ザンビア
2005.07.27(水)
アンゴラビザを取得しドルキャッシュを作った今、もう出発かというとそうは問屋が卸さない。
ここではもう一つ取得しなければいけないビザがあったのだ。
コンゴ民主共和国(旧ザイール)のビザである。
ルートを考えるとアンゴラでの取得を考えるのがセオリーかのように見えるがそれはそうではない。
わざわざここザンビアで取らなければいけないプロフェッショナルならではの理由がきちんとあるのだ。
噂に聞くアンゴラ・・・
特に首都ルアンダの物価は壊滅的に高いということがその主な理由だ。
何でもホテル1泊100ドルをこえる。安宿ですら50ドル以上は覚悟しなければいけないのだが大抵の場合は満杯で宿泊は出来ないそうだ。
と、なると3泊宿泊したら300ドル、これは看過しえない出費である。
ルアンダでのコンゴ大使館のビザの発給日数がかかるようならさらに出費はかさんでいくだろう。
その他にもアンゴラはあまりにも未知な領域が多すぎる。入国から出国までの時間的な見積もりはたてようもない。
ならばここルサカで少々高いお金を出して3ヶ月ビザでも取っておけばアンゴラでのロスが少なくなり状況に応じて抜けたくなったらさっさと抜けられると言う算段だ。
別段私は悲観主義者では無いが最悪の状況を想定して備える、プロフェッショナル・ツーリストたるものの初歩的な条件だ。
大使館を訪れたのは昨日、受付の対応も良くあっさりと3ヶ月ビザの申請が認められる。
長いアンゴラビザの取得を考えれば「こんなんで本当にビザが出るのか?」と思えるぐらいだ。まあこれが普通だろうが・・・
そして今日、万を持して受取に・・・
笑顔でパスポートが渡される・・・
一応確認を・・・
と・・・
『えっ???』
これは1ヶ月のシングル(1回入国ビザ)ではないかっ!
ど・・・どうしたことだ・・・
私は慌てて受付に問いただす。
「いやぁ~・・・領事が3ヶ月ビザは出せないと言ってねぇ~・・・、シングルなんだよ♪」
『・・・』
『・・・・・・』
まっ待てっ・・・
ちょっと頭を整理しよう、申請したのは3ヶ月ビザ、そして受け取ったのは1ヶ月ビザ、この申請する期間によって料金もかなり違った筈だ・・・
1ヶ月シングルビザは約75ドル・・・
3ヶ月なら175ドル・・・
と・・・計算すると・・・
『俺の100ドルはどこに消えた??』
私は受付に問いただす。
『あんたが3ヶ月で問題ないといったから申請したんだぜ、それなのに1ヶ月ってどういう事だ?』
「申請期間を受け入れるかどうかは領事の権限だよ。残念ながら君には1ヶ月ビザという判断をしたんだろう」
『・・・』
『・・・・・』
それは確かにそうだ。だが・・・
『まあ1ヶ月というのは仕方が無いとしても・・・じゃあ差額分はどうなるんだ?』
受付は私に申請用紙を見せる。
『ふむふむ・・・申請が受け入れられない場合もノー・リファンダブル(返金無し)と書いてあるぞ・・・、でも・・・でもビザ受領で貰った領収書は1ヶ月ビザの料金が書かれている・・・って・・・』
謎は氷解した、ノー・リファンダブル、確かに常識的にいってビザというのはそういう種類の物だろう、だが領収書の代金と期間の整合性は全く取れてない。という事は・・・
お前らポケットに差額分を入れただろう・・・
私は強硬に抗議することにした。
『あんたが出すといったから俺は申請したんだぜ、それにノー・リファンダブルと書いてあるのはいいとしてもそれなら領収書も3か月分の料金を出すはずだ、俺の貰ったのは1カ月分の領収書だ。これはおかしいだろう、差額分は返してもらうぜ・・・』
受付はノー・リファンダブルの項目を盾にとって抗弁してきたが私の剣幕は結構な物だったのか?最終的には折れてお金を返金すると言ってきた。
そして戻ってきた金額は420000Kw(クワチャ:ザンビアの通貨単位)
実際の差額は470000Kwだったので50000Kw(約11ドル)は何故かミッシングになっている・・・
この後におよんで少しでもボッて来る性根と言うのは気に入らないがさらにここで抗議して「ならお金は全部返すがビザも発給しない」となるのも今後の事を考えるとあまりよろしくない展開だ。
それに1ヶ月ビザでもこのビザは発給日より3ヶ月有効の1ヶ月ビザだ。当初3ヶ月ビザを取ろうと思ったのは発給日より1ヶ月有効の1ヶ月ビザだったらこの後[ザンビア→ナミビア→アンゴラ→コンゴ民主共和国→・・・]というルートを取るのに時間的な余裕が無さ過ぎるから欲しかっただけで、このスタイルのビザなら1ヶ月コンゴに丸々入れる勘定になるからそう悪い物ではないだろう。
私はこの差額分の11ドルを諦めて宿に戻ることにした・・・
それにしても・・・
アンゴラビザでは2ヶ月以上もまたがるいらいらを味合わされ・・・
中央アフリカ用にドルキャッシュを作ろうとしたらATMに現金を飲み込まれ・・・
そしてコンゴビザではプチ・ボッタクリにあい・・・
まだその地域に入ってすらいないのに行く前からこんなにトラブルが続出するとは・・・
どうやらこのプロフェッショナル
この先の中央アフリカへの旅は「暗雲しか立ち込めないスタート」となる予感ビンビンであると言わざるを得ないだろう・・・
2005.07.27(水)
アンゴラビザを取得しドルキャッシュを作った今、もう出発かというとそうは問屋が卸さない。
ここではもう一つ取得しなければいけないビザがあったのだ。
コンゴ民主共和国(旧ザイール)のビザである。
ルートを考えるとアンゴラでの取得を考えるのがセオリーかのように見えるがそれはそうではない。
わざわざここザンビアで取らなければいけないプロフェッショナルならではの理由がきちんとあるのだ。
噂に聞くアンゴラ・・・
特に首都ルアンダの物価は壊滅的に高いということがその主な理由だ。
何でもホテル1泊100ドルをこえる。安宿ですら50ドル以上は覚悟しなければいけないのだが大抵の場合は満杯で宿泊は出来ないそうだ。
と、なると3泊宿泊したら300ドル、これは看過しえない出費である。
ルアンダでのコンゴ大使館のビザの発給日数がかかるようならさらに出費はかさんでいくだろう。
その他にもアンゴラはあまりにも未知な領域が多すぎる。入国から出国までの時間的な見積もりはたてようもない。
ならばここルサカで少々高いお金を出して3ヶ月ビザでも取っておけばアンゴラでのロスが少なくなり状況に応じて抜けたくなったらさっさと抜けられると言う算段だ。
別段私は悲観主義者では無いが最悪の状況を想定して備える、プロフェッショナル・ツーリストたるものの初歩的な条件だ。
大使館を訪れたのは昨日、受付の対応も良くあっさりと3ヶ月ビザの申請が認められる。
長いアンゴラビザの取得を考えれば「こんなんで本当にビザが出るのか?」と思えるぐらいだ。まあこれが普通だろうが・・・
そして今日、万を持して受取に・・・
笑顔でパスポートが渡される・・・
一応確認を・・・
と・・・
『えっ???』
これは1ヶ月のシングル(1回入国ビザ)ではないかっ!
ど・・・どうしたことだ・・・
私は慌てて受付に問いただす。
「いやぁ~・・・領事が3ヶ月ビザは出せないと言ってねぇ~・・・、シングルなんだよ♪」
『・・・』
『・・・・・・』
まっ待てっ・・・
ちょっと頭を整理しよう、申請したのは3ヶ月ビザ、そして受け取ったのは1ヶ月ビザ、この申請する期間によって料金もかなり違った筈だ・・・
1ヶ月シングルビザは約75ドル・・・
3ヶ月なら175ドル・・・
と・・・計算すると・・・
『俺の100ドルはどこに消えた??』
私は受付に問いただす。
『あんたが3ヶ月で問題ないといったから申請したんだぜ、それなのに1ヶ月ってどういう事だ?』
「申請期間を受け入れるかどうかは領事の権限だよ。残念ながら君には1ヶ月ビザという判断をしたんだろう」
『・・・』
『・・・・・』
それは確かにそうだ。だが・・・
『まあ1ヶ月というのは仕方が無いとしても・・・じゃあ差額分はどうなるんだ?』
受付は私に申請用紙を見せる。
『ふむふむ・・・申請が受け入れられない場合もノー・リファンダブル(返金無し)と書いてあるぞ・・・、でも・・・でもビザ受領で貰った領収書は1ヶ月ビザの料金が書かれている・・・って・・・』
謎は氷解した、ノー・リファンダブル、確かに常識的にいってビザというのはそういう種類の物だろう、だが領収書の代金と期間の整合性は全く取れてない。という事は・・・
お前らポケットに差額分を入れただろう・・・
私は強硬に抗議することにした。
『あんたが出すといったから俺は申請したんだぜ、それにノー・リファンダブルと書いてあるのはいいとしてもそれなら領収書も3か月分の料金を出すはずだ、俺の貰ったのは1カ月分の領収書だ。これはおかしいだろう、差額分は返してもらうぜ・・・』
受付はノー・リファンダブルの項目を盾にとって抗弁してきたが私の剣幕は結構な物だったのか?最終的には折れてお金を返金すると言ってきた。
そして戻ってきた金額は420000Kw(クワチャ:ザンビアの通貨単位)
実際の差額は470000Kwだったので50000Kw(約11ドル)は何故かミッシングになっている・・・
この後におよんで少しでもボッて来る性根と言うのは気に入らないがさらにここで抗議して「ならお金は全部返すがビザも発給しない」となるのも今後の事を考えるとあまりよろしくない展開だ。
それに1ヶ月ビザでもこのビザは発給日より3ヶ月有効の1ヶ月ビザだ。当初3ヶ月ビザを取ろうと思ったのは発給日より1ヶ月有効の1ヶ月ビザだったらこの後[ザンビア→ナミビア→アンゴラ→コンゴ民主共和国→・・・]というルートを取るのに時間的な余裕が無さ過ぎるから欲しかっただけで、このスタイルのビザなら1ヶ月コンゴに丸々入れる勘定になるからそう悪い物ではないだろう。
私はこの差額分の11ドルを諦めて宿に戻ることにした・・・
それにしても・・・
アンゴラビザでは2ヶ月以上もまたがるいらいらを味合わされ・・・
中央アフリカ用にドルキャッシュを作ろうとしたらATMに現金を飲み込まれ・・・
そしてコンゴビザではプチ・ボッタクリにあい・・・
まだその地域に入ってすらいないのに行く前からこんなにトラブルが続出するとは・・・
どうやらこのプロフェッショナル
この先の中央アフリカへの旅は「暗雲しか立ち込めないスタート」となる予感ビンビンであると言わざるを得ないだろう・・・