アフリカ・ユーラシア見聞録

むかしむかしあるアフリカで・・・

タンザニア横断完了!(ダル・エス・サラーム:タンザニア)

2005-04-07 17:23:27 | 1st 北・東アフリカ
タンザニア





2005.04.07(木)

 今日でドドマは出発だ。

 私が今回使うバスはスカンジナビア・バスだ。タンザニアで北欧のネーミングをつけているというのも違和感があるが、アリーによるとこのバス会社はタンザニア一のハイ・クオリティーを誇り運行を始めてから一度も事故を起こしていない事で有名で、そしてそれ以上にタンザニアのバス会社でありながら正規料金がきっかりと決まっていて絶対にボッて来ない事で名を馳せていた。

 このボッていないというだけで「信用の高い会社になる」というのはこの国の救い難い側面ではあるが旅行者としてそこまでしっかりしているのなら嬉しい限りだ。

ドドマのスカンジナビア・バス専用ターミナルとその付近の風景。
 

アリーは昨日ムベヤに向けてすでに出発している。スワヒリ語が話せる彼には随分とお世話になった。

バスは1115時に出発。定刻きっかりだ。流石はスカンジナビア・バスと思わせる瞬間だ。


道中の景色
 

途中で休憩で寄った村
 

道はずっと舗装路!タボラ-ドドマ間が未舗装のガタガタ道だったのでこれも嬉しい。



 全ては快適に思えたこの移動・・・


 しかしここはタンザニアだった。予期せぬ罠が仕掛けられていたのだ!

 バスが沿岸部のダルエスに近づき、気温がどんどんと上昇する。

 見かけは近代的なこのバス。エアコンを入れれば何の問題も無く最後まで行ける筈だったのだが、そのエアコンが故障して機能しなかったのだ!

 近代的なバスなので窓は開かないタイプの物だ。中はさながらサウナ状態へと変貌する。

 『まさか、このスカンジナビア・バスでこんな目に遭うなんて・・・』

 予期してなかった分衝撃も大きい。

 体から吹き出る汗をどうすることも出来ず、危うく「蒸しプロフェッショナル」になりかけた頃、バスはダルエス市内のターミナルへ到着。

 『助かった~・・・!』

 心の底から安心した瞬間だ。

到着したバスターミナル


 死にそうになった私をたまたまバスで隣に座っていた親切な男が「迎えに車が来るから君のホテルまで送るよ」と言ってくれて、私がお願いしたホリデイ・ホテル(バックパッカーに有名な安宿の一つ)を有名なホリデイ・イン・ホテル(海外にチェーンを持つ大ホテル)と間違えて一度そちらに向かうというハプニング(そういえば現地の人でも安宿などそう知っているわけではなく、ホリデイとキーワードが入って外国人と考えるとそちらの方が自然だったが)はあったものの何とか無事に目的地へ到着。


 これでタンザニア縦断を終え、ようやく一息つけることとなった。


 このタンザニア横断。

 一番きつかったのはタンザニア1のハイ・クオリティーを誇るこのスカンジナビア・バスでの蒸し風呂地獄であった事は実に皮肉な結果であろう・・・