『ノア約束の舟』

ノア約束の舟を観てきました。
旧約聖書の創世記に登場する大洪水にまつわるノアの方舟物語のことです。
けがれのないあらゆる動物が一つがいで乗り込んで洪水を逃れた話というくらいは知っていましたが、
ノアという方がいらしたのですね。

洪水になった理由を知らなかったから。自然が猛威を振るったのかと思ったのですが
そうではなかったのです。

人間たちが悪行を働き、世界は荒れ果てていました。
まるで未来の話のようでもあります。

ノアは世界滅亡を意味するかのような夢をみた。それが神からのお告げだった。
大洪水がやってくると悟ったノアは、家族とともに巨大な舟を造る。




その巨大な舟に、この世の全ての種類の動物が次々と舟に乗り込む。
船に乗り込むことのできる人間は、ノアの家族、ノア、妻のナーマ、
息子３人。途中で出会ったけがをした女の子イラ。
他の人間は乗せないのです。舟に群がってるくシーンが怖かったわ。



ノアが亡くなり。妻のナーマも亡くなる。息子3人では子孫ができないので
そこで人類は終わるという事です。
イラは、子供の時お腹に大けがをしていたので子供ができない体だったの。
でも、ノアの長男セムとイラは愛し合っていたのよ。

この家族構成では子孫を残せない。それは神は人間が生き残ることを望んでいなかった。
二男ハムには愛する者がいなかった。トバルカインの地で偶然知り合った女性を妻として
迎えるつもりで救い出してきたナエル。逃げるときに動物を捕えるための罠にかかってしまった。
大洪水は目前。ノアは彼女を見殺しにして、ハムが子を持つ可能性を無理やり断ち切らせてしまう。
ハムは、このことで父ノアに対して疑念が生じる。
幾度となく、彼の心が動いている様子が描写されている。



「人間は自分の意志によって生きるのだ」というトバルカインの言葉がとても印象的だった。
ノアもまた家族を愛する心と神からのお告げを受けた者としての使命感から心が揺れる。
結局、イラの生んだ双子の女の子を殺す事はできなかったのだ。
愛を選んだのです。

それにしても、あの人数では、今のように人類は繁栄しないでしょ。
過去の話なのか、未来の話なのか不思議な気持ちになりました。
やはり聖書は難しいなぁ。