「痛みは愛を学ぶ」
私は痛みの元を探した
そして痛みがある中心に
手のひらをあてがって
目を閉じた
そしてこう言った
ああ 君の痛みなんだね
何処から来たんだい?
そうか
いろいろ回って来たんだね
よく分かるよ君のあれこれ
私はすーっと息をはいた
痛みは言った
私は、ほらこの僕は
先々に繋がっているんだよ
遠く遠くから繋がって
いるんだよ
そしてここで痛みとして
君の感覚に出会っているんだ
だから暫くはこの表現を
味わって欲しいだけなんだ
でも今、君は味わう
と言うより僕が嫌で嫌で
仕方ないに違いない
嫌で嫌で嫌われ放しだ
だから一刻も早く消えて
欲しいと願っているはずだ
でもさ一瞬でもいいから
好きになって欲しいと
せめて思う
一瞬でもいいから。
愛が欲しいと
言っているんじゃないよ
知りたいんだ 見たいんだ
いろんな愛を知りたい
だけなんだ
それを知ったら僕は
新しい愛として
変わって行ける気がするんだ。