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お墓と向き合い生死を見つめ直すブログ~富山のお墓レスキュー隊 亀山龍厳~

お墓を建てる石工職人の立場から、お墓について、どんな想いでお墓を建てているのか、などを書いています。

「お仏壇」か「ご仏壇」か。

2017-01-11 05:40:40 | お墓
ふと「お仏壇」と「ご仏壇」、
どちらが正しいのかと思って調べてみた。


◆『御』について調べてみた
「お仏壇」と「ご仏壇」、どっちも漢字で書くと『御仏壇』である。

調べてみると
御:
(音読み)ギョ・ゴ
(訓読み)おん・お・み・おさ

『御』を「お」と読むのか「ご」と読むのか、
その違いは『音読み』と『訓読み』の違いである。


例外もあるようですが基本的に
「『御』が、音読みの単語の前に付く場合は『ご(音読み)』」
「『御』が、訓読みの単語の前に付く場合は『お(訓読み)』」
となるようなので

仏壇:(音+音)
仏:ブツ(音読み)
壇:ダン(音読み)

なので
「ご仏壇」の方が原則には従っている。



ただし、言葉は慣習により原則に当てはまらない例外もあります。

また、美化語として『お』を使う場合は訓読みの前に付けることがある。

そして、ネットで見る限り仏壇販売店のホームページを検索してみると
「お仏壇」となっている方が多い。


つまり「御仏壇」については「ご仏壇」という読み方が原則に従ってはいるけど、
「お仏壇」の方が一般的なのかもしれない。



◆『音読み』と『訓読み』の違い
漢字は中国から日本に伝わってきたものです。

その名残は読み方に残っています。

中国で使われていた漢字の読み方は『音読み』

日本で新たに作られた読み方は『訓読み』


音読みにも呉音、漢音、唐音など古代中国の国の名前が残っており、
それぞれの時代に作られた音を指している。


また辞書では
音読みは『カタカナ表記』
訓読みは『ひらがな表記』
になっている。

インターネットでもそのように区別されている。


私は
*中国語の『音』を伝える『音』読み
と覚えた。


◆漢字とひらがなの使い分け
「お」「ご」の『ひらがな表記』と
「御」の『漢字表記』がある。

この使い分けは一般的には決まりがないが、
『御』を多用すると堅実、堅苦しい印象を与える。


ただし、官公庁などの公用文では以下の様な決まりがある。
・後に続く言葉が「漢字表記」の場合は『御』を使う。例)御案内
・後に続く言葉が「ひらがな表記」の場合は『お』『ご』を使う。例)ごもっとも

新聞・放送業界では以下の決まりを使っているところもある。
・基本的には『ご』を使う。例)ごあいさつ、ご縁、ご結婚
・慣習として漢字で書いたり、固有名詞的な物には『御』を使う。例)御前試合、御用始め、御所


◆墓について
『墓』は
「お墓」とは言っても「ご墓」とは言わない。

墓:
(音読み)ボ
(訓読み)はか

と読み方から言っても「お墓」が一般的であると言える。



ちなみに、「墓」を「はか」と読むか「ばか」と読むかで迷うときがある。

両家墓、家族墓、個人墓は私はそれぞれ
「りょうけばか」「かぞくばか」「こじんばか」と読んで説明しているのだが、

あるお客様に「そうバカバカ言わなくても……」と言われてから「バカ?」「はか?」とちょっと悩むようになった。

でも「⚪⚪ばか」の方が言いやすい。



富山のお墓レスキュー隊 隊長 亀山龍厳




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