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「世直し太郎」の政局斜め読み

偏向マスメディア報道の本質を直観力で読み解き、内外の話題を大胆に斬っていきます。とりわけ大中華帝国主義許すまじ!です。

ファッシズムも普遍的だ

2012年03月10日 | 左翼民主主義の闇
乱読に次ぐ乱読でたまった部屋の書籍を整理していて、ふと『小説家の休暇』三島由紀夫著新潮文庫が目にとまりパラパラとめくっていました。(おっと、こういう私小説風の書き出しは初めてですね・・・)

これおそらく昭和57年(1982年)発刊当時、すぐ購読したと思いますが、パラパラとめくっていて、

<新ファシズム論> 初出は河出書房(当時)『文学的人生論』昭和29年11月

小論ですが最後の一部を抜粋(原著に忠実な訳語を使用します。)

P176~P177

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ファッシズムは普遍的だ

・・・そこで、話は私のところにもどるが、コミュニスト諸君、ひとをやたらにファッシスト呼ばわりするのはおやめなさい。

ファッシストと呼ばれることが、正にその呼ばれた人間をファシストにしてしまうのである。

共産党が自分の敵に、誰でもやたらにファッシストの貼紙をぶらさげるので、弁別の能力のない人はいつでも同じ形の、伝説的な強制収容所の幻影をえがくのだ。

恐怖によってコミュニストになることが愚かしいことであると同時に、恐怖によってファッシストになるのも愚かしいことである。

実際、諸君の度重なる呼びかけが、疑似ファッシズムでない本物のファッシズムを再現させる一因になるかもしれないのである。

暴力と残酷さは人間に普遍的である。それは正に、人間の直下に棲息している

今日店頭で売られている雑誌に、縄で縛られて苦しむ女の写真が氾濫しているのを見れば、いかにいたるところにサーディストが充満し、そしらぬ顔でコーヒーを呑んだり、パチンコに興じたりしているかがわかるだろう。

同様にファッシズムも普遍的である。殊に二十世紀に於いて、いやしくも絶望の存在するところには、必ずファッシズムの萌芽がひそんでいると云っても過言ではない。

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うーん、どうでしょうか。この文学的天才である三島由紀夫の観た日本の本質は現在も何ら変わっていないと思うのです・・・

現在、橋下大阪市長の政治手法を、ファッシズムならぬ「ハシズム」と揶揄している書業左翼であるマスメディアの諸君よ!

まさにあなた方の報道が現在のファッシストを創るのですよ!

おそらく三島由紀夫が現代社会に生きていたらそう言うはずです。


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