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emitanの心にうつりゆくもの

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ダンダリン・労働基準監督官 第6話

2013-11-11 20:07:37 | 2013秋ドラマ
第6話 「ニッポンは働きやすい国ですか」

労働局で「『外国人技能実習制度と労働基準法令違反』の監督強化期間」を設けることとなり、制度を悪用して低賃金など違法な労働条件で外国人を働かせている企業がないかを西東京労働基準監督署でも重点的に調べることになる。
そんな中、七辻機械部品工場で働く女性・春沢(濱田マリ)が監督署を訪れ、先月から社長命令で契約の出社時間より1時間半早く出勤させられているのにその分の賃金が支払われていないと話すが、応対した小宮(トリンドル玲奈)が証拠があると動きやすいと話すと、春沢はすぐに動いてくれないことに腹を立てて「役人って使えないな」とぼやく。
春沢は何度も監督署を訪れ、電話も掛けてくるが、小宮は上手く対応できていない様子で、段田凛(竹内結子)は横目で気にする。
段田と南三条(松坂桃李)は「セカイ部品工場」に臨検をしに行くが、社長・杉下(嶋田久作)は納期が遅れれば潰れてしまうからと言って門前払いをする。
しかし、その時に奥から見ていた外国人従業員の姿を見た段田は、「セカイ部品工場」が怪しいと睨んで周囲で聞き込みを行い、夜遅くまで作業音がしてうるさい事、毎朝従業員たちはジョギングをしている等の情報を得て、会議で報告する。
労災課の監督官6人で「セカイ部品工場」について集中的に調査することとなり、課長・土手山(北村一輝)と東三条はジョギング中の従業員から話を聞こうとするが、外国人従業員たちは工場外の日本人と話さないように指導されており、何も聞き出すことが出来ない。
段田たちは、工場の前で東南アジア料理の移動式店舗を開いて、そこに食べに来た外国人従業員に「1杯=1時間分の賃金」であることを告げて、時給400円であることを聞き出すが、気づいた日本人従業員が「外出禁止だぞ」と怒って従業員たちを工場内へ戻してしまう。
翌日、監督官6人で臨検に行くが、その間に工場では社長が外国人従業員たちに「監督署というのは、あなた方を不法就労者扱いし、我々とあなた方を引き裂く日本のお役所です。彼らにここに踏み込まれたら、みなさんはもうこの工場では働けなくなります。給料だってもらえません」と言い含めており、従業員たちはスクラムを組んで監督官たちを追い出そうとする。
段田は強行突破しようとするが、押し出された拍子に倒れて頭をぶつけて気を失ってしまい、土手山は救急車を呼ばせて臨検を中止する。
外国人従業員たちの洗脳を解くために、監督官たちはプラカードに監督署の役割や正規の労働条件はいかなるものか等を書いて、翌日から従業員の見えるところに掲げる。
再び監督官6人で臨検に入ると、外国人従業員たちはスクラムを組んで抵抗するが、段田が先日東南アジア料理の移動式店舗で受け取ったお金を返すと、従業員たちは「俺たちがどっちに騙されているかは、この人たちが中に入れば分かるんじゃないか?」と言い始めて、スクラムを解く。
事務所に行った監督官たちは、社長に賃金台帳等の書類の提出を求めて調べ始めるが、そんな中に外国人従業員たちが毎日の機械稼働時間が書いてある手書きのノートを持って入ってきて、もしパソコンのデータが消してあるようならログインとログオフの時間を調べてほしいと言ってくる。
追い詰められた社長は「日本人と同じ給料が払えるなら、何でわざわざ外国人を雇うんだ。不況なんだよ!うちだって経営は火の車だ!法律なんて奴には全然現実は反映されてないんだよ!」と怒鳴るが、段田は「経営が火の車なのは、単に経営者としてのあなたが無能なだけです。そのツケを労働者に押し付けないでください!パソコンからあなたの発言と矛盾する証拠が出てきたら、その時はあなたを労働基準法違反で送検します。覚悟しておいてください!」と言い放つ。
「セカイ部品工場」の送検に成功したが、監督官たちは外国人従業員の働く場を逆に奪ってしまったのではないかと思い、浮かない表情を浮かべる。
しかし段田は「私たちは職務を全うし、法律違反の状態を是正したんですよ。私は今、とても満足しています」と言い放ち、小宮は「寂しくないですか?人間って、結局誰かから『ありがとう』って言われたい生き物じゃないですか」と尋ねるが、段田は「私は『ありがとう』を期待してする仕事ではないと思っています」と答えて、南三条と外勤に出掛ける。
小宮が、早出出勤の賃金未払について先日相談に来た春沢に電話を掛けると、春沢は別の監督官が社長にキッチリ注意してきて賃金不払いは来月払ってもらえることになったと話す。
そんな中、段田が南三条と共に春沢の勤める工場を訪れると、春沢は「そういえば監督署が社長に言ってくれたんだって?人手が足らなきゃ、外国人労働者雇えって」と話して去って行き、入れ違いで「セカイ部品工場」にいた外国人労働者が工場から出てきて段田に声を掛けて来る。
外国人労働者は「私、時給900円になりました」「怪我スミマセンでした」と口々に話して「ありがとうございました」と頭を下げるが、段田は軽く会釈をして去っていく。
しかし、その表情には笑みがこぼれ・・・


というような話でした。

良い話にまとまったように見えるけど、良い話だったのかどうかは分からず・・・
劣悪な労働環境を強いている会社を是正したのは良かったのですけどね。
最後の方で段田が春沢の工場の社長に言ったとされる「人手が足らなきゃ、外国人労働者雇え」という言葉が、微妙というか、(実態なのだろうけど)その言葉を言っちゃいけないよ・・・と。
外国人労働者の問題や「外国人技能実習制度」の事は私はよく分からないので、軽々しくは言えないのですが・・・。
外国人労働者が日本人と同じく最低賃金以上の時給を受けなければならない等の労働基準法に守られているんだ、ということだけは分かりました。
外国人研修生が、低賃金で働かされて、それを苦に犯罪を犯してしまうという事件を時々聞くので、今回のテーマには興味があったのですが・・・
もう少しコミカルな面を減らして、監督官たちがじっくりと外国人労働者にアプローチしていく姿を真面目に描いてもらいたかったかな。

あとは、臨検に向かう監督官たちが、随所にそれぞれのキャラクターを発揮してコミカルに動くのは楽しい面もあるのですが、幼稚に見えてしまうことがあり、それが本作の売りではあるのだけど、今回はそのコミカルな人数が多すぎて「この職場は大丈夫なのか!?」とどうしても思ってしまって・・・。

「『ありがとう』という言葉が聞きたい」というのが、今回の裏テーマだったと思います。
そう思いたいという気持ちは分かるのですが、段田の言う「私は『ありがとう』を期待してする仕事ではないと思っています」というのも分かります。
「ありがとう」と言われるに越したことはないのですけどね、やっぱり嬉しいですから。
でも、時には「ありがとう」とは言われないと分かっている仕事をしなければならない時もあるし、特に段田の職場というのは、中立的な考え方を求められる仕事だと思うから、段田以外の監督官たちがみんな口に出して虚しさを嘆くのはどうなのかなぁ、と。
小宮のような20代の若い職員が嘆くのは分かるけど、30代の温田(水橋研二)・田中(大倉孝二)や40代の土手山まで嘆くのは違うんじゃないかな(「それでもこれが俺たちの仕事なんだ」的な事を、誰かが言ってもいいんじゃないか?)と思ってしまった次第です。
・・・と、真面目に考えてしまい、申し訳ありません

真面目な所とコミカルな所のサジ加減が、回によって許せる時と許せない時があり、今回は「やや」許せなく思ってしまいました。
とは言いつつも、そんなに腹立たしく観ているのではなく、結構笑いながら割り切って観ているのですけどね
ちょっとモヤッとするところが多かったというか、モヤッとする所を払拭するようなテンポの良い回では無かったということで・・・


今回は、感想を書くのが遅れてしまいました
このドラマが日・月・火曜放送なら、間違えなくリアタイで観て、翌日には感想を書いているのですけど・・・。
やはり同時間の「リーガルハイ」や、翌日の「ドクターX」が痛快すぎるので、そちらから先に観てしまいます
でも、本作のような法律が関わるドラマは好きなので、毎回楽しみに観ているところです

※これまでの感想
 第1話 第2話 第3話 第4話 第5話
※公式HP(こちら
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