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ECOさんが帰る場所

(有)ビオプラス西條デザインのエコハウス♪
住宅誌『住まいネット北海道』内の連載のつづきです。

WEBでもECOさん!⑭ 気まぐれな食堂「幸来」

2013-10-07 | 日記
●WEB版 ECOさんが帰る場所⑭ 
◆食材も建材も、道産オーガニックです。

*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*

●今回ご紹介するのは、ご自宅ではなくお店。

無農薬有機栽培の自家製野菜をふんだんに使ったファームレストラン
『気まぐれな食堂・幸来(さっくる)』 さんです。

お、見えてきましたよ~
なんとも のどかで、い~い風情ですね~


はい、到着。

ここは、有珠山や昭和新山の活火山と
洞爺湖の澄んだ水に育まれた大地のエネルギーを
五感でたっぷり味わえるパワースポット。


●お店に向かって左側にオーガニックの畑が広がっていて、
右側には、雪を使って夏の間も作物を保冷できる雪室が。

それぞれ吸気と排気の役割を持つ換気口が、まるでカニの目みたい。
古タイヤを積み上げた上に土を盛った
環境負荷もお金もかからぬ構造なれど、機能性はバッチリ。

農家さんには特に大助かりの この雪室は、
ワークショップでみんなで手づくりした作品。
ルックスも内容も、これぞモダンアート!ですね。

後ろ側からだと、一見小山にしか見えないところもニクイ!
景観的にも性能的にも、土の性質を活かしたスグレモノなのです。


●お店に近づいていくと…なんともラブリーなカラーリング!


お、床下には薪がストックされていますね。
ここにこんなふうに置いてあるということは、
空気が流通していて乾燥している証なのでしょう。
薪もこんなふうに収納できると、ジャマにならなくていいですね~


うわ~外水道もカワイイ! モザイクもカワイイ!
いや~中に入る前に、すでに見所がいっぱいだなぁ…!


●お、このモザイク、陶器ビン木片なんですね?!


こんなふうに活用すると、ふつうならゴミになってしまう
不要な陶器や空きビンなどが、まるで宝石みたい!
土壁とのコントラストも絶妙にステキです。


●さてさて、ようやく入口に到着。
おじゃましま~す♪


★こちらが今回のECOさん、
「幸来」 のオーナー兼シェフ兼おかみさんの木村真理子さんと、
このお店を設計&施工した 「(有)ビオプラス西條デザイン」 の
西條晴彦さんです。

「幸来」 さんは、自家製の畑で採れるお料理の食材だけでなく、
お店の骨組みから壁・床・天井……と、建物まで道産のオーガニック素材

化学物質を極力使わない自然な建築をモットーとする西條デザインと
真理子さんを結びつけたキューピッドは、
オーガニックな土づくりが得意な “ミミズ”さんだったそう(笑)。

「社長の西條正幸さんが北海道新聞の中で連載していた
 “西條さんの菜園便り”にミミズコンポストのことが書かれていてね、
 それに興味を持って西條さんのHPを調べてみて初めて、
 自然派建築の会社だって知ったんです。

 それがちょうど お店部分の増築を考えていた時だったので、
 西條さんの事務所に置いてあるというミミズコンポストを見学がてら
 増築の相談に行き、結局増築もお願いすることになったんですよ」



自然な野菜づくりを活かしてファームレストランを営む真理子さんと、
自然な建物づくりを通して“菜園生活”も実践中の、
(有)ビオプラス西條デザインの社長、西條正幸さん。

オーガニックな畑とその土壌づくりの立役者とも言えるミミズのご縁とは、
暮らし全体のオーガニックデザインを探求し続けてきた会社
だからこそ、ですね。


「自然素材で気持ちのいい空間をつくりたい、
 という気持ちとだいたいの要望を伝えただけで、
 道産の無垢の木材を使うことはもちろん、
 ストローベイル
(藁のブロックに土壁を塗った高断熱力工法)とか、
 ホタテの貝殻が入った土壁とか、
 ビンや陶器のモザイクデザインとか、
 夏も電気なしで作物を冷蔵できる雪室とか……
 どんどん いろんなアイデアを提案してくれました。

 普通の建築屋さんじゃ絶対やってくれないようなことも
 楽しんでやってくれて、
たとえ今までやったことのないことでも、
 「まずはやってみて、うまく行かなかったら一緒に直していきましょう」
 という姿勢が新鮮でうれしく、ワクワクしましたね。

 どんな質問にも答えてくれたし、
 わからないことはすぐ調べてきてくれる
ので、
 とても信頼でき、安心でした」



この物件の責任者である専務いはく、
「旬な無農薬野菜の手作り料理店は空気もおいしく」 を合言葉に、
大地の恵みが五感で感じられる空間づくりを考えたとのこと。

その結果が

★土・草・木など北海道の自然素材をふんだんに活用する
★廃食器や空きビン、煉瓦などをリユースする
★雪や暖房廃熱を活かす


…などのアイデアと技術に結実し、
赤ちゃんやお年寄りをはじめ、化学物質に敏感なお客様にも、
食材だけでなく、空間もまるごと安心なお店が完成したそうです。


●あちこちにあしらわれた空きビンや不要な陶器のモザイクも、
そんな エコアイデア の一つ。

木村さんが集めた空きビンや陶器を、
西條兄弟が切ったり割ったり加工し、施工までを行ったとのこと。


「うわ~ステキ!」 「おもしろ~い!」 
と感嘆の声を上げつつパチパチ写真を撮り始めるお客さんたちの様子に、
創り手が楽しんで施工した波動は 受け手にも自然と伝わっていくんだな~
と実感。

なんだか私まで誇らしい気持ちになりました(笑)。


●こちらは、壁の中がワラであることをさり気なく伝えるためにあしらった、
透明ビンのモザイク。

ストローベイルの土壁塗りなどは体験ワークショップを開き、
大勢の人々で行ったとのこと。

その顛末を、真理子さんにお聞きしました。

「ストローベイルの壁塗りや雪室づくりは
 人手が必要だからワークショップにしよう、と西條さんが言って、
 ほんとに集まってくれるのかしら…と思っていたら、
 パーッと15人くらい集まってくれたんです。

 短期間の募集告知だったにも関わらずこんなに人が集められるなんて
 西條さんてスゴイな~!と思いましたね。

 当日はお天気にも恵まれて、知らない人同士が集まったのに
 みんなすぐ打ち解けて、ワイワイにぎやかで楽しかった。

 みんな一生懸命作業してくれて、指導してくれた左官屋さんも
 「こんなに仕事が丁寧なワークショップは見たことない」
 ってビックリしてましたよ。

 作業的にも助かったし、店作りをそんな交流の場として
 活用してもらえたことも、とっても嬉しくてありがたかったです」

 

なるほど、この空間づくりには、
天然素材や西條デザインの技術だけでなく、
人々の “楽しいエネルギー” も込められているのですね。


●天井に使われているのは木クズなどの木質原料をセメントで固めた
“木毛板” に自然塗料を塗ったものだそう。比較的安価だそうですが、
道産無垢材とマッチするステキな仕上がりですね。


●こちらは、一番奥まったところにあるテーブル席。
道産の松を利用した、壁の木目が印象的です。


●私たち撮影チームが、この席でいただいたランチはこちら。

どうです?この色合い!このバランス!

自家製オーガニック野菜のたっぷりサラダに、自家製ピクルス、
手打ちパスタ、ふきのグラタン、天然酵母の自家製かぼちゃパン
などなど…とボリュームたっぷりで、
食後のデザートと飲物まで付いて、一人前 1500円。


いや~どれもこれも丁寧に作られていて美味しかった!
デザートプレートだけでも、自家製のルバーブやブルーベリーで作った
スイーツが盛り合わせてあって、大満足でございました~!

完全予約制3日前までに予約が必要なので、ご注意を。

春のアスパラガスや 夏のブルーベリーなど、
食後やお料理を待つ間に、旬の作物の摘み採り体験も可能。
安全で新鮮な季節の味が、お得にゲットできちゃいます。


★ちなみにこちらは、エクストラでいただいた自家製ストロベリーアイス。
フレッシュ&クリーミーで、大変おいしゅうございました。


★いろいろお持ち帰りもできて、お値段もこれまたリーズナブル。


★季節ごとに、旬の野菜やお豆なども買って帰れます。
(ちなみにこの黒板は、西條デザインさんからの開店祝いだとか)


●左手は、羊蹄山の雄姿をとっくりと味わえるカウンターテーブル。


●ここは、レストランスペースとキッチンの間にある部屋。
以前はこの空間だけがお店スペースでした。


この黒板と引き出しの向こう側がキッチンスペース。

お店で使ういろんな食器が収納されているこの引き出しも、
西條デザインによるオーダーメイドだそうです。


●真理子さんいはく、

「特にキッチンがね、すごく使いやすいの!
 
 シンクや調理台の配置といい、棚などの高さや長さといい、
 私の身長や動きにピッタリで、
 “なんでこんなに私の望みがワカルの?!” と不思議なくらい。

 専務は男の人だし、毎日いろんな仕事で大忙しで
 家事なんかしたことないんじゃないかと思うのに、
 キッチンのことをとってもわかってくれていて驚きました。

 特に屋内のモザイク作業などは、
 彼が夜中に通ってきてくれたりしてやってくれたんですよ。

 何か頼むとイヤな顔ひとつせず対応してくれるし、
 すごく働き者で感じもよくて、ほんとに感謝しています」




●こちらが専務の西條晴彦さん。
札幌本社にいる社長、西條正幸の弟さんで、
伊達支店をお一人でキリモリしています。

大忙しの身の上なれど、どうやら子育てなども
できる限り奥さんと分担していらっしゃるご様子。
実はキッチンに立つことも、さほど珍しくないのかもしれません。



●これは専務が夜中に来て作業したという陶器モザイクの一角。
ステキな出来栄えですね!


●こちらは、お店の主のような存在感の迫力ある薪ストーブ
廃熱で床暖房もまかなえてしまうスグレモノです。

お店の壁自体が分厚いストローベイル(ワラのブロック)で
断熱バッチリなので、真冬もこの暖房ひとつで、
広いお店空間全体が暖かく保てるそうです。


●こちらは玄関を入ってすぐの空間にある、自家製野菜などの販売コーナー。



★朝採り野菜や豆類のほか、自家製ジャムや雑貨の販売も。


★これは娘さんが作ったものだそう。
 素朴な言葉と雰囲気に、こころほっこり♪


★こちらは、お友達からのプレゼントだとか。


★ほんと、初めて行っても、
田舎の別荘に来たみたいにリラックスできちゃうんです。

 お客さんで来ていたお子さんが、
 「ママ、ここに住みたいでしょ。帰りたくないね」
 と言っていて、他人の私まで、深く頷いてしまいました。


★どうやら玄関先の手すりのお見立ても、専務さんのよう。


★販売スペースとダイニングスペースを仕切る
引き戸に使われているガラスは、古いガラス窓のリユース。
よく見ると模様が違っていて、なんともオシャレです。


●最後に
「真理子さんにとって、ECOとは何ですか?」
 と尋ねてみたら、こんな答えが帰ってきました。

「そうねぇ… キモチいいこと、かなぁ~

 お客さんもみんな、
 この店は空気がキモチいい って言ってくれるの。
 店の奥に置いてあるピアノの調律師さんはね、響きが全然違う、って。

 もうトシなのに増築なんて、と言う人もいたけれど、
 1年でも気持ちよく暮らしたいもの。

 キモチいい空気と空間の中で毎日過ごせて、ほんとに幸せ。
 よかったなぁ~!と思ってます」


真理子さんは日焼けした顔でそう言って、
夏休みの少女のように 晴れやかに ほほ笑みました。


“ほんとうにキモチいい食事” は、キモチいい空気があってこそ。

そんな幸せの基本があまりにも失われている都会のマンションで
原稿を書きながら、「幸来」 の空気と料理の味を
心底恋しく思い出しています。

*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*

◆photographer:蘒野孝行(GINO PHOTO WORKS)
(★の写真は、はらみづほ撮影)
◆designer:森川瞬(寺島デザイン制作室
◆writer:はらみづほ(旅するはらっぱ

WEBでもECOさん!⑬ Sさんファミリー

2013-07-02 | 日記
●WEB版 ECOさんが帰る場所⑬ 
◆なるほど!1,5世帯住宅。

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●お待たせしました!
とうとう7月がスタートしましたが、
今回はまだ雪が残る季節に取材させていただいた
札幌市内のSさん宅をご紹介します。


住宅街の中に現れたるは、外壁に道南の杉材を使った、
ちょっと山小屋風ルックスのSさん邸。

見た目からナチュラルなこのお宅には、
家の外側にも内側にも、「なるほど~!」 と膝を打ちたくなる、
「くらしのナチュラルエネルギー」 を活用した
お役立ちアイデアがいっぱいでした。

さぁ、ではまず家の外側から、探検とまいりましょう!


●まずはコレ、何だと思います?

雪国ならではのお役立ちシステム、「融雪槽」 です。

道内なら どこのお宅にもあると便利なスグレモノなのに、
実際に設置されているお宅はあまりないこの融雪槽、
Sさんのお宅では、お風呂の温排水で雪を溶かすつくりで、
ムダなエネルギー消費もないエコ設計。さすがです。


ほらね、冬はこうやって雪を穴に落とすだけ
お風呂の残り湯が庭の雪を自然と溶かしてくれるから、
雪捨て場に困る心配もありません。

しかもこの作業を 「楽しみ♪」 と冬の日課にしていらっしゃるのは、
なんと今年80になるというお姑さん!


「運動しなくちゃ体が弱るでしょ。
 集めて穴に落とすだけだからおもしろくてね。
 前に雪を押してくから、足とか腰とか丈夫になるんでないかしら」

と、ご本人はエレガントなシルバーグレーヘアでニッコリ。

ふつうは頭痛のタネになりかねない雪かきを
体力づくりの日課に活用していらっしゃるとは、
さすがエコさん! いや~見習いたいです!!!

「以前私も姑さんといっしょに暮らしていたの。
 もともと何でもできる人だったのに、
 洗濯から何からすっかり私に任せるようになって自分が動かなくなったら
 76くらいからだんだんおかしくなってきて、
 結局 全然動けなくなっゃったの。

 だからカラダ動かさななゃダメなんだ、って、勉強になりました。

 ラクしちゃダメなのよ。年寄りはね、
 手取り足取りされちゃダメなんですよ」


う~む…具体的で身につまされるお言葉ですね~!
動かさないと動かなくなる…いや~ごもっともです。

「姑は本当によくできた人で、
 雪かき、私の分も残しといてくださいね~
 っていうくらいよく動いてくれるので、
 とっても助かっています(笑)。
 
 窓が大きくて、外で雪かきしている様子を
 うちの中から見ていられるのも安心ですね」


と、お嫁さんのMさんもニコニコ。


●リビングダイニングの窓だけでなく
お姑さんの趣味の作業部屋にもなっている和室の窓も大きいので、
おうち全体が明るく開放的で、ゆったりした雰囲気。


通りに面した窓は、道行く人々から内側を見られないように、と
閉ざされた設計を望む方も多いように思いますが、
Sさんファミリーは、ちょっと違う観点をお持ちのようです。

道行く人や訪ねて来る人の様子が見えるので、安心なんです。
 
 作業している様子が外から見えるので
 防犯にも役立っていると思いますし、
 明るくて作業もしやすいですしね」。


もしかすると立地をポジティヴに活用したこの設計も、
前向きで心やわらかなSさんファミリーのくらし作りに
一役かっているのかもしれません。

第三者としても、大きな窓からこんな手仕事の様子が見えたら、
それだけで豊かな気持ちにさせてもらえる気がします。


●同居して6年になるというSさんファミリーですが
旦那さまは単身赴任中でウィークデイはいらっしゃらないので、
日常的にはお嫁さんと義理のご両親の3人住まい状態。

ともすると気詰まりな状況が予測されそうですが(笑)、
お互いのプライバシーを保ちつつ感謝がめぐる
自然な心の通い合いがジワ~ンと伝わってきて、
ほっこり温かな気持ちにさせられました。

●このお宅の個性を表したキーワードである
“1,5世帯住宅” という発想は、
2世帯住宅を建てた周りの人々の情報から出てきたものだそう。

大きなキッチンやお風呂場を2つずつ作っても、
年を取るにつれ結局はどちらか1つしか使わなくなってゆく
という いろんなお宅の実情を知り、

2Fには将来拡張することも可能な必要最低限のキッチンのみ設え、
お年寄りにとって使いやすい1Fに、
2世帯で共有することを前提にした
メインのキッチンやバスルームを作ることに。

建築費も光熱費も2倍かかる2世帯住宅ではなく、
お互いのプライバシーを確保しつつ費用が抑えられる、
改装や拡張も可能なフレキシブル設計の家。 

それが、“1,5世帯住宅”のココロだそうです。


●火を使っている様子が見えやすいよう、
キッチンとダイニングの間は壁のないオープン設計に。

「2人でキッチンに立っていてもぶつからないし、
 とっても使いやすいの。仲良くやってますよ」

と、お姑さん。


「シャケ一匹が丸ごと入る大きさがいい!」

というお嫁さんのリクエストに応えた大きめシンクは、
見るからに使いやすそう。

古いおうちでもお使いになっていたという
調理台にもなるシンプルなテーブルも、しっかり現役で活躍中です。

こんな馴染みの道具も活かした必要充分なシンプルデザインこそが、
円満生活の重要ポイントなのかもしれません。


●特筆ポイント満載のこのお宅、
お母さまのクラフトルームにもなっている和室にも、
あっと驚く一工夫がありました。


一見、何の変哲もない和室ですが……


オーガニックの畳を上げると……この通り!
広~い収納スペース兼 通気スペースになっているのです!

一人で考え事をしたい時などにピッタリの(笑)、
ゴロンと横になりたくなるような快適空間が広がっていて、
単身赴任生活の旦那さまの荷物一式が収納できる広さとのこと。

断熱もバッチリなので、モチロン冬も
冷気に悩まされる心配はありません。

この家が建ってすぐ入居したので、
入居したての時期は土台のコンクリートがまだ水を含んでいて
カビてしまったとのことですが、

その後 換気してコンクリートが乾いてからは、
6年間まったく結露ともカビとも無縁とのこと。

ジメジメしがちな床下をはじめ家全体がまったく結露しないという実績に、
「結露しない家が夢だった」 というMさんも大満足のご様子です。

結露しないということは、
 断熱と換気がきちんとできているということ。


 だから室内の温度差がなくて、
 居間に比べてトイレやお風呂場が寒くて体に負担がかかってしまう、
 “ヒートショック” もありません。

 結局、お年寄りにやさしい家は、
 誰にとってもやさしく暮らしやすい家なんだと思います。


 同居のおかげで、この家も自分たちも年を取ることを頭に入れて
 建てることができました。

 いっしょに暮らしているといろんなことを教わることができ、
 本当にありがたく思っています」


とMさん。


●ドア部分もレール溝のないフラットなデザインで
足が引っかかる心配もなく、お掃除もラクそうです。

ドアを閉めても中の気配がわかるよう、
各所の扉には建て替え前の家に使われていた古いガラスを再利用し、
見るたび懐かしい、オリジナルの安心ドアができました。






●玄関とタタキは滑りやすいタイル張りを避け、
滑りにくいようハケ跡を付けたコンクリ床に。


玄関に入る前に一呼吸置ける屋根付きのタタキの向こう側には
夏は涼しく冬は暖かい 断熱バッチリの納屋があり、
雨や雪に塗れず行き着けるのでとっても便利。


●天然ガスで電気をつくる 『エコウィル』 という自家発電システムも、
「投資だと思って」 いち早く導入し、
自宅の1キロワット分の電力を自前でまかなっていらっしゃるとのこと!


機能と精神とライフスタイルが日常に結実した、
すばらしい都市型エコライフを送っていらっしゃるんだな~!
と感動しました。

「不便じゃなければいいし、寒くなければいい。
 余計なことをしない自然な家を建てたくて、
 知人の紹介で西條さんにお願いしました。

 床材は室内の熱を蓄える性質を持つ水楢の無垢材だから、
 足ざわりも冷たくないし、床暖房がなくても心地いいんです。


 不便じゃない。
 冷たくない。
 寒くない。

 これって大切なことなんじゃないかと思うんですよ。

 うんとあったかい必要はない。
 うんと便利じゃなくていい。

 自然の心地よさがあれば、快適に過ごせるんですよね


核心を突いたMさんのお言葉に感服。

きっとそんな “ほどほど” こそが、
私たちの心身が鈍ることなく地球環境と折り合って暮らしてゆける、
みんなの快適ベストラインなのでしょう。

●ちなみにこれは、そんなMさんお手製の日用品。


カマボコじゃありませんよ~
このレシピでつくられた、食べれる廃物利用の手づくり石けんです!




原料は、なんと食用のお肉の脂身!


「あるものいかす」 がモットーの私も、これにはビックリ&大感激でした。

「スゴイでしょ~! 
 この人はね、なんでもこうやって作っちゃうの。
 本当に勉強家で、私もパソコンを教えてもらってるのよ。
 また教え方がわかりやすくて上手なの!」


とお姑さん。

木彫り名人のお姑さん、版画名人のお舅さん、生活名人のMさん、
……と来たら、旦那さまは一体どんな方なのかしらん…?(笑)

豊かなくらしのヒントをたくさん教わり、
またまた嬉しい発見いっぱいの取材体験でした。


「庭にあるあの西国三葉ツツジの木はね、建て替え中
 西條デザインの山田さんのお宅に里子に出ていたんですよ。

 濃いピンク色のとってもキレイな花が咲くんだけれど、
 花の時期が来るたびに、汗だくで根っこから掘り出して運び出し、
 また戻して植え直してくれた山田さんの一生懸命な姿を思い出します」


と、山田さんとの思い出を愛しげに話してくださった、
お姑さんとMさん。

雪が残る取材時にはまだ枯れ枝状態だったツツジは、
もう満開を過ぎた頃かもしれません。

夏のツツジと旦那さまにご挨拶がてら、
石けん修行に伺えたらいいな……なんて、
記事を書きつつ、みなさんを懐かしく思い出している私です。


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◆photographer:蘒野孝行(GINO PHOTO WORKS)
(雪の融雪槽に関する写真2枚は、Mさん撮影のものを拝借しました)
◆designer:森川瞬(寺島デザイン制作室
◆writer:はらみづほ(旅するはらっぱ

WEBでもECOさん!⑫ 堀本さんファミリー

2013-04-10 | 日記
●WEB版 ECOさんが帰る場所⑫ 
◆家族と一緒に育つ家。

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大変お待たせいたしました~!

今回は、

「2Fにサッカー練習場がある」

という前情報に驚きつつ取材に向かった、
堀本さんファミリーのお宅訪問記です。

取材に伺ったのは、まだ今年のドカ雪が残る冬の終わり。

お、見えてきました、堀本家!

むむ…? 室内にサッカー練習場がある、という割には、
ふつうサイズのお宅ですね~

なんだか玉手箱を開くような気分…
いったい中の様子は、どんな造りになっているのでしょう?


こんにちは~♪

いや~みなさんお揃いで、ありがとうございます!

ところで、室内にサッカー練習場があるとお聞きしたのですが…

おぉ! こちらですか~!

ホントだ~!

蹴ってる蹴ってる!!!

走ってる~!!!

ちょっとちょっと少年たち! 

おうちの中なのに、
そんなに思い切っきりボール蹴っちゃって大丈夫なの~??

ボールが吹き抜けから1Fに落ちちゃったり、
ガラスが割れちゃったりしないのぉ~???

お父さま~ お母さま~!

2Fで みんな思いっ切り走り回っちゃってますが、
家が揺れたり、窓がガタガタしたり、

「うるさーい!静かにしなさーい!」

とか、叫びたくなっちゃったりしないんですか~???


「いや~ この柵がついてるし、別に問題ないですよ~

 子どもたちが 「サッカーをやりたい」 と言って
 地元のサッカーチームのメンバーになったので、

 冬の間 外は雪があって練習できないから、
 家の中でトレーニングさせてやりたいな~と思ってね。

 ここはもともと勉強部屋だったんですが、
 机を端に寄せて、練習スペースを作ったんです。

 …と言っても、ご覧のとおり
 それほど広いわけじゃないんですけどね。

 それでも子どもたちは、
 ここでこうして体を動かして練習できる。


 よかったな~と思っています」


と、未来の日本サッカー界を担う(かもしれない)
堀本4兄弟の監督パパ、ヒロシさん。


「私たちが下にいても、この吹き抜けのおかげで
 上の子どもたちの様子がよくわかって安心です」


と、マママネージャーのマスミさんも、ふんわりニッコリ。

こんな懐の大きなご両親に育てられている彼らは幸せものだな~!
でももしかすると このノビノビした子育て環境は、
 
どんなに走り回っても、
3人の元気っ子たちがボールを思い切りキックしても、
どーんと構えていられる安心建築のオーガニックハウス
だからこそ、なのかも……

なんてったって、
毎日息切れするほど深く呼吸しても
化学物質を吸い込む心配のないナチュラルハウス 
ですしね~!

……と、

環境が人をつくる

という言葉を、深々とナットクするワタクシでありました。

2歳の力生(りき)くんはまだサッカーボールより
ママとくっついている方がお好みのようでしたが(笑)、

長男の大然(たいねん)くん、
次男の壮玄(そうげん)くん、
三男の一豊(いっぽう)くんとも、
今の夢は 「プロサッカー選手」 とのこと。
  
夢と顔立ちはとても似ているものの、
三者三様の個性を放つ彼らの未来は、これいかに……?

いや~ 楽しみです!


お、勉強部屋 兼 サッカー練習部屋のお隣が、
キミたちの寝室なのね~?

「サッカー練習スペースにするために、
 もともとあっちに置いていたベッドをこちらに移したんです。
 
 でも、みんなまだ私たちと寝たがって、
 結局1階の和室で、みんなでゴロ寝状態なんですけどね」

とマスミさん。

未来のスター達も、まだ寝る時はママのもとがいいのね~
めんこいめんこい!(笑)


そんなお子さま寝室の横にあるのは、
サッカー部屋とは打って変わって静かな、ヒロシパパの書斎。



デスクが広くて使いやすそうだな~

同じフロアに、思いっきり 「動」 な空間と、
正反対の 「静」 な空間が同居している設計にもまた、
このお宅の建築物としての包容力と安心感を感じますね。


そしてこの和室が、ご家族6人の “実質的な寝室”(笑)。
オーガニックの畳が気持ちよさそう……

道産の木と、国産の紙と草で、
化学物質を極力使わずにつくられたナチュラル空間。


これなら睡眠中の呼吸も安心ですね。

そしてまたこの木の床の風情が、
なんとも味がありますね~ 

「引っ越してきた時は見た目も真新しく、色もちょっと浅くて、
 新品!という感じだったんですが、

 くらしていくうちに自然に少しずつ色合いが落ち着いてきて、
 生活の傷も自然に刻まれ、味わいが出てきました。

 新品のころより、今のこの雰囲気が好き。
 私たちと一緒に年月を重ねて馴染んできているこの木の風合いが、
 私が家の中でいちばん気に入っているところかな」



年月を重ねるごとに味わいを増す家 か~

これも自然素材の家ならではの利点かもしれませんね。

しかもこの床、フローリングなのにちっとも冷たくない

木肌の肌ざわりが心地よくて、森の温もりを感じます。

寒い北海道の大地で育った木々たちは、
ひときわギュッと温もりを持ち合わせているのかなぁ~


ここは、ご家族で珪藻土を塗ったという壁。
完成記念に、ご家族みなさんの手形を残したのですね~

お宅が完成したのは8年前で、
末っ子のリキくんが生まれる前だったとのことなので、
ナマ手で参加していただきました(笑)


こちらが、その壁の奥の洗面所。


こちらは、リビングルームとひと連なりのダイニングスペース。

そこここに、道産材のぬくもりが生きています。


「西條デザインさんの存在は、雑誌で知りました。

 遊び気分でいろんな住宅展示場へ行ってお話を聴いているうちに、

 建てるなら、年齢的にも今がいいのかな~と思えてきて、
 だんだん真剣に家作りを考えるようになったんです。

 建てるならやっぱり木の家がいいな、と思って、
 木の家づくりを打ち出している別の建築会社さんとも迷ったのですが、

 お話を聴いていると、西條デザインさんは、そちらの会社とは
 こだわり具合が格段に違っていたんです。

 西條さんのところは
 何を聴いても詳しく説明してくださるのに、
 ちっとも商売商売していなくてウソがない
 誠実な感じがしましたが、

 もう一つの会社は、商売っ気が気になってネ(笑)

 結局、予算的にはチョット高くても、
 やっぱり西條さんのところに惹かれて決めました。

 西條さんて、不思議な魅力がありますよね。

 誠実ですごくこだわりがある職人肌なのに、
 大らかで冗談も通じるし、話しやすい。

 ゆっくりした雰囲気なのに対応が早くて、
 こちらの想いを全部汲み取ってくれる。


 階段のくぼみに飾り窓をつくりたい、とか、
 小さな要望まで全部 細やかに叶えていただきました。

 
 建て終わった後も何かとお世話になって、
 ずっとお付き合いが続いています。

 設計を担当してくださった山田さんも、
 設計だけでなく手直しの大工仕事にも来てくださったりね。

 関わってくださった方みなさんが、
 それぞれとても魅力的な方ばかりでした。


 大工さんたちもみんな感じよく礼儀正しくて、
 夢を持って仕事をされていてね。

 とても気持ちよく交流できたし、
 建築のいろんな話が伺えて学ぶことも多かったですよ」

と、ヒロシさん。


「私たちは、
 西アフリカのセネガルで、海外青年協力隊をしていたんです。

 セネガル暮らしから一番学んだことは、
 イスラム文化のシェアの精神ですね。

 たとえ貧乏でも、訪ねていくとみんな
 ごはんを食べさせてくれたりするんです。

 子どもたちもみんな 『食べて食べて!』 と言ってくれてね。
 すごいな~! と、いつも感動していました。

 私もそんなふうでありたいな、と思っています」

と、マスミさん。


なるほど、お二人の自然思考や、
勉強部屋をサッカー練習部屋に変化させてしまう
型にとらわれない柔軟なセンスは、

自然とともに生きる人々の懐深い文化が生きる
アフリカ体験
に基づくものなのかもしれませんね…!

ステキなお話とひと時を、どうもありがとうございました。

お二人の人となりがそのまま映し出されているようなこのお宅に
育まれている4兄弟の未来を、私も今後も、
影ながら楽しみにしています!


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◆photographer:蘒野孝行(GINO PHOTO WORKS)
◆designer:森川瞬(寺島デザイン制作室
◆writer:はらみづほ(旅するはらっぱ

WEBでもECOさん!⑫ 堀本さんファミリー

2013-04-04 | 日記
●WEB版 ECOさんが帰る場所⑫ 
◆家族と一緒に育つ家。

*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
おうちの中に、サッカー練習場?!

堀本さんファミリーのお宅訪問記、まもなく公開です。
お楽しみに…!





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◆photographer:蘒野孝行(GINO PHOTO WORKS)
◆designer:森川瞬(寺島デザイン制作室
◆writer:はらみづほ(旅するはらっぱ


WEBでもECOさん!⑪ 金倉さんファミリー

2012-12-28 | 日記
●WEB版 ECOさんが帰る場所⑪ 
◆30代で実現!オーダーメイドエコハウス

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2013年、あけましておめでとうございます♪
どんな三が日をお過ごしでしたか…?
本年もどうぞよろしくお願いします!

さて、本年の WEB版「ECOさんの帰る場所」第一回目は、
30代でオーダーメイドエコハウスを建てられた
金倉さんご一家のご紹介です。

お!アクセントの効いた赤が部分的にあしらわれた外観。
ユニークでかわいらしいですね~♪


この塗装は自然塗料。

この手の自然塗料は日本製のものがなかなかなくて、
こちらはドイツから取り寄せた「イングリッシュレッド」。

木タール(木酢液の沈殿物で正露丸の原料)と亜麻油などを原料にした、
ドイツ リボス社の防腐塗料だそうです。

このように部分的なアクセントにすることで、
コストを抑えながら個性を放つデザインに。
外側からすでに、金倉さんのセンスを具現化する
西條デザインさんのセンスが光ってますね!


お気づきですか?
ドアの手前に手すりが付いているんです。
この手すりがあるだけで、外階段の上り下りが格段にラクチンに。

便利でオシャレな心遣い。
ちょっとした一工夫で、暮らしやすさに大きな違いが生まれます。
お年寄りだけでなく みんながハッピーになれるデザインですね。

奥様が選んだというモザイクの野外灯もステキです。


こちらが、金倉さんファミリー。
わ…お若い!!!

以前取材させていただいた五十嵐さんご夫妻 も30代カップルでしたが、
この若さでオーダーメイドの自然派住宅が実現できたら、
その後の健康状態や、お子さんたちの人生も
グッとヘルシーになることでしょうね~


「この家はあちこちにコスト削減の工夫が散りばめられているんです」

と、奥様のかずささん。

まずは扉や吊り棚などの建具を減らし、
このようにシンプル化することでのコストダウン策。

こちらはお住まいになる前の完成写真ですが、
うーん、ほんとにシンプル!



でも、ちゃんと金倉さんの生活に即した機能が搭載されています。

建具・家具もすべてオーダーメイドだから、
暮らし方に合わせた細やかなリクエストを実現できるのですね。

壁の小窓は明り取りの役目もしているそうですが、
今はそのすぐ横に食卓を置かれているので、
何だかカフェみたいにオシャレなデザイン効果も。

オーダーのキーワードは「ヨーロッパの田舎の家」だったとのこと。

左手の絵は、かずささんが描いたペインティング。
水の都、ヴェネツィアの風景ですね。


明るくてシンプルで上質。
あったかいスープと焼きたてパンの香りがしてきそうです♪


キッチンにしつらえた棚もこの通りシンプル。
扉がついていない部分は、モノがパッと取り出しやすくて
使い勝手が良さそうですね~





こちらも入居前の完成写真。

床の道産天然木材は節や色ムラを味と見て、B級品を使用。
わざとそうしているかのような楽しいデザインを感じます。

壁にはエコで最安値のウッドチップクロスを使い、
コストを抑えつつも、しっかりエコ。

身体への影響が食品の4倍もあるという空気の質が、
この自然素材たちによってしっかりオーガニックに。

「子育てするにも安心だし、毎日本当に気持ちいいです」
とかずささん。

「家が完成して入った時、リビングの板の間に直行して
 大の字に横になりました。天然の無垢の木肌は暖かくて
 家の中の空気もいい。帰りたくなる家ですね」


と、だんな様の昌俊さんもニッコリです。


こちらは入居後の様子ですが、
部屋が細切れになっていないぶん広々とした印象で、
家具などでフレキシブルに空間の切り替えを
楽しむことができる自由度がいいですね~!

断熱材を含む基本建材にはしっかり自然素材を使いつつ、
設計の工夫によって個性が光る使いやすいデザインを実現。

こんな住居を2000万チョイで実現できたとは、いやはや!
家族4人分の一生を預ける安心空間作り、と考えると、
なんともお買い得ではありませんか!!!


「このカーテンもオーガニックなんですよ。
 暖房は蓄熱式になっていて、
 レンガが内臓されていて遠赤外線でジンワリ暖まって、
 ホコリが舞わないから、掃除がラクなんです」



「この本棚は本当に気に入ってます!
 大容量が収納できて、扉を閉めてしまえばスッキリ。
 すごく使いやすいんですよ~!」



「この階段横の収納スペースも重宝しています。
 階段に手すりを付けたのも大正解!
 小さな子供たちが壁にベタベタ触って汚す心配もなく
 これもとってもオススメです!」



「玄関脇に作ったこのモノいれスペースも、
 扉を付けずにカーテンで仕切っているただの空間なんですけれど、

 ボイラーの脇で乾燥ルームのような役割を果たしてくれて、
 雪の中 外から帰ってきてコートをかけておくと乾きやすいし、
 すごく便利に使うことができています」


いや~ 実用的な工夫がいっぱいですね~!
参考になります!

扉がないシンプル設計だと、コストもかからないし、
返って使いやすかったりするんだな~!


そして…
このグランドピアノが金倉家の顔のひとつ。
シンプルな空間だからこそ、のダイナミックレイアウトですね。

ピアノの奥には小さなカフェテーブルが置いてあって、
小粋なヨーロピアンテイストのプチ書斎的空間になっていました。

シンプルさを最大限に活かした
金倉さんならではのライフスタイルが伸びやかに息づいていて、
人生を自在に楽しんでいらっしゃるご様子が伝わってきます。



こちらは2階空間。

お子さんたちが大きくなるまでは
ノビノビ遊べる1つの広々空間で、
大きくなったら仕切れる設計にしたそうです。

床も壁も、舐めても安心の素材。
あったかくて明るくて、走り回って遊べます。


この家を建てられる前までの住居では、
カビや湿気に悩まされ、奥様がホコリアレルギーでもあったとのこと。

住んでいたマンションの屋上に電波塔が立ってしまったのをきっかけに
マイホームづくりを決意され、

かずささんが
『天然住宅から社会を変える30の方法』(田中優・相根昭典編)、
『解体新居・病気にならない家を造る』(健康創造住宅実践会著)など、

家づくりに関する書籍を片っ端から読破した結果、
自然素材の家作りを目指すことに決められたとのこと。

なんと、一般ハウスメーカーのモデルハウスめぐりなどは一切せず、
「自然な家づくり」に取り組んでいる会社を徹底的に調べた結果、
迷わずビオプラス西條デザインに直行したそうです。

「迷うことなく、ここしかない!と即決しました。
 も~全てに満足です!」


と、ご夫妻ともどもご満悦。

取材させていただいた私も、
暮らし空間にまつわるいくつもの具体的ヒントとともに、
何だか希望をいただいた気持ちになりました。

私もいつか、こんなお宅で暮らしたい!
ビオプラス西條デザインさんが がんばっていてくださる限り、
それは手の届く範囲で実現可能なんだ!

…と。

う~ん、今回もけっこうなお手前を拝見!
金倉家のみなさま、どうもありがとうございました~!


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◆photographer:蘒野孝行(GINO PHOTO WORKS)
◆designer:森川瞬(寺島デザイン制作室
◆writer:はらみづほ(旅するはらっぱ