第8話 「久利生危機!身代わり出頭の闇」
暴力団・帯木会幹部・河原崎祐介を襲撃して殺害したと警察に出頭した川藤組組員・権藤明(池内博之)が城西支部に送致されることになり、担当検事は久利生公平(木村拓哉)になる。
権藤が到着する前に、川藤組の顧問弁護士・小此木誠(鶴見辰吾)が城西支部にやってきて、本人が罪を認めているのだから市民の平和のためにも速やかに起訴するようにと部長検事・川尻健三郎(松重豊)に話す。
小此木が城西支部を出ると、戻ってきた検事・宇野大介(濱田岳)と遭遇し、宇野が司法修習生の時に先生をしていた小此木は「そのうち飯でも食おう」と宇野に声を掛ける。
小此木と宇野は一緒に飲むことになり、小此木は宇野に「検察なんて所詮役所だ。杓子定規な連中の集まりだよ。その点、やくざの世界は実に人間臭い。そりゃ悪さもするが、素晴らしく義理堅い所もある。弁護士の仕事というのは、人間の業の肯定だ。清らかなところ、汚いところ、優しいところ、残酷なところ、人間は全てひっくるめて持ってるという事を認めてやらなきゃ、この仕事は出来ない。そしてそれは素晴らしい事だと俺は思っている。検事なんて辞めたらどうだ?奴らは日の当たる所にいて、正義を振りかざすだけじゃないか」と話す。
久利生は権藤の取り調べをするが、権藤があまりにもスラスラと話すため、権藤は誰かの身代わりをしているのではないかと疑う。
久利生は、刑事・関(マキタスポーツ)に権藤が身代わりではないかと話すと、関は「身代わりに決まってますよ、アイツは。真犯人は見つかりませんよ。どうせプロのヒットマンなんだから。権藤を締め上げたらいいんですよ。それでもまだ自分がやったって言い張るんなら、望み通りムショにブチ込んでやればいいんですよ」と話すが、久利生は納得がいかない。
小此木は、接見した権藤から久利生が身代わりを疑っていることを知り、川藤組に連絡をすると、組員たちは城西支部の前に集団で来て、帰宅をする検事たちを待ち構えていたため、検事たちは動揺して翌日から変装をして出勤する者も現れる。
久利生が関に相談に行くと、関は「早いところ決着付けた方がいいんですよ、こんな事件は。(真犯人は)見つかりっこありませんって。一番危ないのは久利生さんですよ。アイツらは今度は本当の銃弾を撃ちこんできますよ」と話すが、久利生は「だから?」と笑い、関は驚く。
城西支部に、久利生が夜中に屋台でラーメンを食べている盗撮写真が送りつけられ、久利生は「…やっぱ、止めた方がいいのかな」とつぶやき、事務官・麻木千佳(北川景子)が同意をすると、久利生は「じゃあ、向こうの言う通り起訴しろって言うのか?なぁ、俺らが一番守らなきゃいけないものって何?事務官だったら考えとけ」と話す。
そんな久利生に宇野が「いつも理想論が通じる訳じゃないでしょ?この事件で誰かを起訴できなければ、世間を不安にさせることになるんです」と話すと、久利生は「でも、俺たちの仕事に例外はないんじゃない?責任取るべき奴に責任取らせるのが、俺ら検事の役目でしょ?」と話す。
翌日、久利生は権藤に「確信を持たない限り、検事っていうのは起訴はしません。今、何やろうとしているか分かってますか?組の人にこう言われたんでしょ、『お前、身代わりになれ。立派にお勤め果たして、ムショから帰ってきたら、組の幹部にしてやるよ』って」と話し、続けて麻木が「そんなことはありえません。今の世の中は暴力団に厳しいんです。殺人の場合、暴力団同士の抗争事件だと判断すれば、検事は無期懲役を求刑します」と話す。
そして久利生は「裁判で求刑通りの判決が出て、もしも模範囚として刑期途中で刑務所から出てこられたとしても、暴力団にまた戻ったって事が分かった時点で、仮釈放の処分は取り消しになりますから。また刑務所に逆戻りです。(幹部になれないって事なんです。)これからの人生を今、棒に振ろうとしてるんですよ」と話すと、権藤は激しく動揺し、泣きながら「起訴してください!」と土下座をする。
しかし、久利生は権藤を証拠不十分で不起訴・釈放することにし、小此木に「(身代わりだという)根拠は(小此木)先生です。だって小此木先生、出てきちゃうんですもん。おかしいじゃないですか、権藤の証言が正しければ、メチャクチャ組に迷惑をかける行為ですよね?だって、他の組の幹部を個人的な恨みで殺しちゃったんですよ。破門されてもおかしくないですよね。なのに、組の顧問弁護士さんが弁護人に就いちゃうなんて、おかしいでしょ。俺、全然納得してませんから」と話す。
川尻は次席検事・牛丸豊(角野卓造)に報告をし、牛丸は「これから暴力団の抗争が激しくなるかもしれん。警察と連携して対策を考える必要があるな」と言って引き締める。
そして川尻は、城西支部に挨拶に来た小此木に対して「暴力団に恨まれるなら、望むところだ。そちらに喧嘩する覚悟があるのなら、喜んで受けて立ちますよ。それからもし久利生が危険な目に遭うなんてことがあったら許しませんからね。我々検察は総力を挙げて川藤組を潰します!」と言い放つ。
その夜、宇野は小此木を訪ねて「先生は間違ってます。検察にだって(杓子定規な人ばかりではなく)面白い人はいます。僕は当分検事を辞めるつもりもありませんし、先生の事務所にお邪魔することもありません」と話す。
釈放された権藤を迎えにきた組員たちに対して、久利生は「組長さんに伝えてもらっていいですか。全然納得できねぇし!身代わりなんていらねぇから、真犯人出せ!って」と話す。
組員が「これから夜道を歩く時は気をつけてくださいね」と話すと、久利生は「十分、脅迫罪と公務執行妨害で現行犯逮捕できちゃいますけど、どうします?まぁ、聞かなかったことにするんで」と話し、権藤に「これからの人生、よく考えてね。お願いだから」と声を掛ける。
その姿を見た関は、聞き込みを再開し、新たな目撃情報を入手して久利生に「今、うちの連中が必死になって捜している。必ず見つけ出してやるよ」と話して・・・
というような内容でした。
身代わり出頭はよくあること、なのですか・・・。
そちらの世界の事は私は分からないし、そちら関連について書かれた本や映像にはほとんど触れたことがないので
でも、久利生が「それはおかしい」という考えを貫き、圧力に屈しないで毅然と立ち向かった姿には、ホッとしました。
他の検事たちも、「事件自体に関わり合いたくはない」という思いはあったにせよ、久利生の下した結論についてはゴチャゴチャ言わなかったですし、川尻部長も最後にビシッとキレていましたし(笑)、上手くまとまっていたと思います。
加えて、刑事・関までもが触発されていましたね。
関自身も、表情を見ていると「身代わりで片づけること」に対してはモヤモヤしていて、本当は解決したいという気持ちを持っているようでしたが、上司がそれを望んでいなかったから渋々・・・という感じでしたからね。
マキタスポーツさんが、表情や細かいキャラ設定を丁寧に演じていらっしゃったのも良かったです
でも、コメディ要素が少なく、主人公・久利生が前面に出た内容ではあったのですが、「ちょっと普通のドラマになっちゃったような」という感想は否めなかったのですが・・・
コメディ全開だと事件内容が薄くなってしまうから、そのあんばいは中々難しいですね。。。
あっ、一つだけ気になったことが・・・
羽毛田さんについて「ハゲタじゃねぇよ、ハケタだよ!」っていうセリフは、「角野卓造じゃねぇよ、ハルナだよ!」を意識したものなのでしょうか??
もうちょっと盛り上がってもいいんじゃないかな~?と思った回でした
__________
「おやじの背中 第8話」(大泉洋さん主演の回)は、観ていて、とても良かったと思っているのですが、昨日は偏頭痛でパソコンが打てなくて・・・。
今週は色々とバタバタしていて、書くことができないかもしれません
来週もバタバタする予定なので、後回しになってしまうかもしれませんが、私としては3番目に好きな回でした(1位は田村さん&松さんの回、2位はホマキちゃん&エンケンさんの回)。
←web拍手です。
※これまでの感想
第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話
※公式HP(こちら)
暴力団・帯木会幹部・河原崎祐介を襲撃して殺害したと警察に出頭した川藤組組員・権藤明(池内博之)が城西支部に送致されることになり、担当検事は久利生公平(木村拓哉)になる。
権藤が到着する前に、川藤組の顧問弁護士・小此木誠(鶴見辰吾)が城西支部にやってきて、本人が罪を認めているのだから市民の平和のためにも速やかに起訴するようにと部長検事・川尻健三郎(松重豊)に話す。
小此木が城西支部を出ると、戻ってきた検事・宇野大介(濱田岳)と遭遇し、宇野が司法修習生の時に先生をしていた小此木は「そのうち飯でも食おう」と宇野に声を掛ける。
小此木と宇野は一緒に飲むことになり、小此木は宇野に「検察なんて所詮役所だ。杓子定規な連中の集まりだよ。その点、やくざの世界は実に人間臭い。そりゃ悪さもするが、素晴らしく義理堅い所もある。弁護士の仕事というのは、人間の業の肯定だ。清らかなところ、汚いところ、優しいところ、残酷なところ、人間は全てひっくるめて持ってるという事を認めてやらなきゃ、この仕事は出来ない。そしてそれは素晴らしい事だと俺は思っている。検事なんて辞めたらどうだ?奴らは日の当たる所にいて、正義を振りかざすだけじゃないか」と話す。
久利生は権藤の取り調べをするが、権藤があまりにもスラスラと話すため、権藤は誰かの身代わりをしているのではないかと疑う。
久利生は、刑事・関(マキタスポーツ)に権藤が身代わりではないかと話すと、関は「身代わりに決まってますよ、アイツは。真犯人は見つかりませんよ。どうせプロのヒットマンなんだから。権藤を締め上げたらいいんですよ。それでもまだ自分がやったって言い張るんなら、望み通りムショにブチ込んでやればいいんですよ」と話すが、久利生は納得がいかない。
小此木は、接見した権藤から久利生が身代わりを疑っていることを知り、川藤組に連絡をすると、組員たちは城西支部の前に集団で来て、帰宅をする検事たちを待ち構えていたため、検事たちは動揺して翌日から変装をして出勤する者も現れる。
久利生が関に相談に行くと、関は「早いところ決着付けた方がいいんですよ、こんな事件は。(真犯人は)見つかりっこありませんって。一番危ないのは久利生さんですよ。アイツらは今度は本当の銃弾を撃ちこんできますよ」と話すが、久利生は「だから?」と笑い、関は驚く。
城西支部に、久利生が夜中に屋台でラーメンを食べている盗撮写真が送りつけられ、久利生は「…やっぱ、止めた方がいいのかな」とつぶやき、事務官・麻木千佳(北川景子)が同意をすると、久利生は「じゃあ、向こうの言う通り起訴しろって言うのか?なぁ、俺らが一番守らなきゃいけないものって何?事務官だったら考えとけ」と話す。
そんな久利生に宇野が「いつも理想論が通じる訳じゃないでしょ?この事件で誰かを起訴できなければ、世間を不安にさせることになるんです」と話すと、久利生は「でも、俺たちの仕事に例外はないんじゃない?責任取るべき奴に責任取らせるのが、俺ら検事の役目でしょ?」と話す。
翌日、久利生は権藤に「確信を持たない限り、検事っていうのは起訴はしません。今、何やろうとしているか分かってますか?組の人にこう言われたんでしょ、『お前、身代わりになれ。立派にお勤め果たして、ムショから帰ってきたら、組の幹部にしてやるよ』って」と話し、続けて麻木が「そんなことはありえません。今の世の中は暴力団に厳しいんです。殺人の場合、暴力団同士の抗争事件だと判断すれば、検事は無期懲役を求刑します」と話す。
そして久利生は「裁判で求刑通りの判決が出て、もしも模範囚として刑期途中で刑務所から出てこられたとしても、暴力団にまた戻ったって事が分かった時点で、仮釈放の処分は取り消しになりますから。また刑務所に逆戻りです。(幹部になれないって事なんです。)これからの人生を今、棒に振ろうとしてるんですよ」と話すと、権藤は激しく動揺し、泣きながら「起訴してください!」と土下座をする。
しかし、久利生は権藤を証拠不十分で不起訴・釈放することにし、小此木に「(身代わりだという)根拠は(小此木)先生です。だって小此木先生、出てきちゃうんですもん。おかしいじゃないですか、権藤の証言が正しければ、メチャクチャ組に迷惑をかける行為ですよね?だって、他の組の幹部を個人的な恨みで殺しちゃったんですよ。破門されてもおかしくないですよね。なのに、組の顧問弁護士さんが弁護人に就いちゃうなんて、おかしいでしょ。俺、全然納得してませんから」と話す。
川尻は次席検事・牛丸豊(角野卓造)に報告をし、牛丸は「これから暴力団の抗争が激しくなるかもしれん。警察と連携して対策を考える必要があるな」と言って引き締める。
そして川尻は、城西支部に挨拶に来た小此木に対して「暴力団に恨まれるなら、望むところだ。そちらに喧嘩する覚悟があるのなら、喜んで受けて立ちますよ。それからもし久利生が危険な目に遭うなんてことがあったら許しませんからね。我々検察は総力を挙げて川藤組を潰します!」と言い放つ。
その夜、宇野は小此木を訪ねて「先生は間違ってます。検察にだって(杓子定規な人ばかりではなく)面白い人はいます。僕は当分検事を辞めるつもりもありませんし、先生の事務所にお邪魔することもありません」と話す。
釈放された権藤を迎えにきた組員たちに対して、久利生は「組長さんに伝えてもらっていいですか。全然納得できねぇし!身代わりなんていらねぇから、真犯人出せ!って」と話す。
組員が「これから夜道を歩く時は気をつけてくださいね」と話すと、久利生は「十分、脅迫罪と公務執行妨害で現行犯逮捕できちゃいますけど、どうします?まぁ、聞かなかったことにするんで」と話し、権藤に「これからの人生、よく考えてね。お願いだから」と声を掛ける。
その姿を見た関は、聞き込みを再開し、新たな目撃情報を入手して久利生に「今、うちの連中が必死になって捜している。必ず見つけ出してやるよ」と話して・・・
というような内容でした。
身代わり出頭はよくあること、なのですか・・・。
そちらの世界の事は私は分からないし、そちら関連について書かれた本や映像にはほとんど触れたことがないので
でも、久利生が「それはおかしい」という考えを貫き、圧力に屈しないで毅然と立ち向かった姿には、ホッとしました。
他の検事たちも、「事件自体に関わり合いたくはない」という思いはあったにせよ、久利生の下した結論についてはゴチャゴチャ言わなかったですし、川尻部長も最後にビシッとキレていましたし(笑)、上手くまとまっていたと思います。
加えて、刑事・関までもが触発されていましたね。
関自身も、表情を見ていると「身代わりで片づけること」に対してはモヤモヤしていて、本当は解決したいという気持ちを持っているようでしたが、上司がそれを望んでいなかったから渋々・・・という感じでしたからね。
マキタスポーツさんが、表情や細かいキャラ設定を丁寧に演じていらっしゃったのも良かったです
でも、コメディ要素が少なく、主人公・久利生が前面に出た内容ではあったのですが、「ちょっと普通のドラマになっちゃったような」という感想は否めなかったのですが・・・
コメディ全開だと事件内容が薄くなってしまうから、そのあんばいは中々難しいですね。。。
あっ、一つだけ気になったことが・・・
羽毛田さんについて「ハゲタじゃねぇよ、ハケタだよ!」っていうセリフは、「角野卓造じゃねぇよ、ハルナだよ!」を意識したものなのでしょうか??
もうちょっと盛り上がってもいいんじゃないかな~?と思った回でした
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今週は色々とバタバタしていて、書くことができないかもしれません
来週もバタバタする予定なので、後回しになってしまうかもしれませんが、私としては3番目に好きな回でした(1位は田村さん&松さんの回、2位はホマキちゃん&エンケンさんの回)。
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