先週末,久しぶりに横浜まで出掛けた。それも横浜中心部の山下町方面である。
だいぶ以前にも記したことがあるが,私が此の地で約4年間住み暮らしたのは1980年代中頃のことで,それから既に20年以上が過ぎてしまった。まことに,光陰矢の如し,としか言いようがない。その間,世の中は良くも悪くも大きく変動したが,私自身は頭髪が徐々に白くなり脳内が徐々に萎縮してゆくのみで,ライフスタイルは基本的にチットモ . . . 本文を読む
遙か昔の少年時代,「病院」というものは私にとって大変身近な存在であった。
別にビンボー自慢をするわけではないが,子供の頃の我が家は誰憚るところなく貧しい家庭だった。衣食住についていえば,住まいはオンボロの借家,日々のパンはかろうじて供されていたものの,着るものときたらほとんど古着のようなものばかり。特に三男坊の私など全て兄たちの「お下がり」ばかりだった(古着の古着の,そのまた古着!) 家のな . . . 本文を読む
ここ数ヵ月のあいだに,我が家の周辺(半径250m以内)に立地する商業店舗の何軒かにおいてドラスティックな業態転換が見られた。すなわち,
生協 → 動物病院
学習塾(小中学生向け) → 整体治療院
日本料理店 → 介護ステーション
といった具合である。加えて,現在進行中の事例として,
畑地(休耕地) → 特別養護老人施設
などという案件もある。さらに,もう1 . . . 本文を読む
年度が改まり,当地を流れる水無川沿いに植栽された桜もほぼ満開である。暖かい陽差しのなか,たくさんの老若男女が桜の木の下をそぞろ歩いている。赤ん坊を抱いた幸せそうな若夫婦もいれば,足元の覚束ない枯れた老夫婦もいれば,パンチパーマ&濃い化粧のちょっとアブナイ系の男女もいる。まことにオメデタイ季節である。
昨日,小田急線で新宿方面に出掛けた。電車に乗ると,車内にはこれまた真新しい背広姿のフレッシュ . . . 本文を読む
久しぶりに風邪を引いた。不肖ワタクシここ数年来は寄る年波に翻弄されながら内科・外科ともども様々な病を罹患してきたのだけれども,こと風邪に関してはほとんど無縁の日々を過ごしていたように思う。そういえば1ヶ月ほど前,風邪をこじらせているという知人と電話で話したとき,バカは風邪引きませんから~,などとにこやかに応対したのだが,その軽口たたいた報いだろうか,冬が終わる今頃になってCC(コールドをキャッチ . . . 本文を読む
一昨日,用事があって県央の海老名市まで出掛けた。電車を利用して外出するときは,自宅から最寄りの小田急線秦野駅までの約5kmは自転車で走り,駅前の駐輪場に止めるというのが私の通常のパターンである。駐輪料金は1日100円だ。これが家から駅までバスで往復するとなると190円×2=380円かかる。この差額280円は,例えば昼食に家で即席ヤキソバを食べるとして約3回分に相当する。少し前までは約5回分だった . . . 本文を読む
季節はそろそろ春に近づきつつある。数日前,春一番が吹いたとの気象庁発表があったが,時の歩みは一進一退,三寒四温の強い寒波が再び押し寄せてきて,日中の風は冷たく,また朝晩の気温低下も著しい。私の2階の仕事部屋兼寝室では,冬季のあいだ電気ないし化石燃料による暖房をまったく使用しないことにしているので,この朝晩の冷え込みはかなり身体に応える。朝起きがけにデジタル目覚まし時計に表示されている気温を確認す . . . 本文を読む
朝起きて窓の外をみると山にうっすらと雪が積もっていた。今シーズン二度目の冠雪である。どこか北国にでも旅したような,何となく嬉しい気持ちになった。 なお,掲載写真に若干の説明を加えると,右手遠方は相州大山(標高1252m),左手に二本並んだ送電線鉄塔の右側のピークは岳ノ台(標高899m),その背後にはヤビツ峠(標高761m)が隠れている。ふだんはあまりよく見えない表丹沢林道も,雪のせいでバンド状に . . . 本文を読む
秦野盆地の南側を縁取る渋沢丘陵の一角,ちょうど市立渋沢中学校の裏山頂上付近(標高約280m)の山中に,地図によると《天之妙見宮》と記されている宗教的施設?が存在する。お宮さんを名乗るからには「誰か」を祀ってあるものと思われるが,カミさまやホトケさま関係に疎い無知無分別の不肖私にとっては,これがどうもよくわからない。まさか,天から舞い下りた童子を祀っているのではないだろう。
標高200~300 . . . 本文を読む
昨日,パソコンで雑文を物していたときのこと。文章中に高野悦子(@立命館大学全共闘)の本のタイトルを書こうとして「hatachinogenten」とキーボードで打ち,変換キーを押すと,ありゃりゃ,『畑地の原典』と変換された。もちろん正しくは『二十歳の原点』なのでありますが。
ただし,これは巷間よくネタにされている「ヘンテコ誤変換」の類ではない。そんな風に言い切ってはパーソナルコンピュータ(ハー . . . 本文を読む
東北方面に泊まりがけの仕事で出掛けた帰路,必要があって岩手県花巻市内のダイビング・ショップに立ち寄った。そのあと,前もって予定していた帰りの新幹線の乗車時刻まで少々時間があったので,そこで同行者と別れ,ひとりで《宮沢賢治記念館》に行くことにした。ちなみに,それはごく発作的な思い付きであり,その段階で当方は賢治記念館に関する事前情報を全く持ちあわせていなかったのだけれども,せっかくの接近遭遇機会を . . . 本文を読む
先月末,出張先の東北地方の川で,魚類調査中に思いっ切りコケてしまった。別に誰かに足払いをくらったという訳ではない。あえて言うなら相手は カジカCottus pollux だろうか。
山奥の小さな渓流でタモ網を手に魚の採集を行っているとき,カジカらしき黒い魚影が前方の瀬をスッと横切って水際の大岩の陰に隠れるのが見えた。ヨシヨシとばかりにゆっくりと近づいて岩の横手に回り込もうとしたとき,足元にゴ . . . 本文を読む
先日の自転車ネタの補足(or蛇足)をチョットダケ記しておく。ショッピングセンターから住宅街の裏道をとおって自転車で家に戻るときに感じたことである。
私ども一家が当市に移住してから早いもので既に12年以上が経過した。当時はまだアマエンボの2才児だったタカシは,今では来春の高校受験を控える田舎中学生になってしまった。また,アキラはここに来てから生まれたので,いわば純粋の土地っ子(山家の猿),こち . . . 本文を読む
不肖某,現在《五十肩》ノ闘病中ニ有リ候。相モ変ワラズ情ケナヤ。発症したのは今年の4月下旬で,ある日突然両肩に強い痛みを覚え,それ以来ずっと,まるで重い枷を嵌められたかのように腕の動作が制限されるようになった。棚の上の物品を取ろうとして手を高く伸ばすと途端にアウチッ!となる。ズボンの後ろポケットに入れたメモ紙を取り出そうと手を後ろに回すだけでアイタッ!とくる。仕事で現場調査に出掛ける際にはZero . . . 本文を読む
数ヵ月前から,夜眠りにつく前に寝床の中で志水辰夫の小説をスイミンヤク代わりに読むのが習いとなっている。横臥しながら重い単行本を保持するのは少々辛いので,携えるのは文庫本ばかりだ。初期の作品から年代を追って順々に読み進めている。いずれもかなり昔に読んだ物語で,なかには時をおいて二度,三度と読み返したものもある。わりとすぐに眠くなってしまうので,ひとつの作品を読み終えるペースはかなり遅い。
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