emitanの心にうつりゆくもの

日常のこと、テレビドラマのことなどを中心に・・・

遅咲きのヒマワリ~ボクの人生、リニューアル~ 最終話

2012-12-29 18:03:20 | 2012秋ドラマ
最終話 「自分らしく咲ける日が来ること、信じていますか?」

小平丈太郎(生田斗真)と藤井順一(桐谷健太)は、大河内欣治(ミッキー・カーチス)から田んぼを使えるようにするには3年から5年かかると言われて怯むが、欣治の指導を受けながら遊休地の整備をし始める。
病院では往診に使う車が出払っていたため、丈太郎の運転する車で二階堂かほり(真木よう子)は往診に出掛けるが、その途中でかつて道端に咲いていた遅咲きのヒマワリは影も形もなく、掘られた穴だけが残っていた。
・・・俺の人生は、いつどこで花開くのだろう・・・
島田さより(国仲涼子)は夫を呼び出し、「今は子供たちがいるから構わない。子供たちのために家の事を色々やろうって思える。でも、子供たちが大きくなって家を出てったらどうなるの?家の中で私とあなただけ。考えただけでゾッとする。会話もないだろうし、あなたのために毎日ごはん作ろうなんて思えない。そうなるって分かっているのに、今一緒にいる意味が分からない。私の事ちゃんと見てくれないなら家出るから」とぶちまける。
慌てる夫を見て、さよりの気分は晴れ、笑いながら「今夜はおでんだから」と言って仕事に行く夫を見送る。
松本弘樹(柄本佑)は、理学療法士の資格を取るために専門学校に通うことにし、「資格を取ったらここ(四万十の病院)で働けたらいいなぁ。もし働けたら、その時はよろしくな」とかほりに言うが、かほりは言葉を返すことが出来なかった。
かほりはその後丈太郎のアパートに行って、東京行きを迷っていることを丈太郎に話すが、丈太郎に「自分のしたいようにすればいいじゃん」と言われ、「私には責任があるって言ってるの。アンタとは違うの。人巻き込んで米作るとか何とか言っているけどさ、(市役所の)3年契約終わったらどうせここからいなくなるんでしょ。そういうの私、無責任としか思えない」と言い返してしまう。
すると丈太郎は「お前だって責任なんて言っているけど、それって言い訳なんじゃないの?本当は研究医としてやっていく自信が無いんだよ」と言い捨てると、かほりは怒って帰ってしまう。
丈太郎は「地域おこし課」課長・日下哲也(松重豊)に「いつここ(母親のいる岡山ではなく四万十)にずっといるって決めたんですか」と尋ねると、日下は街のスナックに連れて行き「私にもよく分からないんですよ。気付いたらここにいたって感じですかね。いつの間にか方言でしゃべるようになって、自分がよそ者だっていう意識も無くなっていて、実家の岡山が『帰る場所』じゃなくて『行く場所』になっていました。結局この町が私に合っていたんでしょうね」と話す。
丈太郎は休日にかほりをカヌーに誘うと、かほりは「高校の時、大好きな祖母がガンで亡くなったの。色んな病気が薬で治るのに、おばあちゃんの場合は治療法がなくて、何でって思った。だからガンの免疫治療の研究医になりたいと思ったの。たくさんの人の命を救いたいと思って」と打ち明ける。
丈太郎は「それだけの思いがあったらさ、誰もお前の事無責任なんて責めたりしないよ。患者さんたちも応援してくれると思う。色々あるんだろうけど、研究に戻るチャンスなんだろ?ここじゃお前の夢叶えられないんだろ?だったらさ、飛び込んじゃえよ」と声を掛ける。
かほりは家族に「本当に自分がやりたいことがあるのに、こっちに居続けたら、いつか絶対『あの時東京に行っていれば』って後悔すると思うから、もう一度東京に行ってきます」と話す。
かほりは、心配する入院患者にも自分の夢の事をしっかりと話すと、患者たちも納得して「いつ戻ってきても良いからね」と声を掛けてもらえる。
かほりの送別会で集まったみんなに、丈太郎は地域おこし協力隊を辞めたことを伝え、「(ずっと3年契約の仕事を続けていて)自分なりに一生懸命やってきたつもりだけど、でもどこかで3年だからとか、ずっといる場所じゃないからとか、そういう無責任な所あったと思うんだよね。だから、その3年を止めればいいんだなって思って。地域おこし協力隊辞めて、これからは四万十の人として米作ったり、お年寄りのサポートやっていきたいと思ってる。そしたらさ、地域おこし協力隊に一人空きが出来て、一人募集できるし。そしたらお前(かほり)の穴埋められるだろ。とにかく俺ここにいたいんだ。ここで米作って、四万十の人に食べてもらいたい。軌道に乗ったら日本中の人に食べてもらいたいし、それでいつか世界中の人に食べてもらいたい。それがここで見つけた俺の夢なんだ」と話す。
かほりは「サンリバー」のクリスマスツリーの写真をメールで送るようお願いし、丈太郎は東京タワーのクリスマスツリーの写真をメールで送るようお願いして別れる。
東京に行ったかほりは教授に会い、「自分で道を開こうと思えば、出来ないことは無いと思います。もう教授の一存で私の夢を奪われたくないんです。夢は私の物ですから」と伝えて、自力で研究できる場所を探していく。
・・・綺麗になんて咲かなくていい。
 もがくばかりで咲けない日があっていい。 
 今いる場所で、できることをやってみよう。
 いつか自分らしく咲ける日が来ることを信じて・・・ 

クリスマスの日、丈太郎はかほりに電話をして約束のメールが来ていないと話し、かほりが東京タワーに行って写真を撮っていると、そこにひまわりの鉢植えを持った丈太郎がやってくる。
かつて路上に咲いていた「遅咲きのひまわり」の無事を伝えた後、「別にこれを見せに来たわけじゃないし。会いに来た。お前だよ、会いたくて」と言って、二人は写真を撮った後キスをして・・・


というような内容でした。
最終回ではありますが、今回は辛口感想です。悪しからず・・・

第8話の感想(こちら)で私は「『このドラマを観て良かったな』と思えるような最後になっていると良いな、と切に願っています」と書いたのですが、その願い虚しく・・・。
最終回と前話(第9話)の2話で、私の中でのこのドラマの評価はかなり下がってしまいました

かほりの話は良かったと思うんですよ。
四万十の病院の患者さんたちに、自分が東京へ行くと言ったらどう思われるのかと悩む気持ちは分かります。
でも、ほんの数か月の勤務だったし、後任の医師がちゃんと決まっているから、本人が思っているほど周りはそんなに気にしないですよね・・・。
数年もいて、地域のエキスパートになっていたら話は別ですけど。
ですから、思い切って東京に戻った場面は(教授にタンカを切った所にはビックリしましたが)「頑張れ!!」と思えました。
「こっちに居続けたら、いつか絶対『あの時東京に行っていれば』って後悔すると思うから、もう一度東京に行ってきます」というセリフが、私の思考回路と似ていて特に共感したというか・・・。

さよりと夫との展開には、急速にヨリを戻し過ぎてビックリしましたが・・・。
これまでの二人のやり取りは、かなりお互いを憎々しく思っているように見えたので。
ちょっとこれまでが過剰演出すぎましたよね
まぁ、これはメインの話ではないので、このへんでスルーします。

・・・で、ここから辛口に・・・
15時間かけて車で東京まで・・・かほりのセリフそのまま「バカじゃないの!?」と叫んでしまいました。
丈太郎とかほりは、これまでもとてもよい雰囲気だったので、二人が結ばれるラストになることには異存はありません。
でも「なぜ東京で!?」と。
四万十が舞台のドラマなんだから、四万十でそういう結ばれたような雰囲気になって、四万十と東京でお互いに頑張っていくというラストで良かったんじゃないかな、と。
会いたくて東京まで車で来たなんて・・・視聴者は「東京タワーの前でキスをする」という「よくある恋愛ドラマ」を観たくてこのドラマを観ていたんじゃないと思うのですが・・・。
うーーーん、そう思うのは私だけかな??
(実家で一緒に観ていた母もキレていましたし、さっき一緒に録画を観た私のダンナもキレていましたけどね)
現実感のあるドラマで良いなぁ~と思ってこれまで観ていたのですが、ラストで興醒めでしたよ
そして、四万十市役所の車で、完全に私用で東京まで来ていいの!?と思ったり。
月9のサブタイトルにある「あるわけねぇだろ、んなもん!」と思ってしまい、非常にこのラストは残念でした。

あとは・・・丈太郎が四万十に骨をうずめる決意をしたのは、まぁいいとして・・・なのですが、
「売れるコメ」が作れるまでの3~5年間は、食料は周囲に分けてもらうにしても、家賃や光熱費とかはどうするの!?と思って。
丈太郎って、そんなに貯金は無かったですよね?
第9話で急に「米作りをしたい」と言い始めた時から「そんなに米作りは甘くないはず」と思っていたのですが、それに加えて丈太郎の今後(少なくとも)3年の展望が全く見えないまま終わってしまう展開が、非常に残念でした。
結局「夢物語」で終わってしまったような感じが否めませんでした。

なんだか終盤の展開が、すごく迷走しているように見えていたのですが、せめて主人公の話はもっとしっかりと終わってほしかったなと、とても残念に思いました。
他のサイドストーリーも、各話に散りばめないである程度固めて描けば良かったのになぁ、とも。
キャストはみんな良かったので、ストーリー展開&演出がとにかく残念でした。

ということで、書くのが遅くなった上に、辛口感想で申し訳ありませんでした。
「一感想」と言うことで、忘れてください

___________

これで、書き残している感想は無くなったと思うので、「秋ドラマの総括&勝手に各賞」の記事を書いていきたいと思ったのですが、
感想を途中で書くのを止めてしまていた「パーフェクトブルー」が残り3話、「結婚しない」が最終話だけまだ観ていない状態で、いちおう視聴を続けていたんです。
それらを観てから秋ドラマ総括をしたいと思うので、年内には「秋ドラマの総括&勝手に各賞」の記事は書けなさそうな気がしてきました。
年末に、いろいろなハプニングが我が家で起きていて、うまく年内に書ききれなくて申し訳ありません
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« TOKYOエアポート~東京空港管... | トップ | 全日本選手権 エキシビジョ... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。