お陰様で、生かされている日々を、丁寧に過ごしています。ご縁に感謝します。

作家、看護師の岡本理香、肺がんの母を看取り、自身のリンパ性白血病ステージⅣ診断。活動休止、コツコツ療養しています。

タマゲタ。

2010年04月28日 | 
私とおんなじやんかっ。

お尻に火が点いた父。
私の目には、そう写る。

入院して、現実を知った。
まさしく、これだな。
「病院入って、こりゃアカンおもたわ」
父もお尻に火が点いた様子。

自宅で、普通に、椅子に座り、普通に、入浴し、普通に、我がまま。
皮膚にもトラブルなく、飲み込みもよく、これぞ普通。

娘のヤイヤイ攻撃にも耳を傾けなかった父。
病院での状態を知って、タマゲタか?

何気なく、娘が車いすに移動させ、さり気なく、娘が入浴介助。
ベッドもマットも入浴椅子も、日常の生活の中での、単なる工夫のみ。
タマゲタだろう?

30年間の別居という距離を感じさせないほどの付添いぶり。
一生懸命寄り添っている。


これには、娘が、タマゲタ。


食事担当は父。
清潔全般担当は私。
たっぷり2時間。
手浴、足浴、清拭、口腔ケァ・・・水分たっぷり。

今日は目がよく開いている。
今日は言葉がよく出る。

面倒なのか?
返答は「はい。はい」母。


気がつけば夕刻。
主人も駆け付け、高級個室に、ワイワイ団らん。4名で。
これには、母が一番、タマゲタだろうな。