emitanの心にうつりゆくもの

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リーガルハイ 第9話

2013-12-13 23:33:46 | 2013秋ドラマ
第9話 「ついに最高裁!例え全国民が敵でも必ず命を救う」

被告人・安藤貴和(小雪)は、接見に来た弁護士・古美門研介(堺雅人)と黛真知子(新垣結衣)に「私が徳永浩一郎を殺し、娘も殺そうとした」と打ち明けるが、それ以前の夫の死については話さず、高裁判決前に接見に来た「吉永慶子」については「昔お世話になった知り合いのオバさん」としか話さない。
古美門は世論を変えるために記者を買収して貴和の心証を良くしようとするが、大手マスコミには無視をされて効果は表れない。
古美門は黛に対して、黛を弁護士事務所「NEXUS」に移籍させたのは「本件の担当検事だった羽生(岡田将生)と本田(黒木華)は、捏造を知っている可能性が高い。奴らの懐に潜り込んで何らかの情報を盗み取るためだろうが。今からでもやれ。特に羽生はあの性格だ。良心の呵責を感じて誰かに打ち明けたがってるかもしれない」と言い出して黛を「NEXUS」に行かせるが、何も聞き出せなかった。
上告審で古美門は、証拠について十分な審理が行われていない事、貴和は長い勾留で精神が衰弱していたためつい事実に反することを言ってしまった事などを話すが、主任検事・醍醐実(松平健)は動じずに淡々と反論し「裁判はゲームではないのだ。罪を犯した者は償う。時には命をもって償わねばならない時もある。それがこの社会で真っ当に生きる人々の民意だ」と言い放つ。
すると古美門は、控訴審判決の時のトラウマが蘇り、震えが止まらなくなって倒れてしまい、公判は途中で終わってしまう。
古美門は一種のPTSDのようなものと診断され、毛布をかぶって閉じこもってしまったため、黛は裁判所に出向いて裁判官たちに公判の延期を願い出るが、いい返事が得られない。
そこで「中途半端な審理で被告人を死刑にしたら、かえって世論の反発を招きかねません。原判決を覆す、決定的な重要証拠がまだあるんです。裏取りに時間が掛かってまして」と話すと、裁判官から「直ちに提出すれば検討します」と言われる。
黛は、羽生の元へ行って「検察は不正をしたんじゃないの?あなたはそれいいの?守秘義務や職務規定より大事なものがあるんじゃない?私が知っているあなたは、いつだって弁護士としてじゃなく一人の人間として自分の信念を貫いていた。時にはルール違反をしてでも、みんなを幸せにするために行動してきたじゃない」と話すと、羽生は「大事なメモをうっかり落としたのは僕のミスだ」と言って、「優慶大付属小学校給食センター 江上順子」と書かれたメモ用紙を置いて出て行く。
黛は、事件の第一発見者で死んだ徳永家の元家政婦・江上順子の元に通い詰め、「徳永家をメチャクチャにした貴和さんを恨んでいるのは分かります。でも、間違った証拠で死刑が執行されたら、あなたは一生十字架を背負いますよ。あなたが死刑のボタンを押すんです。その手で子供たちに給食を作り続けられるのですか?」と声を掛け、協力すれば江上の夫が不正により請求されている多額の損害賠償をキレイにしてもいいと持ちかけて、江上を証人として出廷させることに成功する。
黛は喜んでそのことを古美門事務所に電話で報告するが、その帰り道に貴和の死刑を求める市民団体に遭遇し、その団体の男たちは黛を追いかけて暴力を振い、黛は意識不明の状態で病院に運ばれる。
それを聞いた古美門と事務員・服部(里見浩太朗)と草の者・加賀蘭丸(田口淳之介)は慌てて病院に駆けつけ、黛の姿を見た古美門は「マスコミに大々的に報じさせろ。弔い合戦だ」とつぶやいて出掛けて行く。
公判では証人尋問が行われて、江上は警察の取り調べで「台所に見たことのない変な瓶が落ちていたんです。外国の調味料か何かだと思い、そのまま捨てました」と証言したのに、それが供述調書には載っていないことを話す。
その瓶は、犯行に使われた毒物と酷似した成分の入った瓶ととてもよく似ており、古美門は警察も検察も証拠の確保に失敗したのだと話すが、醍醐は「事件当夜、現場付近で被告人は多くの人々から目撃されています。証拠と証言、総合的に考慮すれば、結論に疑う余地はありません」と話す。
古美門は「人は見たいように見、聞きたいように聞き、信じたいように信じるんです。検察だってそうでしょ?証拠によってではなく、民意に応えて起訴したんです。愚かな国民の愚かな期待にも応えなければならないんですか?愚かで醜く卑劣です。(醍醐が言う)美しく誇り高い国民が証拠もあやふやな被告人に死刑を求めますか?生命はその者に与えられた権利です。それを奪う者のは、例え国家であっても人殺しです。目には目を、歯には歯を、殺人には殺人を…立派な制度だ。ただ、人知れずコッソリ始末することが、卑劣だと言っているだけです。我が国の愚かな国民は、自らが人殺しになる覚悟がないんです。自分たちは明るい所にいて、誰かが暗闇で社会から消し去ってくれるのを待つ。そうすれば、それ以上死刑について考えなくて済み、この世界が健全だと思えるからだ、違いますか?民意なら何もかも正しいんですか?裁判に民主主義を持ちこんだら、司法は終わりだ」と話す。
それを聞いた醍醐は「法は決して万能ではない。その不完全さを補うのは人間の心だよ。罪を犯すのも人間、裁くのも人間だからだ。多くの人の思いに寄り添い、法という無味乾燥なものに血を通わせることこそが、正しい道を照らす。本件において人々が下した決断は、安藤貴和は死刑に処せられるべき、というものだった。愛する家族と友人と子供たちの健全な未来のために。これこそが民意だ」と言って傍聴者の共感を得る。
すると古美門は「いいでしょう。死刑にすればいい。現場での目撃証言はあやふやだけれど死刑にしましょう。被告人の部屋から押収された毒物が犯行に使われたものかどうか確たる証拠はないけれど死刑にしましょう。現場に別の毒物らしき瓶が落ちていたという証言があるけれど、気にしないで死刑にしましょう。証拠も証言も関係ない。高級外車を乗り回し、ブランド服に身を包み、フカヒレやフォアグラを食べていたのだから、死刑にしましょう。それが民意だ、それが民主主義だ。なんて素晴らしい国なんだ。民意なら正しい。みんなが賛成している事なら全て正しい。ならば、みんなで暴力を振ったことだって正しい訳だ。私のパートナー弁護士を寄ってたかって袋叩きにしたことも、民意だから正しい訳だ・・・冗談じゃない!本当の悪魔とは、巨大に膨れ上がった時の民意だよ。自分を善人だと信じて疑わず、薄汚い野良犬がドブに落ちると一斉に集まって袋叩きにしてしまう、そんな善良な市民たちだ。だが世の中には、ドブに落ちた野良犬を平気で助けようとするバカもいる。己の信念だけを頼り危険を顧みないバカがね。そのバカのおかげで今日、江上順子さんは民意の濁流から抜け出して、自分の意思で証言をしてくださいました。それはたった一人かも知れませんが、確かに民意を変えたのです。私はそのバカを誇らしく思う。民意などという物によって人一人を死刑にしようと言うのならすればいい。所詮この一連の裁判の正体は、嫌われ者を吊るそうという国民的イベントに過ぎないんです。己のつまらない人生の憂さ晴らしのためのね。(裁判官に向かって)民意が全てを決めるなら、こんなに格式ばった建物も権威づいた手続きも必要ない。判決を下すのは、断じて国民アンケートなんかじゃない。我が国の碩学であられるたった5人のあなた方です!どうか、司法の頂点に立つ者の矜持をもってご決断ください。お願いします」と言って頭を下げる。
黛の意識は回復し、判決宣告期日を迎え、裁判官は「原判決および第一審判決を破棄する。本件を東京地方裁判所に差し戻す」と宣告する。
古美門は醍醐に、高裁で醍醐が勝ったことは破棄されるので自分は無敗だと話すと、醍醐は「もちろん私はあなたに勝ったことなど一度もない。あなたに勝った人間がいるとすれば、それは私ではない。本当の敵は、敵のような顔をしていない者です」と言い残して帰って行く。
それを聞いた黛は、羽生から渡された江上順子についてのメモにあった「慶」の字が、安藤貴和の接見者名簿にあった「吉永慶子」の「慶」の字と同じ誤字をになっていることに気づいて古美門に伝え、古美門は「私が負けた相手はアイツだ」とつぶやく。
その頃羽生は醍醐と会い、醍醐は「全て希望通り手配しておいたよ。差戻審は君たちが担当になるだろう。きっちりやりたまえ、人たらし」と言い残して去っていく。
羽生は「サウジアラビアにこういうことわざがある。『乗っている人間がラクダを操っているように見えても、実はラクダが人間を導いているのだ』」と本田ジェーン(黒木華)に話し・・・


というような内容でした。

どうも、貴和が「やった」と言っているのに古美門が無罪を求めるのに納得がいかず・・・
でも、証拠が不十分であることを突いて「疑わしきは被告人の利益に」とした所や、検察が立証できていない事案については自ら言わなくてもいいということは、刑法や刑事訴訟法の授業を受けた時に習っていたので、その点では分かるのだけれども・・・
上告審は「憲法違反がある時だけ」だったんじゃないかな?とか・・・
20年ほど前に勉強した記憶がちらついて、イマイチ集中して観ることが出来ませんでした
まぁ、リーガルコメディドラマですし、1話で完結しないで次回へ続く終わり方だったので、来週の終わり方が納得のいくものであればいいとは思っているのですけどね

今回は「民意」という言葉がキーワードだったのかもしれませんね。
「民意」の恐ろしさについての古美門流の弁論は、とても迫るものがあったと思います
古美門が言っていた「本当の悪魔とは、巨大に膨れ上がった時の民意だよ。自分を善人だと信じて疑わず、薄汚い野良犬がドブに落ちると一斉に集まって袋叩きにしてしまう、そんな善良な市民たちだ」が特に・・・。
私は、「民意」というかマスコミは特に、恐ろしいと思う時があります。
何故ここまで特定の人を特集し続けるのかと思う位に徹底的に特定の人を調べ上げて、悪人に仕立て上げていて、市民を扇動しているのでは?と、ついつい思ってしまいます。
特にワイドショーとか週刊誌・・・私は、かなり内容が偏っていると思うからほとんど見ません・・・。
でも、情報は知っておかないと対処できないこともあるから、ニュース類は見るようにしていますが、その取捨選択が間違って誤った知識や情報ばかりを入手してしまったら、それはそれで危ういですよね・・・。
公明正大な目が求められる機関(本ドラマでは裁判所)には、いついかなる時も揺るがずに、基本原則を見失わずにいってほしいと願うばかりです。

醍醐がラスボスだと思ったのですが、羽生なのかなぁ??
醍醐が羽生の意向を汲んで最高裁で負けるなんて、どんな取引をしたんだろう??
「人たらし」だけじゃ済まないですよね??
というか、検察がそんな「わざと最高裁で負ける」ということがあるの??
で、羽生が検事に戻るような会話があったけど、そんなに頻繁に検事と弁護士を行き来して希望の裁判に関わることが出来るの??
・・・などなど、なんだかちょっと「??」だらけな終盤でした

古美門のPTSDは狂言だったの!?
まぁ、その真相は置いておいて(笑)
すっかり弱気になった古美門に、黛があやすように「(貴和に)高速ナントカ、やってもらうんでしょ?」などと声を掛けるシーンは、かなり爆笑してしまいました

来週、どう落ち着くのでしょうね~
____________

木曜には8割方書き終えていたのですが時間切れとなり、今日は一日中用事があったので、こんな時間のアップとなってしまいました。
そして、風邪を引いてしまったので、「ドクターX」の感想は明日以降に様子を見ながら書きたいと思っています(3割くらいは今朝書いたのですが、鼻が詰まってしまってイマイチ頭が回らず・・・)。

※これまでの感想
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※公式HP(こちら
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