emitanの心にうつりゆくもの

日常のこと、テレビドラマのことなどを中心に・・・

ダンダリン・労働基準監督官 第8話

2013-11-22 21:18:30 | 2013秋ドラマ
第8話 「会社が嫌なら辞めればいい?働く人の選択肢」

どう仕事をしていけばよいか分からなくなってしまった西東京労働基準監督署の南三条(松坂桃李)は、相葉社労士事務所の相葉博美(賀来千香子)に面会を求め、なぜ自分を社労士にスカウトしているのかを尋ねる。
すると相葉は「1個200円のリンゴがあるとしましょう。200円とリンゴ、どっちが偉いと思う?そして何故偉いのでしょう?答えが分かったらまたいらっしゃい。他の事はその時話しましょう」と話す。
翌日、監督署に南三条の高校時代の同級生・小山田航(石田卓也)の母・照美(かとうかず子)がやってくるが、南三条は休暇を取って不在だったため、段田凛(竹内結子)が代わりに対応する。
航はメキシカンファミレスチェーン「アディオス」の社員なのだが、ほとんど家に帰らず泊りがけで朝まで仕事をしていて、何かにつけて研修と言われて働かされてボロボロになっていると聞いた段田は、臨検に入りたいと会議で願い出る。
監督課課長・土手山(北村一輝)は、段田が調査することを許可し、南三条の代わりの段田の臨時指導係はジャンケンで温田(水橋研二)に決まる。
段田と温田は、「アディオス」の親会社・七富ホールディングスの社長・七富靖史(升毅)に会いに行くが、七富は「うちの社員はみな向上心が強いので、自主的に研修を受けているんです」と話し、段田が「会社の指揮命令下において行う研修は、その時間も勤務時間にカウントされますが」と話すと、七富は「指揮命令下ではありません。あくまで自由参加の研修です。面倒なんで本音で言わせていただきますが、お役所というのは相変わらずバカ量産機なんですか?日本経済が国際競争力を失ったのは、ゆとり教育なんてバカなものが実施されてからだと言われています。やれ休む権利だとか、それでも時給を上げてほしいだとか、そんなことばっかり言っているバカをあなた方お役人が甘やかすから、日本はこんなにもバカばっかりの国になったんです。うちはお役所ではなく民間企業なので、生ぬるいこと言ってたら潰れてしまうんですよ。向上心のある優秀な人間が残ってくれたらそれでいい。何か問題が?」と言われて帰されてしまう。
航が勤める「アディオス」西東京駅前店に行った段田と温田は、航が店長・島根(石井正則)に研修を辞退を願い出ていたが店長から「研修を受けないってことはどういうことか分かってるのか?向上心が足りないぞ!もうすぐ店長会議があるんだぞ。そこでは売り上げの報告もそうだが、研修参加の報告もしなけりゃいけないんだ。お前、研修辞退者として名前を呼ばれたいのか?」と説得されている現場に遭遇する。
段田は、航と島根に更に話を聞かせてほしいと割り込むが、2人は慌てて立ち去ってしまう。
その夜、土手山は南三条の家を訪問するが、南三条の母・恭子(石野真子)は「心の旅に出ている」と話すため、航の母親が監督署を訪ねてきたことを伝えてほしいと頼んで帰っていく。
その晩、航は店内で倒れて病院に運ばれ、翌日その事を聞いた段田と温田は航の入院している病院へ駆けつける。
駆けつけると、お見舞いに来ていた島根が照美にちょうど怒鳴られて追い返されている所で、、温田は航から、段田は島根から状況を聞くことにする。
島根は段田に、島根自身も会社の方針に馴染めていないが年齢的に転職が難しいから止む無くやっている事を打ち明けるが、段田が「今のアディオスが間違ってると思うなら、調査にご協力いただけませんか?」と話すと、島根は「社長が白だと言ったら、黒いカラスも白なんです!それが嫌なら、もう辞めるしかないんですよ!」と声を荒げる。
段田が「世界中の人間が白だと言っても、カラスはやっぱり黒いです!」と話すと、島根は「いくら頑張っても無駄ですよ。うちの社長のやり方はとても巧妙なんです。今までよその地区の支店に何度か労基の調査が入りました。でも、一度も是正勧告に至ったことがありません」と話すため、段田は何故至らなかったのかを尋ねる。
その頃、航は病室から南三条のケータイに電話を掛け、航が「俺、これからどうすればいいかな?」とつぶやくと、南三条は「労働基準監督官やっててよく思う事、教えてやろうか?『会社が嫌なら辞めればいいのに』。日本人の悪い所だ。従順に会社にしがみつく」と話すため、航が「公務員には分かんねぇよ」と話すと、南三条は「公務員かどうか今、自信ないけど」と話して会話は終わる。
署に戻った段田は臨時会議を開き、かつて他の監督署で攻めてなかったアプローチとして、アディオスの店長会議に乗り込んで臨検を行うことを提案する。
課員たちは各店長に根回しを行い、段田は入院中の航に面会して「店長会議を見に行きませんか?一般の社員の参加も推奨されていますよね?」と話すと、航は断るが、段田は「このまま逃げても『アイツには向上心が足りなかっただけだ』って切り捨てられてこれで終わりですよ?それじゃあ悔しくないですか?」と話す。
航が驚いて「どうして僕にそんなことを言うんですか?監督官は普通、会社が嫌なら辞めればいいのにって思ってるんでしょ?僕の友達の監督官はそう言っていましたよ」と話すと、段田は「私はそういう監督官が大嫌いです!」と言い放つ。
その晩、南三条の家に土手山、温田、田中(大倉孝二)、小宮(トリンドル玲奈)が訪問して南三条に出勤するよう口々に促し、土手山は段田からの手紙を読み上げる。
そこには「あなたも監督官の端くれなら、人手が必要な臨検の日くらいは休まずきちんと働いてください」といった様な内容が書かれていた。
翌日、店長会議の会場に臨検に入ろうとすると、南三条も現れて、課員全員で会場に乗り込む。
七富社長が自主的な研修には賃金を支払うつもりは一切ないと突っぱねると、小宮は「御社では社長自らが書き起こした社内規定があって、それに違反すると社員のスキル不足だとして研修を奨励する、それは事実ですね?」と尋ね、七富は「事実ですが、最終的に研修に参加するかどうかは、あくまで本人の意思です」と答えるため、段田が「本人の意思に反する行為を社長が強制する…ということはありませんね?」と尋ねると、七富は「もちろんありません!社員の意思を常に尊重する男です」と断言する。
すると島根が立ち上がり、「私は先週お客様へのご案内で、大きな声を出すことを忘れました。社内規定第7条『勤務中は常に元気に』違反です。スキル不足で申し訳ありません。研修を受けさせてください」と訴える。
すると他の店長たちも次々と立ち上がり、自分は社内規定違反をしたから研修を受けさせてほしいと口々に訴える。
土手山は七富に「社長が今の経営方針を変えないのなら、彼らは全員明日からそれぞれの店をお休みして、自主的に研修に参加をするということです」と話すと、七富は思わず「研修は、必ず勤務時間外に受けろといつも言ってるだろ!」と言ってしまい、段田はすかさず「それは指揮命令ですか?研修が指揮命令下であれば、賃金が発生しますよ」と言い放つ。
店長たちは七富の周りに集まり、島根が「我々店長は、やっぱり若い連中の事が可愛いんです。彼らを潰してほしくないんです。スキルアップが大事な事は分かります。でも、大事に育ててやりたいんです!」と訴えると、七富は「研修時間は強制だった」と認めて、これまでの研修期間の費用の算定に入ることになる。
段田は、会場の社員たちに向かって「一言言わせてください。『会社が嫌なら辞めればいいじゃないか』よく簡単にそういう事を言う人がいます。あるいは、我慢をするか会社を辞めるか、会社員にはその2通りの選択肢しかないとおっしゃる方もいます。でもそれは間違えです。本当は3つ目の選択肢があるんです!それは、言うべき事は言い、自分たちの会社を自分たちの手でより良いものに変えていくという選択肢です!労働基準法第1章第1条『労働条件は労働者が人たるに値する生活を営むための必要を充たすべきものでなければならない』…南三条さん、続きを」と話す。
すると南三条は「『労働関係の当事者は、この基準を理由として労働条件を低下させないことはもとより、その向上を図るように努めなければならない』」と話し、段田は今回の店長たちの勇気に頭を下げる。
帰り道、南三条は段田に「参りました。段田さんは本当に容赦のない人ですね。どうしたら段田さんのように強くなれるんですか?」と尋ねると、段田は「私は強くなんかありません。しいて言うなら、人からどう見られるかを気にしていないだけです」と答える。
南三条は相葉に会いに行き、「200円は、それはもうその価値がないと世界中の人が言えば、それはもうお金ではない。でもリンゴは、世界中の人がそれはリンゴじゃないと言っても、リンゴなんです。つまり、他人を気にしなければならないのがお金、自分一人でも前に進めるのがリンゴ。だからリンゴの方が偉い。実はズルをしました。段田さんからヒントをもらってしまいました。自分が未熟者だと思い知らされるのは辛いです。でも、とことん打ちのめされると、逆に吹っ切れるものですね」と話す。
すると相葉は「あなた、良い顔してるわね、今。いつでも辞めていらっしゃい。わざわざありがとう」と声を掛けて微笑み合う。
相葉の事務所を出た南三条は「山のあなたの空遠く、『幸』住むと人のいふ」とつぶやく。
その頃段田は、その後の詩の一説「噫(ああ)、われひとと尋とめゆきて、涙さしぐみ、かへりきぬ」とつぶやき・・・


というような内容でした。

なかなか濃い話でしたが、ブラック企業をしっかりと摘発し、南三条も無事に復活して、とてもキレイにまとまっていて良かったです
裏番組のドラマでも「ゆとり教育批判」が繰り広げられていて、まさに同じ時間帯に「ゆとり教育ネタ」をしていたのか・・・と少し笑ってしまいましたが
(この件に関しては、同じ日で良かったですね

「研修」が「自主的」か「自主的でないか」・・・
私も、ここまでブラックではないけど、半強制的に参加させられることになった上に、やたらと事前&事後のレポートが多すぎて、休日にレポートに追われて休めなかったことがあったような。。。
そして研修に当たって、直属の上司とアホすぎるやりとりがあったような気がするけど、退職したので忘れたことにしています・・・。
このドラマでは、社長が実に巧妙に誘導していて、こういう幹部がいると本当に大変ですよね。
中間管理職である店長たちが、勇気を出して行動を起こしたので解決したけど、実際にはなかなかこうして声を上げて成果を上げることは難しいのかも・・・と思ったり。
(私の場合は、アホな上司が幹部の顔色を窺いすぎて、部下を守ってくれなかったです←結局覚えてるw)

でも、泣き寝入りではなくて、諦めずにおかしい事に対しては声を出して、みんなで会社をより良いものにしていこう!ということは、時々思い起こしながら仕事をしていく方がいいですね。
一人の社員だけではなく、より多くの社員がその思いを忘れずに仕事をしている会社というのが、やはり理想的なのだと思います。

「1個200円」のリンゴの話・・・少し難しかったです(笑)
でも、その回答を見つけたことで、南三条と相葉は分かり合えて・・・
胡桃沢は分からなかった感じかな?
他人を気にしないで「自分」を受け入れて、貫いていくところはしっかり貫いていく・・・
これからは、少し強くなった「NEW南三条」を観ることが出来そうですね
他の監督官たちも段田の扱い方に慣れて、連携が深まってきたように思います。
真鍋所長だけは、違う方向で扱いに慣れてしまっているように思いますが

最近、段田のケータイには脅迫メールは届いていないのかなぁ?
そろそろ「最後はどういう展開になるの?」と気になってきました

※これまでの感想
 第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話
※公式HP(こちら

私のPC・・・
「おやがいしゃ」と打ったら「親会社」ではなく「親が医者」と最初に出てきました(「ドクターX」の影響?)。
「あいにいく」と打ったら、「会いに行く」ではなく「藍に行く」と最初に出て、次に「愛に行く」と出てきました(「東京バンドワゴン」の影響??)。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ドクターX~外科医・大門未... | トップ | 水曜頃に… »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。