同意書

治療や検査、手術の際には必ずリスクを説明されて最後に同意書を書きますよね

私はそれが生きる道と思いサインします

でも耳の遠い父は納得してサインしてないんです

ひととおりの説明後
何か解らない事はありますか？と聞かれても解らない事が解らない…

（何度でも分かりやすい言葉で言い換えても解らないと言う）


…通訳の私はお手上げ状態になる事も多々


悪性リンパ腫が出来てる部分をそっくり取れば？

いや、そこは手術出来ないから胃上部と腸を繋いだバイパス手術をする訳よ

それが成功すれば食事が摂れるようになる

自覚症状が無いのになんで手術するんだ！

手術出来ないって言ったじゃないか！！

……エンドレスリピート状態


手術のリスク
自発呼吸ができなくなる→人工呼吸器→気道切開 結局食事は摂れない

…寝たきり…

後、半年の命…

手術しなければ3ヶ月の命


父も私も悩んだ…

残りの日々、点滴のみで過ごすにはあまりにも哀しいから…

父の手術2日前

今日は昼間ずーっと寝ていた

鼻から酸素吸入しているが突然無音になるので
ドキッとする

こんな呼吸状態で手術に耐えられるのか…？

背中の痛みが酷く先程座薬を入れてもらった

トイレの行き帰りが痛くて辛いと言う

足元もフラフラすると言う

今日で18日間口から食べて無い（排便も無し）

昨日内科の医師が来て「月曜日の手術、がんばってくださいね」


治る見込みのない患者からお役御免でほっとしてる？

「手術が成功して回復も順調なら
背中の放射線治療の再開はいつ頃ですか？」
と聞いたら

「不確かな事は言えないので解りません」

内科、外科、胸部外科、各々の確執があるのでしょうけど

…父に希望を持たせて欲しかった…

胸部外科の主治医は
「もう7年の付き合いだもんね。うちが本家だからお腹の治療が終わったら本家に来て貰うからね」

「本家」この言葉が嬉しかった

だが…本家に帰れるんだろうか…

手術前

麻酔科からの説明の後
父は看護師さんに補助されて
月曜日手術だからとシャワー浴をした

シャンプーしたの16日ぶり！

しかし、改めて麻酔科で説明をうけて怖くなった

父は聞こえなかったようだし
もう、なるようになれ！の心境のようだ

兄夫婦

同居してても一切の面倒見なかったくせに

父の余命と最悪寝たきりになって24時間体制での自宅看護になるかもと話したら

「なんでそんな手術するんだよ！！！」だって…

手術は延命の為の手術では無くて
口から食事を摂る為にやる手術
（胃の上部と腸を繋げるバイパス手術）

じゃあ父の残りの時間を点滴だけで過ごすのか？
干からびるのを待つのか
少量でも食べて過ごす意義…判らないのかよ！
ただ簡単な手術とは言っても肺癌の放射線治療中だし
高齢だし…と言う事でリスクが高いって話

いくら余命を宣告されたからって…
病院で最期を迎えるとは限らないの

人工呼吸器になったとしても
意識があるうち心臓が動いているうち
最期の時まで最善の手を尽くすのが病院なんだよ

誰も死ぬ為に病院に入院するんじゃないよ

所詮他人事

昨日は今後の病状について医師から話があると言うので
旦那が休みだったので初めて一緒に行きました

だけど、やっぱり他人事なんですよね

個室をいいことに
「お義父さんTV観てないなら観ていい？」だの
「タバコ吸うとこ無いかな？」
←ここはどこだ！！


お前が肺癌になればいいのに


医師が入れ替わりに説明に来ても椅子に座ったまま…

医師が居なくなれば居眠り…

車のカタログ見て
「7月には買えるかな…？」


早くて3ヶ月の命の人間を前にして
一言も言葉をかけない

2人で話を聴けば私の精神的負担が軽くなるかと思ったけど…

連れて来なきゃ良かったと後悔した

だからお前の親なんか看たくないんだよ！！