・デコポン でこぽん
ミカン科、ポンカンと清見の交配によって作られ不知火(しらぬい・しらぬひ:デコポン)という。
主に九州、四国周辺で栽培し全国の生産量の8割を占める。
1972年(昭和47年)、長崎県の農林水産省果樹試験場で、誕生したしていたが外見上の弱点がありその当時は品種登録していなかった。その後、1975年頃から熊本県宇土郡不知火町(現・宇城市)で、甘夏に代わる柑橘を模索していたことから品種名を「不知火」として栽培の取り組みが始まり各地にひろまった。
1個が300g程度の歪(いびつ)な外見上の特徴を逆にセールスポイントにしようとして命名した。デコポンは熊本県果実農業協同組合連合会の登録商標(1993年)で、全国の柑橘関係農協県連合会を通じて出荷された不知火のうち、糖度13度以上、酸度1度以下のものだけがその名を使用することができるとして市場に出荷している。
外見上の凸が特徴的で初冬12月(ハウス)から翌春4月(露地もの)にかけて旬とし甘味が強く生産量が増加している。
果皮は厚いが手で簡単に剥き易く、多汁、じょうのう膜も薄く袋のまま食べられ種もほとんど無い。香り、日持ちも良く、食味に優れている。甘夏、ハッサク等に代わる有望な柑橘類として、平成以降増加傾向にある。ケーキ・菓子に、またジュース・ジャム・果実酒としても利用している。
ビタミンC(抗酸化作用)40mg/100g含まれ、またじょうのう膜ごと食べられる事から、食物繊維(ペクチン)を摂ることができ整腸によい。
漢方で果皮が去痰、鎮咳、健胃に、フラボノイド(ヘスペリジン[ビタミンP]、ノビレチンNobiletin)が抗酸化作用があり毛細血管を強化、柑橘系精油(リモネン、ピネン)成分が新陳代謝、血行促進、脳を活性化し、神経痛、リウマチによい。
最近ママレード作りにはまっています。
🍊でこぽん一個200円、皮をむいて、実と共に一晩水につけて苦味を抑(おさ)えます。
皮は1~2cmの千切り、実は袋ごとザクザク切りにします。鍋に入れ、ひたひたの水と共に軟らかく強火の弱火で10~20分茹でます。
その後に砂糖をデコポン一個と同量程度の砂糖で弱火でコトコトと匙ですくってぽとんぽとんと滴(しずく)が垂れるような硬さになれば出来上がりです。ゼラチンを少し加えてもよいです。(2022,2)
ご愛読戴きましてありがとうございます。よりよい情報をお届けしてまいります。
[初版2021,2,12]
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