emitanの心にうつりゆくもの

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S-最後の警官- 第5話

2014-02-10 21:14:41 | 2014冬ドラマ
第5話 「新たな仲間はスナイパー蘇我!善か悪か?悲しきテロ」

SATの狙撃手・蘇我伊織(綾野剛)はNPSへの出向を命じられ、SAT隊長・中丸文夫(嶋政宏)から「今回の出向は、いずれお前自身とSATのためになる。香椎には感化されるなよ。アイツはあれで抜け目のない男だからな」と言われて送り出される。
看護師・棟方ゆづる(吹石一恵)が勤める病院に、女子高生・加藤由真(飯豊まりえ)が大量の薬物を飲んだとして運ばれるが、由真の手から拳銃の弾が落ちたため、ゆづるは入院していた科学警察研究所研究主任・横川秋(土屋アンナ)に相談する。
それはナイクラッド弾で、10日前に横浜で自殺として処理された男性の現場からも見つかっていたことから、秋川はNPS隊長・香椎秀樹(大森南朋)に電話を掛け、M絡みの案件として捜査させる。
NPS隊員・速田仁(平山浩行)と神御蔵一號(向井理)と蘇我は、由真の元へ行ってナイクラッド弾の入手先を尋ねるが、由真は気を取り乱しながら「神父様…もらったの…神父様から。ごめんなさい…」と言うばかりだった。
横浜で自殺した男性のPCを調べた結果、神父という差出人から「私からあなたに贈り物をいたします。小さな鉄の塊ですが、あなたの心を強くするもの。これは神からの贈り物です。」というメールが来ていたことが分かる。
そして「自殺志願者交流サイト」というサイトで自殺者と「神父様」は交流しており、死亡した5名、未遂1名の6件の現場でナイクラッド弾が残されていた事が分かる。
由真は退院し、地下鉄に乗り込もうとするが、お守り代わりのナイクラッド弾を落としてしまい、それを拾った板橋満生(滝藤賢一)はナイクラッド弾とその少女を見て「君は…」とつぶやいて弾を渡す。
古橋誠二朗(池内博之)が「自殺志願者交流サイト」のプロバイダーからサイトの管理者を聞き出し、NPSはその管理者・板橋満生の自宅に踏み込むが、板橋は不在で、神御蔵は板橋の部屋の壁に「先生ありがとう」という患者からのメッセージが多数書かれた色紙や手紙、患者との笑顔の写真があるのを見て、違和感を感じる。
その頃板橋は、ナイクラッド弾が大量に入った箱を手に持って交番に自首し、港警察署に身柄が移され、神御蔵は自分に事情聴取をさせてほしいと願い出て、聴取を始める。
板橋は心療内科の医師をしていたが、末期のガンで退職しており、毎日のように自殺サイトに出入りしているうちに、たくさんの死を願う人の姿があることが分かり、かつての心療内科医師の時のように何件か相談に乗っていると「神父さんみたい」と言われるようになり、それ以降ハンドルネームを「神父」として書き込んでいたのだった。
そして、「もっと助けたい。一人でも多く自殺から救ってあげたい」と思うようになっていたある日、Mと名乗る人物がナイクラッド弾が入った箱を持ってやってきて、「どう使うかはあなたの自由。病める人々にとって、きっとお守りにも後押しにもなるはずだ」と言って渡したため、板橋は「お守りとして受け取ってほしかった。人を殺傷できる強力な力が宿ったものを持って死を身近に感じていれば、自殺衝動から解放してあげられるかもしれない。そこまでいかなくても、和らげてあげることが出来るかもしれないと」と考えて相談者に弾を送っていた事を打ち明ける。
神御蔵が6名自殺を図ったことを伝えると、板橋は弾は19人に送ったが11人は弾により気持ちが落ち着いたとの連絡があった事を話すが、それでも6名が命を絶とうとしたということについては「私のやり方は間違っていたのですね」と言って涙を流し、罪を償うと話す。
一連の自殺案件はテロとは無関係であったことから、取り調べはNPSから離れることになるが、マスコミに「神父」を名乗る人物が自殺を教唆していたという情報が自殺者遺族から流れ、世間は騒ぎになる。
板橋が送検されることになり、その移送現場の板橋をもう一度見たいと神御蔵が話すため、香椎は蘇我に付き添うように話す。
蘇我が香椎に「ヤツは犯罪者です。世間に非難を向けられても当然。それでもNPSは悪を許すべきだと言うんですか?」と尋ねると、香椎は「許そうなんて思ってないよ俺たちは。それに、人の善悪を判断できるほど、自分が賢いとも思っちゃいない。俺たちは難しい時代に警察官をやっている。日常の陰に、倦怠感や閉塞感が渦巻いている。そういう鬱積したものが一気に吐き出して暴走すれば、ごく普通の市民もある日突然狂気に駆り立てる。自分たちが正義なんだと疑わない感覚、異論が出ても数で押しつぶし広がっていくネットの言葉。誰もがみんな、いつ陥っても不思議じゃない闇を抱えて生きている。いつだれがテロリスト同様の凶悪犯罪を引き起こすか分からない。そういう可能性のある社会なんだ、今は。だからこそ誰も死なせたくないんだよね、俺は。被害者も加害者もみんな、善悪関係なく」と話す。
港警察署に行った神御蔵と蘇我だったが、大量のマスコミ関係者の中に紛れて刃物を持った一人の男がおり、その男は板橋に走り寄って板橋を刺し、板橋は倒れ込む。
神御蔵は慌てて駆け寄り、板橋に向かって「お前は死にたくて苦しんでいる人たちを救いたかったんだろ?だったらこんな所で死ぬんじゃねぇ!」と怒鳴り、心停止した板橋に懸命に心臓マッサージを始める。
その様子はニュースで生中継され、それを見た由真はテレビ局に電話を掛け、板橋が「人は命の続く限り生きていくべきなんです。あなたたちは生きていていいんです」といったメールを送っていることを伝え、由真は「神父様の分までちゃんと生きていきますから」と泣きながら話す。
心停止から6分以上経った後、板橋の心臓は動き出すが、搬送先の医師から意識を取り戻すことはないだろうと言われる。
しかし、板橋の家族は神御蔵に対して「あなたのおかげで(息子は)ベッドの上で死ぬことが出来るんです。息子は許されない罪を犯しましたが、それでも私たちにとってはたった一人の息子です。本当にありがとうございました」と言って頭を下げる。
病院からの帰り道、「助けられなかった」とうなだれる神御蔵に対して蘇我は、自分の姉は同じ男に2度殺されたと話し出す。
蘇我の姉は蘇我が小学生の時にレイプされ、弁護士がその男の生い立ちの劣悪さを力説して情状酌量させて8年間の服役となるが、男は出所してすぐに姉をメッタ刺しにして殺し、その裁判でも生い立ちと心神喪失等を理由に情状酌量を求めたのだと話す。
蘇我は「同じような境遇なのに、懸命に真面目に生きている人間はごまんといる。なのに、そんなものが減刑の理由になるなんてな…。俺は、人を殺した奴を絶対に許さない。板橋は犯罪者だ。11人を救ったことが重要なんじゃない。5人を死に追いやったことが問題なんだ!神御蔵、大切な人を殺されても、それでもお前はその犯人を救うのか!?」と尋ねた目に一粒の涙がこぼれ・・・


というような内容でした。

今回も辛口かも、です

うーーーん、普通のドラマなら悪くない話なのだけど、「最後の砦であるS」を描く作品としては「S」らしい話が少なくて、何だか・・・。
「神父様」を演じた滝藤さんと、蘇我を演じている綾野君の最後の涙にはググッと引き込まれましたけどね。
蘇我の悔し涙・・・ものすごく気持ちが入っていたように思いました
蘇我の過去がようやく明らかになりましたが、それを聞いた神御蔵は何か変わるのかなぁ?

マスコミが殺到する中で板橋が刺されて、心停止して心臓マッサージをしている場面ですが・・・
あんな場面(血を流して倒れていて死にかけている人)を生中継するものなのですかね?
そして、そういう人を前にしてもなお、マスコミはマイクを向けてワイワイ騒ぐものなのですかね?
あと、ダウンコートを着て6分間心臓マッサージをしても汗をかかない神御蔵、すげぇ!(ボクシングで鍛えているから??)
・・・などと、色んな邪念がよぎってしまい、イマイチ感情移入が出来ませんでした

「神御蔵は神の手を持っている」という非科学的なものを、これからも推していくのかなぁ?
そういう非科学的なものよりも「神御蔵の信念は間違っていない」「行き当たりばったりで動いているのではない(←ですよね!?)」という点をもっと丁寧に描くべきだと思うのですが・・・。

Mの狙い、霧山六郎(近藤正臣)の本心、香椎&中丸がそれに対してどう動いていくのか、蘇我はNPSに入って変わるのか・・・といったことには興味があるので、これからも見続けようとは思いますが、
今回も今一つ入り込めないと感じた回でした

※これまでの感想
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