・βカロテンBeta-Carotene べーたかろてん
体内でビタミンAに変わる物質のひとつで0.6μg=1IUが白ねずみのビタミンA欠乏症の発症防止できる最低量として定めていた。 βカロテン(英語)は、βカロチンBeta-Carotine(ドイツ語)ともいう。
テルペノイドの一つであり、水には溶けないが脂溶性は大きい。体内で小腸の吸収上皮細胞(あるいは肝臓、腎臓)において分解を受け必要な分だけビタミンAに変換、蓄積され、皮膚が黄色くなること以外の過剰摂取する心配はないといわれる。そのため、ビタミンAの半分はβ-カロテンやβ-クリプトキサンチンなどから摂取するのがよい。
野菜色素の抗酸化力はβカロテンを1とするとリコピン2.2、αカロテン0.4、ゼアキサンチン0.7、ルテイン0.6、βクリプトキサンチン0.4、ビタミンE0.1倍程度といわれる。ロドプシンの機能を高める成分として、視力維持の働きがあるとしている。高い抗酸化作用により、黄斑変性症を予防する。
βカロテンとしての働きには、目の粘膜や網膜を健康に保つ働きがあり、疲れ目や、目の乾燥を防ぐのに役立つ。ちなみに世界的にビタミンAの供給源の80%は果物と野菜から摂取している。β-カロテン、ビタミンC、Eの不足が肺がん、狭心症、心疾患に陥りやすい。
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