組織の幹部が訪ねてきているのに、居留守を使う。
インターフォン越しに対応するだけで、誰も出てこない。
貴乃花も貴乃花部屋も、その振る舞いには誠実さも社会性もない。
「相撲道」などと「道」を口にする資格があるとも思えない。
貴ノ岩に「心の傷」があるというなら、それはあの事件の傷と言うよりも、頑なな貴乃花親方への忠誠心と同郷の先輩たちへの思いの相克によるものだろう。
板挟みである。
貴ノ岩の生の声が全く聞こえてこない。
彼の本心はどこにあるのか。
親方は親のような存在。
だとしても未成年でもない大人を支配して良いはずがない。
まるで封建時代の主従関係ではないか。
何が改革派の親方か。
貴乃花の協会に対する「不信」「怨念」のようなものが、物事を複雑にしていることは確か。
メディアももっと貴乃花を批判して良いと思うが、世間は案外、貴乃花贔屓。
不思議である。
たかが2週間程度のケガで(診断書を信じれば)、検察も起訴など不本意だと思う。
日頃から素行が悪かったわけでもない日馬富士。
寧ろ、評判は良い。
それを一度の過ちで断罪するのは忍びないと言うのが普通の感情(もちろん相手のケガ次第)。
もし起訴されれば罰金刑は確実。
前科者である。
帰化は難しいかも知れない。
日本で親方になり相撲界に残りたいという日馬富士の思いは打ち砕かれるかも知れない。
ひとつの人生を左右することである。
己の「怨念」で、不誠実な対応を続ける貴乃花。
組織人としての大人の対応ができないものか。
いつまでもふんぞり返って黙っていれば良いってもんでもないだろうに・・・。