岸田首相の会見の最後で声を上げ、核軍縮ビジョンについて最前列から問いました。岸田氏は事前に決まっていた4社の質問に答えただけだったので、「事前に決まっていた4社以外にも答えて欲しい。核軍縮ビジョンについて質問させて下さい」と訴えましたが、それでも答えてくれず、「逃げるんですか」とさらに問いました。すると、岸田氏は戻ってきて回答。ただ、首相は核軍縮ビジョンについて、自分の宣伝したい見解を強調しただけでした。私はさらに「核を認める宣言がここで出てしまった、この広島でそんな宣言を出したのは大きな間違いだったのではないか」と問いましたが、首相はそのまま立ち去りました。 今回の核軍縮ビジョンには、米中露英仏の核5大国が昨年1月に出した「核兵器の防衛目的の役割、侵略の抑止、戦争の防止」の効果、をうたった声明と全く同じ英語の文言が盛り込まれ、核軍縮とは名ばかりで、実質は米国主導の核兵器容認声明になっています。
⭐️核廃絶のシンボルである広島で、核の抑止力や役割をうたった5大国の昨年1月の声明内容や論理がそのまま盛り込まれたのは、歴史に残る事態です。その点を、首相にきちんと質問したかったのですが、首相は私の声かけには戻ってきたものの、マイクできちんと質問させてもらえず、首相は核軍縮ビジョンについての一方的な見解述べただけで終わってしまい、非常に残念でした。 官邸が事前にシナリオを決め、それを日本のプレスも外国プレスも容認しているのはあまりにもおかしいと思います。WHでの大統領会見などG7の首脳会見に私は何度も出てきましたが、日本の首相記者会見は、G7で最低だと感じます。 https://youtube.com/live/xfeVCc5Ludo?feature=share