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日常と日記
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痛くない注射針

2019-07-22 | 日常
私は今、消化器内科、血液内科、循環器科で検査を受けているんだけど
わりとしょっちゅう注射があります。
今回も当然入院初日に採血されました。何本も何本も採るのです。
いつもより時間がかかってるなーと思ったら
「注射の針が細くなったのでちょっと時間がかかるようになったんですよ」
確かに時間はかかったのですがあまり痛くない。
細いおかげか血もいつもより早く止まりました。
血小板が少なくて血が止まりにくいのでほんとにありがたかったです。


ただ点滴の針はぶっといので、はずしたあともじんじん痛みがあり鱒。今ももちろん痛いですの。黄色くなってていつまでもしくしく。


注射って嫌ですよね。
それで思い出すのが数年前になくなった父のことです。

父はすごく長く闘病していて、亡くなる前も長い入院でした。
(私の病院とは違うところです)
血糖値が高かったので(糖尿病ではありませんが、ちょっと高かった)、毎日毎日太い注射で採血されていて、もう腕も足も指も腿もぼこぼこで針を刺す場所を探しまくらねばなりません。
それでも絶対に毎日採血されるのです。
注射のたびにしかめっつらを毎日していたので
「お父さん、痛い?」
って聞いたら
「すごく痛いよ」って。
あまり父は不平や不満を言わない人だったので、びっくりしました。
黙ってはいたけれど辛かったみたいです。
父は死ぬまで毎日毎日毎日毎日注射を打たれていました。針を刺されていました。刺すところを探しまくってそれでもむりやりぶすーっと刺されていました。
検査です。

結局治ることもなく、何回も何回も手術したけど死んでしまいました。
「あと数日持たないでしょう。覚悟してください」って
家族が別室に呼ばれて告げられてからも、死ぬまでの五日間毎日注射を打たれたのです。

あの毎日の太くて痛い採血って必要だったのでしょうか。
治るためなら我慢しても良かったでしょう。治るのでしたら。
けど死んでしまうのなら、あんなに最後まで痛くて辛いこと、我慢させなければ良かった。もうやめてあげてってお医者さんに頼めばよかった。

「すごく、痛い」って小さな声で言った父のことが忘れられません。
父はおとなしい患者だったし、お医者さんにも看護師さんにもとても優しくしてもらっていました。母が毎日病院に通い、私や弟やお嫁さんも行きました。とてもよくしてもらったし、病院に不満は一切ありません。

だけどあの太い針の注射を毎日打たれて耐えていた姿は忘れられません。
痛いのは嫌です。本人も嫌だし、見ている側も辛いです。



私の今回の採血、細くて痛くない注射針。ありがたかったです。
患者さんのことを考えて医療機器を開発してくださってる方にお礼を言いたい。
父の時もこんなのがあったらよかったのにな。
ああ、この世のいろんな患者さんが楽に検査を受けられるようになればいいのにね。




入院患者用に美味しそうなメニュー表が貼り出されているけど、私はUC食なのでこの恩恵は一切受けられないのです。とほほ。
私のUC食でもとっても美味しいので、これらの標準食ってどれほど美味しいのでしょう。

いいなー。うちの病院、食事美味しいで結構評判なんですよね。いいなーーいいなーー。

明日朝一番で退院していいって。
木曜は消化器内科で検査結果出されて診察なのですが一日だけでも早く帰れるなら帰るーーー。うれしいーー。


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