテロリストを陰で動かすってのは・・・どんな警察庁OB&現審議官なんだ
「では始めましょうか、平和のための祭典を」と最後の方で言っていましたが・・・
(「平和の祭典」って、一般的にはオリンピックのことなのですけどね

ガッキーと綾野君、スナイパー同士で共演のようだけど、ここで共演ではなく「空飛ぶ広報室」の続編が観たいなぁ・・・

ということで、相変わらずユルッとツッコミながら観ていました

※これまでの感想
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