・雪中キャベツ
多雪地帯である北陸地方では、古くから冬期間における生鮮野菜の確保手段として育った状態のまま雪に埋もれている雪下野菜や雪室貯蔵野菜が利用してきました。
雪中甘藍(雪中きゃべつ)はスコップで雪を掘り始めると雪の中から緑色のまだ根が付いており、育った状態のまま雪に埋もれていました。
半分に割ると、芯の辺りがほんのり黄色くなってパリッ、パリのシャキシャキで歯ごたえが良く、本当に甘いのです。
さらにキャベツを間違えて冷凍庫に入れてカチコチに凍っているのかと思いきや、しっとりとしていて弾力があるようでした。
この甘さは、凍ってしまわないように自身のアミノ酸を糖分に変えていることによるものです。雪の中は、外の気温が何度であろうとも常に0℃前後に保たれているので、キャベツは凍らずに生き続け、甘味が増していくのです。
家庭用であったものが地域起こしの一環として出荷用に行われつつありますが雪の中の収穫作業は大変です。全てが収穫できるわけではなく、雪の中でダメになってしまうもの、もぐら、ネズミ等に真ん中のおいしいところだけ食べられてしまうものも多くあり、出荷できる収量は限られてくるようです。
元朝の雪中甘藍 - 里山悠々録 (goo.ne.jp)⇐雪に埋もれた美味しそうな雪中キャベツの様子が見られます。
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