写真を撮るのが好きです。
だからと言って、「時間があればカメラを手に、野山を歩き回っている」ということではありません。
子どもたちの成長を写真に撮り、出版社勤務で記事につける写真を見つめ、新聞を発行するようになって、記事も写真も自分でやって、膨大な数の写真を撮りまくった気がします。
勿論、フイルムを使っている時は、撮る枚数にコスト的に制限がありました。そこに、デジタルカメラの出現です。堰を切ったように撮りました。
記事を書けば、不十分な表現には写真をつけて、補足をする始末でした。
撮ってもとっても、画像はパソコンに保存しておけるし、現像してアルバムに貼る手間もいりません。「ああ、絶景だ!」「ああ、きれいな花だ!」と、トレッキングするときも、立ち止まってはパチリ。山歩きの楽しさが10倍になりました。
カメラの知識があった訳ではありません。ただ、パチリで生まれ出る画像が好きだったというだけです。
でも、ある時レンズの中の世界に魅了されました。
レンズを覗いて見た像と直に見ている像の違いです。花たちも、人物も同様にカメラを向けられると、一瞬、最も美しい表情をすることに気がつきました。
このことに気がついた時から、やたらにパチリパチリとシャッターを押すのではなく、その人、その花がフトすました表情になった時を捕まえ、シャッターを押すことにしました。
必然的に、押す姿勢が違ってきました‥かね。
スマホになってから一層、パチリライフは豊かなものになりました。スマホのカメラ機能がハイレベルだし、画像がとてもきれいです。さらに、InstagramやFacebookなどに直結して画像が投稿出来て、自分以外の人にも楽しんでいただける期待感が、とても私を楽しい気持ちにします。
さらに、先日スマホでの撮影で気がつきました。
それは、椿の花(赤系)などを撮るときの花びらのテカリが,光線の集め具合でできるということです。
赤系の花を近くで撮るときに、花びらが光線の具合でテカリ、その花の色で写せないことがあります。そんなものかと、何度か諦めたことがありました。
しかし、風のある日、花とレンズを通して見つめ合っていたら、風に押されて花が揺れ、花色がその角度で違うことに気がつきました。ジーッと本来の色が出る角度を待って、パチリした時は「やったー!」って感じ。スマホの機能に頼ってパチリしていたらダメなんだなあ‥と今更ながらの悟りです。
一層、良い写真が撮れそうです。
今日は、「ベストショットに選択」の評価を受けた写真がありませんが、近所のお家の花を掲載したいと思います。