emitanの心にうつりゆくもの

日常のこと、テレビドラマのことなどを中心に・・・

Nのために 第9話

2014-12-13 18:05:11 | 2014秋ドラマ
第9話 「最終章~前編~今夜事件の幕が開く!」

2014年。杉下希美(榮倉奈々)は病院に運ばれ、医師・多田(財前直見)から家族には病気の事を伝えないのか尋ねられるが、希美は「身の回りの事が自分で出来なくなったら、ホスピスがあるどこかの施設にお世話になろうって思ってます」と話す。
青景島では、元警察官・高野茂(三浦友和)が成瀬慎司(窪田正孝)の元へやってきて、妻・夏恵(原日出子)が書き残した手紙を成瀬に読ませる。
そこには、14年前の火事は成瀬の父・周平(モロ師岡)が火をつけた事、周平は火災の中で死なせてくれと言っていたが夏恵が助け出した事、夏恵は証拠品となるライターオイルの缶の指紋をふき取って火災の発生元から離れたところに投げてその事をずっと伏せていた事、「私が話せば、たくさんの人が取り返しのつかないことになる。私の罪で茂さんが駐在の仕事を失うのはたまらなく苦しく、14年間隠しておくことしかできませんでした。茂さんが定年を迎え、事件が時効を迎える前に、ここに全てを告白します。どうかか許してください」と言ったことなどが書かれてあった。
高野は成瀬に「お前を疑って、優しくしてやれんで、すまなかった」と頭を下げると、成瀬は火災当日の事を話し始め、引っ越し前日にゴミを捨てに海岸の方に行っている間に家が火事になっていて、周平は自分を巻き込みたくなくて一人になった時に火をつけたのだとは思っていて、それ以来周平はあまり目を合わせないようになり投げやりで耐えられなかったのではと思ったが、最後まで真相は聞けなかったと話す。
そして、あの日にパトカーに乗った成瀬に希美がささやいていたのは「成瀬君なら、どんなことやってできるよ」という言葉で、「俺が暗いほう向かんように、そう言うてくれた。杉下は俺を守ってくれた。スカイローズガーデンの事件の後、またお互い会わんようになって、杉下がどんな気持ちでおったんかようやく分かった」と話す。
安藤望(賀来賢人)は、友人とのバーベキューに希美を誘い、ようやく希美が笑顔を見せたのを見て「笑った。前みたいに笑わないからさ、気になってた」と話す。
西崎真人(小出恵介)は実家に行き、父親に事件の事を詫びると、父親は「あれからいろいろ考えた。お前の母親と別れた俺にも責任はあるんだろう。犯罪を犯してしまった人間が社会で生きていくのは楽な事じゃない。事件の事で世話になった人間には、恩を返すといい・・・時々は帰ってこい」と声を掛ける。
西崎は、希美の病気の事を安藤に話そうとするが話せず、10年前の事件の時に希美が「成瀬君!助けて、成瀬君!」と叫んでいたことを思い出し、成瀬に電話をして希美の病気の事を伝える。
成瀬は希美の住むマンションの前まで行って希美を呼び出し、さざなみの放火事件が解決しそうな事、「みんな俺を疑っとったけん、杉下がかばってくれて助かった。(父親に)恨み言言いたくても言いようないけんな」と話すと、希美は犯人が成瀬でないことにホッとし、「私、とっさに嘘ついてしまったんよ。ギリギリの所におって、自分じゃどうにもならんで辛かった。あの火を見てたら、父親も母親もあの女も全部消えてったんよ。自分を縛るもんは誰もおらん。そう思って上向けた。大げさかもしれんけど、成瀬君が火で私を救ってくれたって思った。ごめんなさい、成瀬君の大事な家が燃えとるのに私、なんて事考えとったんやろ…」と話す。
成瀬が「そんで、上には行けた?」と尋ねると、希美は「ほうね、私、欲しいものはそんなにない。食べるもんがあって、帰る家があって、それを誰に取られんなら、それでええんよ。どん底におる気がして、そこから這い上がる出口がうんと上に見えたんやね。手が届かん位ずっと上に」と話す。
成瀬は、今は神楽坂のフレンチで働いているけど来年春には島に帰って島でオープンする店で「地に足のついた所で、人の思い出に残るような料理、作れんかなと思って」と話し、「一緒に帰らん?ただ一緒におらん?」と言って希美にマフラーを掛ける。
2004年。西崎は、野口貴弘(徳井義実)の妻・奈央子(小西真奈美)から掛かってきた電話の通りに、花屋のフリをして5:30にマンションを訪れるよう『N作戦Ⅱ』を変更し、希美は5:00から野口家に行って貴弘を書斎に足止めし、5:30に西崎が連れ出した後で6:00に成瀬が到着して後処理をするという手筈となる。
事件当日、成瀬が浮かない顔をして出張サービスの準備をしていたためシェフ・広田が「こないだケーキ持ってった子と上手くいってんの?」と尋ねると、成瀬は「今夜プロポーズされるみたいです」と話すため、広田は「ガッカリするのはまだ早いよ。(安藤の)プロポーズ断るかもしれないじゃない。先に言っちゃえば?『俺が幸せにする』って。先に言ったもん勝ちだよ、クリスマスイブだし」と言って励ます。
希美は西崎に「奈央子さん無事に連れ出せたら、二人でどっかに逃げちゃいなよ。奈央子さんの幸せばっかり考えないで、西崎さんの幸せも考えなよ」と声を掛けると、西崎は「そのうち考えるよ」と答え、希美は「遅れないで来てね。そんなに長い時間、野口さん引き留めておけないからね」と声を掛けて野口家へ向かう。
野口家に着いた希美は、書斎で貴弘と安藤が対局中の将棋の手を貴弘に教えようとし、5:30まで引き延ばしてみるが、5:30になっても西崎は現れない。
そんな中、安藤が先に到着して貴弘に電話をかけてくるが、貴弘は仕事の話がしたいからマンションの共用ラウンジで待っているようにと伝える。
希美は、コーヒーを飲みにリビングに行こうとする貴弘を止めるために将棋の手を打っていくと、西崎が到着する前に詰んでしまい、貴弘は「これで安藤君の僻地行きは決定だな。彼と賭けをしていた」と言って、安藤とのやり取りを明かす。
それを聞いた希美は「こんなことで安藤の将来決めるんですか?」と怒るが、貴弘が安藤を呼びに書斎を出ようとしたため、希美は「安藤に勝ちたいなら、野口さん一人で勝ってください!これじゃあ勝負になっていません。安藤が何を求めているのか私は知りません。だけど目標持ってることは確かです。そこに真っ直ぐに向かって真っ直ぐな人の足をすくうような事はしないでください」と言って土下座をして「お願いです、こんな事で安藤の将来を決めないでください」と訴える。
それでも貴弘は若いうちから経験を積めるのだからありがたいと思わないとと突っぱねるため、焦った希美は西崎の「奈央子をダンナから引き離すには警察沙汰にするのが一番手っ取り早い」という言葉を思い出し、そんな中、西崎が到着したチャイムを聞く。
・・・その時考えていたのは、大切な人の事だけだった。
 その人の未来が、明るく幸せであるように。
 みんな、一番大切な人の事だけを考えた・・・

希美は貴弘にある事を打ち明けると、貴弘は怒って書斎を飛び出し・・・
 

というような内容でした。

成瀬君のプロポーズにキュン死してしまいそうになりましたが、最後の希美のナレーション「その時考えていたのは、大切な人の事だけだった」で「えぇ!誰の事!?」と混乱して、興奮して小一時間ツイッターのタグ検索(#Nのために)をさまよっていました
以下、私は成瀬派なので、少し考え方が偏っていると思いますが、ご了承ください

まず、さざなみの火災の犯人は、成瀬ではなくて父・周平だったのですね!
なんとなくそうとは思いつつ、美保純さんを疑ってゴメンナサイ
成瀬は、たぶんお父さんだろうなとは思いつつ、お父さんが話さないから黙っていて、
希美は自分だと思ってかばってくれているのは分かったけど、自分が犯人と思われることよりも「かばってくれている」というのが嬉しくて、「成瀬君なら、どんなことやってできるよ」という言葉がとても心に響いて、ずっとそのままにしていたのですね・・・。
でも、希美になら本当の事をあの時に話せば、もっと関係性が変わったような・・・。
でもでも、希美をこれ以上面倒な事に巻き込みたくなかったという、成瀬の優しい気持ちからなのかな。
いやぁ・・・どう考えても、やっぱりこの二人は切ないです

なっちゃんは、これで肩の荷が下りて、言葉を発することができるといいですね。
そしてあとは、2004年のスカイローズガーデンの事件の真相と、2014年の希美が最期にどう過ごすのかという事になりましたが・・・

まずは2004年の事件。
クリスマスイブの花は予約ですよ!男性の皆さん!!
その日にポンッと赤いバラの花を買えると思ったら、大間違いです!!
私の身近な人で同じ失敗をしたことがある人がいるので、この描写は間違えないです!
希美も、花束をもらうような男性付き合いはなかったようだし、クリスマスに花束を買いに行くような生活ではなかったようだから、気づかなかったのかもしれませんね

で、希美は、西崎が到着するまで貴弘を引き留めるために焦っていたけど、
安藤が貴弘の姑息な手段で飛ばされる事を知って、更に焦ってしまったのでしょうが・・・
放送終了直後は、希美のナレーションで言っていた「大切な人の事」というのが安藤の事なのかな!?と思って(ツイッターでもそういう意見があったので)、成瀬派の私は沈んでいたのですが、
希美の言う「大切な人」というのは、安藤の事もあるけど、それは「大切な人=愛する人」ではなくて、純粋な「大切な人」なのかな(って言っている意味伝わっていますか?)と思うように今日はなってきて・・・。
あとは、西崎がかつて「警察沙汰にするのが一番手っ取り早い」と言っていたのを思い出した描写があったから、警察沙汰にするためにわざと怒らせたのかな、というのもあり、その点で言うと、その時点での「N」は西崎の事だったのかもしれないし・・・
まだ「希美のN」は特定されていないのでは!?なんて、自分の良い方向に考えています

事件当日の、玄関ドアの外側のチェーンの行方が気になるのですが、
西崎が到着した時にはチェーンがかかっていなかったけど、
貴弘が書斎を出て惨劇が始まり、成瀬が到着した時には玄関チェーンがかかっていたということですよね?
貴弘は惨劇の最中に安藤に電話をかけてチェーンをかけさせたということ??
そしたら安藤は、結果的に事件を最悪にさせてしまったということになるから、やっぱりこのまま真相を知らないままの方がいいのかも…
(そして、秘密を抱えたまま希美が安藤と結ばれるのは、希美の精神的にも良くない気もするし…と、成瀬派のよこしまな考えも入っているかもしれません。ゴメンナサイ!)
でも、希美も安藤の事については「ずっと真っ直ぐに生きてほしい」「闇を抱えないで、今のままの明るい安藤のままでいてほしい」と思っているんじゃないかな?

なんだかここまで来ると、野口夫妻は本当は誰に殺されたのかはどうでも良くなってきたような気もしてきたり・・・
だって、貴弘があまりにもゲスいので・・・(汚い言葉を使ってゴメンナサイ
もちろん殺人はいけないのですが、なんだかここまで見せられると「みんな十分反省してるよ・・・報いも受けてるよ・・・」と思い、やっぱり切ない気持ちになってしまいます。


最後に、「2014年の希美が最期にどう過ごすのか」ですが・・・
やっぱり、お互いに気心が知れている成瀬と結ばれて、成瀬に頼って、温かい気持ちの中で亡くなっていくのが一番だと思うのですけどね・・・。
成瀬が、希美に病気の事を詳しく聞かずに「ただ一緒におらん?」という8文字で、病気の事も全てひっくるめて希美を受け入れるという気持ちが全て詰まったプロポーズをしたのは、とても素晴らしくて感動しました!!
余計な言葉は言わずに短い言葉で、でもやっと希美に自分の思いを伝えることができた成瀬・・・
もう年甲斐もなくキュンキュンしてしまいました
切なすぎる成瀬君、最後には報われてほしい!でもやっぱり報われないのか!?

最終回が待ち遠しいドラマは時々あるけど、こんなにドキドキして先の展開が気になるのは久しぶりだなぁ~と思っている昨日今日でした。
(「さよなら私」も「信長協奏曲」も「ドクターX」も最終回までの展開は気になっているけど、その比ではない位ドキドキしています
期待を裏切らない、納得できるラストでありますように!!
←web拍手です。
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2 コメント

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Unknown (ゆぅか)
2014-12-16 11:16:38
成瀬くんが希美に本当のことを話さなかったのは、アタシは別の理由を考えていました。
成瀬くんも希美をかばってたんじゃないかなって。
その前に空の缶を捨てに行ってるわけですから、そのときにあの残りのオイルが使われたことに気づきますよね。
警察に黙っていたのは、オイルの存在を隠すため。
希美に黙っていたのは、自分のオイルが父親に使われたことを隠すためなんじゃないかと。
成瀬くんが火をつけたのだとしても、自分のオイルが使われたことに気づくだろうけれど、成瀬くんとなら共犯になれる(現になってる)し、傷は浅い気がしますが、父親が火をつけたと知った場合は罪悪感しかない残らず、もしかしたら自分のオイルが原因だと言い出しそうな気もする。
成瀬くんはそこまで考えたんじゃないかなぁと思ったりw

多分希美ちゃんは、リビングの状況をつたえたんじゃないかなとアタシはおもってます。まさかそれが殺人になるという状況までは予想してなくて、自分たちの目の前で、タカヒロがナオコに暴力を振るえば、警察を呼べるていどの考えだったのかも。

鍵はあんどうが自主的にかけた気がするんですよね。
それこそ殺人にまで及ぶと思わずただ鍵をかけた。
日本に残りたかったからっていう理由かな?
希美がタカヒロの将棋を手伝ってることもなんとなく気づいてそうだったし。

最終的にタカヒロを殺したのはナオコで、ナオコを殺人犯にしたくなかった西崎さんがかばって犯人になったって感じでしょうか。

ってのがアタシの湊かなえ思考で予想した最終回。
湊かなえ思考だから、救いがない展開でしょwww
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>ゆぅかさんへ (emi)
2014-12-16 16:24:28
ゆぅかさん、コメントありがとうございます!

成瀬君、口数が少ないから(そこが良い所でもあるのですが)、どこまで考えた上でずっと黙っていたのかの真相は分からないですが、希美を守ろうともしたのは間違えないですよね!
ゆぅかさんのおっしゃる通り、成瀬君と父親のどちらが火を放ったにしても、どちらか犯人が特定されれば、オイルの入手先を話さなければならないですから(父親が自分で偶然希美と同じオイルを購入していたという可能性もありますがw)。
希美に自分の家の事でまで悩ませたくないと思った成瀬君・・・報われてほしい!!(が、報われないのだろうなぁ~とも思ったり(^_^;))

私も、希美が貴弘にN作戦Ⅱを話したのは、こんなに大ごとになる(殺人にまで発展)とは思わないで話したのではないかと思います。
夫婦喧嘩&三角関係で揉みあっている所を警察に通報すれば、貴弘は逮捕されて奈央子は保護されるみたいな・・・。
でも、貴弘はハンパない位のDVな男でしたからね(-"-)

安藤のドアチェーン・・・どうなんでしょうね~。
私は、貴弘がメールで安藤にチェーンを掛けるように指示した(安藤は何が起こっているか分からずに言われるがままに)だったのではないかな、と思ったりもしています。

いやぁ・・・やっぱり救いのない展開になるのですかね(^_^;)
色んな展開が予想されてドキドキします!
そして湊かなえさん原作だから・・・
金曜日、どんな悲しい展開でも受け入れられるように万全の態勢で観たいと思いますwww
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