魚のように生きたい

「魚」

魚は水の中にいる

水といつも一緒だね

水の中に魚がいるのか

魚の周りに水があるのか

水がないと何もできないね

移動するにも大変だし

直ぐ息絶えてしまうよね

魚は不安じゃないのだろうか？

心配しないだろうね

だって水のない所に敢えて

生きようと

ちっとも思わないからだね

全く思わないから

そんな準備なんてしない

そして、心配する必要もないんだ

だから、良く良く

ここを感じてみた

今、生きている

生かされていること

これ以外は実は何もないのだ

何もないことになど

思い煩う必要もないだろうと

ああ　魚のように生きたい

山からの声

「山からの声」

山から聞こえてくる声がある

地響きの様な音でなく

優しい歌い声である

鳥や風のざわめきの中に

そのハーモニーが乗っている

その声は大空を天女のように舞い

そして大地の緑に土に呼び掛ける

君たちはいつ帰るの？

遊び疲れたら 陽が暮れたら

帰っておいで 私はいつも

動かないで ここにいるよ