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HERO 最終話

2014-09-23 21:06:01 | 2014夏ドラマ
最終話(第11話) 「前代未聞の裁判員裁判!久利生検事生命をかけた決断 正義の為の最終決戦」

東京地検城西支部は、南雲尊之(加藤虎ノ助)を起訴し、検事・久利生公平(木村拓哉)が担当となる。
南雲は、ナイフを出してきたのは被害者・滝翔太の方で、揉み合いになっているうちにナイフが被害者の胸に刺さったとして正当防衛で無罪だと主張する。
久利生は、平成23年と20年と16年と12年と11年に府中市周辺で起こった刺傷事件も南雲の犯行だと考えて追起訴したいと告げるが、平成11年の件は既に別人・大友真一の刑が確定していたため、検察が自ら冤罪を認めたとしてマスコミが騒ぎ出し、東京地検本庁は城西支部に対して激怒する。
平成11年の事件を担当していた元検事・国分秀雄(井上順)の家を検事・田村雅史(杉本哲太)と事務官・遠藤賢司(八嶋智人)が訪ねて当時の南雲とのやり取りを聞こうとするが、国分は「私が冤罪を出したというのか?無実の人間を裁判にかけたと言いたいのか!?」と怒鳴って追い返す。
別な日に検事・馬場礼子(吉田羊)と事務官・井出秀二(正名僕蔵)が国分の元を訪れるが、国分は「君たちは迷いながら起訴するのか?確信がなく起訴を決める検事がいるのか!?」と怒鳴って追い返す。
新聞記者・八木(小市慢太郎)は、南雲の弁護をしている弁護士・松平一臣(羽場裕一)の元を訪ねて、城西支部の検事たちが国分の所に行っているが追い返されているようだと伝える。
検事・宇野大介(濱田岳)と事務官・末次隆之(小日向文世)が国分の元を訪ねると、国分は「昔の事は覚えていない。私はもう検事でもなければ法律家でもない。検事バッジは捨てたんだよ。犯罪捜査に協力する義務はない。真実を知りたいと言えば何でも許されると思うな!そんなの検事の傲慢だ!」と怒鳴るが、その言葉に引っかかりを感じた末次は「検事が傲慢だなんて思っていませんよ、僕は!私だって真実を知りたいと思ってます。私も検事バッジはつけていません。司法試験に通った法律家でも何でもない。でも、そこで犯罪が起こっているのに、それを見過ごすことは出来ませんよ!もしあの時の起訴が間違っていたとしたら、無実の人が罰せられて真犯人は犯行を重ねて、とうとう27歳の若者が殺されちゃったんですよ!?自分は関係ないなんてそんな道理が通りますか!?法律がどうとかじゃないでしょ?人としてどうなんだって話なんですよ、これは!」と大声で怒鳴って帰っていく。
公判で松平は、国分の証人申請をし、認められる。
次席検事・牛丸豊(角野卓造)は、記者会見でマスコミに厳しく問い詰められるが、「担当検事は、城西支部の検事・事務官たちは、責任を持って起訴を決めたんです。私は彼らの判断を信じます。検察内部に対立があったとしても、犯罪の真実をあぶり出し、犯罪者を正しく罰することができれば、そんなことはたいした問題じゃないと言い切る。
その頃、橋場大臣とヌカダ建設の収賄疑惑を捜査していた特捜部では、現金受け渡しをした時に運転手をしていた男が見つかり、証言が取れて、副部長・押坂(手塚とおる)は部長に「あの時アイツ(久利生)が桂川をリリースしていなかったら、我々は見当違いの人間を捕まえるところでした。真相は分からずじまいだったかもしれません」と話す。
事務官・麻木千佳(北川景子)は久利生に何故検察官になろうと思ったのかを尋ねると、久利生は「実は俺も昔結構悪さやってて、警察捕まったことも。その時に俺のこと担当してくれた検事さんが、後になって鍋島さん(前の次席検事)と同期だったって知って。その検事さん、沼田さんって言うんだけど、ホントどうしようもなかった俺に真正面から向き合ってくれて、結果不起訴だったんだけど、その時に『俺、この人みたいな仕事、やってみたいな』と思って、それで」と話す。
麻木と別れた久利生は、牛丸を呼び出して「記者会見観ました。スミマセン、俺のせいで」と話すと、牛丸は「検察っていうのは、とかく批判されるんだ。特に今はな。でもな、検察や警察がいなければ、世の中の人は安心して暮らせない。我々には、悪人を絶対に許さない正義って奴がある。俺たちは、被害者と共に泣く検察でなきゃいけないんだ。それだけは忘れちゃいかん。俺がそんなこと言わなくてもな、お前は鍋島さんが見込んだ検事なんだから。思い切ってやれ、久利生!これはお前たちの裁判だ。最後の責任は俺が取ってやる。謝ることには慣れているんだよ、俺は」と声を掛ける。
翌朝、久利生は麻木と鍋島のお墓へお参りをし、麻木に「(検事になって良かったことは)どんなことがあってもブレずにいられるから」と話す。
公判に国分が出廷し、国分は「あの時私は正しい判断をしたと思っています。あの時南雲さんが疑われた理由は、犯行のあった時刻に現場近くにいたこと、被害者が証言した犯人の背格好によく似ていたこと、その2点でした。しかしもう一人の被疑者であった大友真一も同じような背格好でしたし、被害者との間に金銭トラブルがあった。結論として私は大友の犯行だと考えました」と話す。
久利生は、平成12年の事件の時にも南雲が被疑者として捜査線上に浮かんだのを知ったから検察を辞めたのではないかと尋ねると、国分は「どういう意味ですか?」と尋ねる。
すると久利生は裁判員に向かって「ホントの事は真犯人が全部分かっちゃっているんです。滝さんは何故亡くなったのか?過去の事件は誰がやったのか?15年前の事件の真相は?犯人さえ本当の事を話してくれれば、こういう裁判はもう必要ないんです。でも、嘘をつかれるといきなり訳が分からなくなるんですよね。だから当事者でもない僕たちが、ああでもないこうでもないって議論し合うんです。犯人の心の中にある真実っていうもの、それが正義の名のもとに許されるものなのかそうでないのかを。正義は一つじゃないんです。僕たち検事は、悪人を絶対に許さないという正義があります。そして弁護人には、依頼主を守るという正義がある。そして裁判員の皆さんには、僕らの主張をよく聞いてもらった上で、法と良心に基づいた公平な判決を下すという正義があります。みんなそれぞれの正義を信じて、それぞれの立場から被告人に光を当てることによって、真実を浮かび上がらせていく、それが裁判なんです。そこにはすごい大事なルールがあって、犯人は嘘をつくかもしれませんけど、それ以外のこの法廷にいる人全て絶対に正直でなければならないということ。正直で真っ直ぐな光を当てなければ、真実は見えてこないんです。裁判は成り立たなくなっちゃうんです」と話す。
その上で国分に「今あなたが何かをおっしゃりたいとするなら、それは誰に対してですか?あなたの起訴は間違いだったと言い出した僕たちですか?それとも裁判員の皆さんに?それとも今そこに座っている被告人に?」と尋ねる。
すると国分は「私が起訴した大友真一さんに、申し訳なかったと。先ほどの弁護士さんの質問に、私は嘘をついてはおりません。あの時私は確信をもって大友さんを起訴しました。あの時は、です。しかしそれから1年も経たないうちに、同じエリアで同じような事件が起きた。そして同じ人物が被疑者として現れた。この時初めて私は大友さんを起訴したのは間違いだったのかもしれないと思いました。(起訴するべきだったのは)南雲尊之です。最初の事件で気づくべきでした、あれも南雲の犯行だったと。でももう遅かった。私が起訴した大友さんは、その時既に亡くなっていたからです。私にはもう検事を続ける資格はないと思いました。私は自分の過ちと向き合うのが怖かったのです。被害者は事件は解決したと喜んでおられ、有罪判決を受けた大友さんは死んでしまいました。今更ホントのことを言っても、喜ぶ人間は誰もいない。そう思ってしまったのです。しかしその結果、更に3人の人が傷つけられ、一人が亡くなられた…私の罪は重い。15年前の事件が追起訴された時から私は迷っていました。法律家を辞めたから関係ないじゃ済まされない。これは人としてどうなんだという話だ。私は懺悔するためにここに来ました」と話す。
そして国分は滝の遺族の方を向き、「私があの時誤った判断をしていなければ、あなたの息子さんはお亡くなりになることはありませんでした。本当に申し訳ありません」と言って頭を下げるが、南雲は「俺はやってない!」と連呼する。
南雲には無期懲役の判決が下り、そんな城西支部に司法試験用の問題集が届き、それが麻木宛てのものだという事が分かって・・・


というような内容でした。

何だかモヤッとすることが多かった最終回でした・・・。

南雲は「俺はやってない」と連呼していたけど、「やった」ってことにしてもいいのですかね?
平成11年の大友真一さんと同じ(冤罪)という事ではないんですよね??
国分が懺悔をした場面で、南雲が「やってない」と連呼するのではなく、ただ大泣きをするか、罪を認めて泣き出すといった描写だったら、観ている方はスッキリしたのですけど・・・。
なにせ、視聴者が把握している「南雲が真犯人だという証拠」となるものは、一番最後の事件の時に返り血を浴びた状態で見つかったというだけですからね・・・。
今まで久利生は、丁寧に証拠集めをしたり、被疑者を諭して自白を促すといった手法を取っていたから評価できていたのですが、最終回だけは「この被疑者で間違えない」という部分をハッキリ描かなかったのが、私としては不満が残りました。
せっかく30分延長放送だったのだから、各キャストを順番に顔アップする回数を一回減らして、もう少し事件本体の核心部分を丁寧に描ききってほしかったな・・・。

国分の告白&懺悔の部分は良かったのですけどね~。
牛丸が久利生に話した「我々には、悪人を絶対に許さない正義って奴がある。俺たちは、被害者と共に泣く検察でなきゃいけないんだ」という言葉も良かったです
久利生が法廷で裁判員に話した「そこにはすごい大事なルールがあって、犯人は嘘をつくかもしれませんけど、それ以外のこの法廷にいる人全て絶対に正直でなければならないということ」というのも、改めてそうだよな~と思いました
良いセリフは随所に散りばめられていたのですけどね・・・
事件の決め手となる部分だけは端折らないでほしかったです


あとは、細かい所でも、ちょいちょいモヤッと・・・

★何故久利生が南雲の事件担当となったのか?
(田村検事じゃなかったっけ?逃げた??)

★橋場大臣とヌカダ建設社長の間を取り持ったとされる国分・・・というのはどうなったのか?
平成11年の冤罪疑惑が出た時に、当然国分の名前が検察の中で駆け巡ったのだろうから、特捜部や牛丸次席の言葉の中から「これにも国分元検事が…」という言葉があってしかるべきだったのでは?とか・・・
(結局、収賄事件には国分は関係なかったというだけのこと?)

★国分に話を聞く前に城西支部が起訴をしたというのは、どうなのか?
(起訴する期限までに国分に話を聞く時間がなかったということ?検察上層部からの横やりが入ることを恐れて、全てをシークレットに進めるつもりだったから??)

★平成11年の事件以外の件は、南雲がやったという証拠があったという事でいいのか?
(10数年もの間、同じナイフを犯行に使い続けていて、傷口と刃物の形状が一致したとか??)

★何故ミヤネさん?

★牛丸検事にソックリの娘さん、とうとう出ず
(前フリがあまりにも多かったから、期待したじゃないですか!!

★最後の「新たなHEROは意外とすぐにやってくる。」って何なんですか!?
(続編があるのかと思ったじゃないですか・・・次クールのドラマの宣伝でした

★翌日のめざましテレビのHERO最終回特集は、いったい何!?
(未公開映像があるというならアレだったけど、ただハイライトを放送する意味が私には分からなかったです)

・・・まぁ~モヤッとすることばかり!
(最後の2点は「HERO」自体には関係のない事ですけど
ということで、最終回なのにこんな感想を書いてスミマセン

最終回以外は悪くなかったと思うのですけどね~。
もう少しスカッとする内容で終わってほしかったです。
麻木が司法試験を目指すというサイドストーリーは、良かったですけど。


全体を通じた感想は、月末までに「夏ドラマ総括」の記事で書きたいと思います。
感想を書いていませんが「昼顔」も観ているので、「昼顔」を観終わった週末以降になると思います。
←web拍手です。
※これまでの感想
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