老け顔の私は10代後半から小さな子供に「おじさん」と呼ばれることもありましたが、
「どんな漢字を書くのか」なんてのはまったく気にもしていませんでした。
(もちろん「おにいさん」と訂正はしていましたよ(笑))
でもお墓職人になって、ときどきお客様宅で家系図を拝見するようになり
ようやくその使い分けについて知ることができました。
◆「おじ」の漢字は3種類ある
「おじ」という漢字は3つあります。
・伯父
・叔父
・小父
これみんな使い分けができるんです。
◆伯父、叔父は父か母の兄弟
「近所のおじさん」のような
『おじさん』は『小父さん』と書きます。
『伯父』『叔父』というのは
父か母の兄弟を指します。
父方、母方は関係ありません。
『伯父』は父(もしくは母)の兄
『叔父』は父(もしくは母)の弟
を指します。
「おば」(『伯母』『叔母』『小母』)も同じように使い分けます。
◆『伯』と『叔』の由来
もともとは中国における儒教の影響を受けた言葉です。
儒教は年功序列を重んじる教義です。
年齢が上の人ほど偉く、順番を表す漢字もありました。
長男が『伯』
次男が『仲』
三男が『叔』
末っ子は『季』
その影響を受けて(父か母の)兄は伯父、
(父か母の)弟は叔父、
を表すようになったと思われます。
◆『伯』や『叔』は中国の字(あざな)にも使われていました。
歴史的に中国人は名前を『氏・諱・字』と記載していました。
氏は血筋を、
諱は名前を、
字は呼び名を表します。
『諱』を呼ぶことは失礼とされており
一般的には『字』を呼んだそうです。
例えば三国志にも出てくる有名な武将に「孫策」という武将がいますが、
彼の『氏・諱・字』は『孫・策・伯符』と言います。
この字の『伯』の文字から「孫家の長男」であることがわかります。
◆お墓に「おじ」「おば」はあまり書かない
家系図に「おじ」の名前は記載されていても、
お墓に「おじ」の名前が記載されることあまりありません。
基本、お墓本体に文字を彫刻するときは「お墓を受け継いだ人(受け継ぐ人)」の
名前を刻む場合が多いのです。
(今は既婚者であれば夫婦連盟で書くことが一般的です。)
その兄弟(姉妹)の名前を刻む言葉ほとんどなく、
もし刻むとすれば墓誌を用意してそちらに刻むのが一般的です。
例え長男だとしても、お墓を受け継ぐ意志ががなければ
お墓本体に名前を刻まないことが多くなっています。
墓誌についてはこちらを参考にしてください。
大きな墓誌、小さな墓誌
お墓に刻む年齢について(満年齢と数え年、享年と行年について)
富山のお墓レスキュー隊 隊長 亀山龍厳
お墓の疑問質問がありましたら、メールで受け付けております。
ブログでお答えしますね。(個人的なことは伏せて)
→ info☆e1483.com (☆マークを@に変えてください)
自己紹介はこちらです。
Facebookやっています。友達申請大歓迎です。メッセージ付きだと嬉しいです。
ホームページ いい石屋さん.com はこちら
「どんな漢字を書くのか」なんてのはまったく気にもしていませんでした。
(もちろん「おにいさん」と訂正はしていましたよ(笑))
でもお墓職人になって、ときどきお客様宅で家系図を拝見するようになり
ようやくその使い分けについて知ることができました。
◆「おじ」の漢字は3種類ある
「おじ」という漢字は3つあります。
・伯父
・叔父
・小父
これみんな使い分けができるんです。
◆伯父、叔父は父か母の兄弟
「近所のおじさん」のような
『おじさん』は『小父さん』と書きます。
『伯父』『叔父』というのは
父か母の兄弟を指します。
父方、母方は関係ありません。
『伯父』は父(もしくは母)の兄
『叔父』は父(もしくは母)の弟
を指します。
「おば」(『伯母』『叔母』『小母』)も同じように使い分けます。
◆『伯』と『叔』の由来
もともとは中国における儒教の影響を受けた言葉です。
儒教は年功序列を重んじる教義です。
年齢が上の人ほど偉く、順番を表す漢字もありました。
長男が『伯』
次男が『仲』
三男が『叔』
末っ子は『季』
その影響を受けて(父か母の)兄は伯父、
(父か母の)弟は叔父、
を表すようになったと思われます。
◆『伯』や『叔』は中国の字(あざな)にも使われていました。
歴史的に中国人は名前を『氏・諱・字』と記載していました。
氏は血筋を、
諱は名前を、
字は呼び名を表します。
『諱』を呼ぶことは失礼とされており
一般的には『字』を呼んだそうです。
例えば三国志にも出てくる有名な武将に「孫策」という武将がいますが、
彼の『氏・諱・字』は『孫・策・伯符』と言います。
この字の『伯』の文字から「孫家の長男」であることがわかります。
◆お墓に「おじ」「おば」はあまり書かない
家系図に「おじ」の名前は記載されていても、
お墓に「おじ」の名前が記載されることあまりありません。
基本、お墓本体に文字を彫刻するときは「お墓を受け継いだ人(受け継ぐ人)」の
名前を刻む場合が多いのです。
(今は既婚者であれば夫婦連盟で書くことが一般的です。)
その兄弟(姉妹)の名前を刻む言葉ほとんどなく、
もし刻むとすれば墓誌を用意してそちらに刻むのが一般的です。
例え長男だとしても、お墓を受け継ぐ意志ががなければ
お墓本体に名前を刻まないことが多くなっています。
墓誌についてはこちらを参考にしてください。
大きな墓誌、小さな墓誌
お墓に刻む年齢について(満年齢と数え年、享年と行年について)
富山のお墓レスキュー隊 隊長 亀山龍厳
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