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白銀の北海道・大休パスの旅 1月17日編


 雪雲の切れ目から一瞬だけ西陽が射しこみました。  12,01,17 横手 2447M  Canon EOS7D

 JR東日本はもとよりJR北海道も乗り放題になるJR東日本の「大人の休日パス」の設定期間は年に2回設定されています。平成23年度は秋と冬の設定です。秋も当然利用しましたが、私に言わせれば、やはり北海道が乗り放題となれば一番北海道が北海道らしくなる冬に使わなければ意味がありません・・・でもそんな能書きを説くのは我々みたいなごく限られた人間の意見で大勢は「寒い北海道にわざわざ行くなんて」と言う事になるのでしょう。それを裏付ける様に、秋に比べて比較にならないくらいに話題にならず、また利用者も少なく、逆にこちらとしては好都合な現象でもあります。
 さて厳寒の北海道が乗り放題は良いとして北海道の何処に行くか?いろいろ案を練りました(この時が一番楽しい時間でもあります)。まず渡道には日本最後となったPC急行゛はまなす゛を使う事にします。幸いにも人気のカーペット車も確保出来ました。この゛はまなす゛に乗るのが第一の目的。次に昨年秋にわずか60分の滞在時間ではありましたが稚内までたどり着いているので今回は根室まで行ってみる事にしました。これが第二の目的。そして根室まで行くとなるとその途中にある厚岸で20数年前に、とある事情で食べ損なってしまった牡蛎ラーメンを良い機会なので是非食べたいと言う事になり、これを第三の目的に出掛ける事にしました。


 天気予報では終日、雪と言うことでしたが実際にはかなり雲の切れ間がありました。板谷峠ほどではありませんが”こまち”の車窓からはとても新幹線の景色とは思えない光景が繰り広げられます。  12,01,17  FUJIFILM FinePix AX250

 17日の旅立ちは小田原駅から185系゛踊り子゛から始まりました。東海道新幹線で東京まで行っても良かったのですが地元で走る在来線特急にお金を出す気はなく、どうせJR東日本管内が乗り放題なのでわざわざ小田原で乗り換えて東海道線で東京へ向かいました。
 東京から゛こまち25゛に乗車しました。そこそこの乗車率ですが大休パス利用機関車とはとても思えません。だいたい秋とは異なり大休パスを利用のジジババがほとんど見掛けません。やはり冬の大休パスは乗り得っていった感じです。途中、仙台あたりはまったく雪はなかったものの一ノ関あたりから平地でも積雪がある様になりました。
 盛岡から゛こまち゛は田沢湖線を走りますが゛つばさ゛同様、新幹線で230k/h以上で走っていたのが、ある駅(福島や盛岡)を過ぎると突然60k/hくらいで走る違和感は何度経験しても馴染めません。
 新幹線線から在来線に変身した゛こまち゛はあっと言う間に雪深い山間を走り出る様になります。速度と言い右へ、左へとくねくね走る線路と言い、乗っているはE3ではなく485系かと勘違いしつしまうくらいです。
 ゛こまち゛は大曲で降車して奥羽線701系で横手に南下します。実は17日は一交勤務の非番(通称:明け番)で夜には青森より゛はまなす゛に乗車予定でしたので何としてでも風呂に入りさっぱりしたいところです。当初はほっとゆだ駅内の温泉へと思って調べると列車の接続が悪く、さらに大鰐温泉等もアクセスが今一つでした。事前にいろいろネットで調べたてころ横手駅直近にきれいな温泉ホテルがあるのを知り、アクセスも良くそこに向かう事にしました。
 現地の天気はここ半月は冬型の天気が続き降雪が続き、例年よりも雪が深い様でしたが、当日は冬型が少し緩み降雪もほとんどなく、さらに雲の合間から太陽が顔を出す様な天気になっていました。車窓からは時折まぶしいくらいの太陽が顔を出していました。
 味気ない701系に乗り横手駅へ。駅直近の温泉ホテルは900円と比較的高い値段設定でしたが清潔でまた露天風呂もあり、さらにお湯の温度も申し分なく、満足出来るものでした。
 外は寒いので脱衣場で体の温度を下げて湯冷めしないようなにして、駅に向かいます。横手17:50発秋田行の列車は通勤・通学客で満員でした。まぁ、満員と言っても701系2連ですから無理からぬ事で、昔なら10両近い長い旧客でやって来た列車だろうに、効率化の中で妙に混雑した列車に乗る羽目になった訳です。
 秋田駅近くでは走行中に後ろから゛こまち゛が抜いて行きました。京浜東北線と東海道線や東北線の関係と同じで理論的にはわかっているものの、地方でのこの光景は妙な感じです。


 ”カシオペア”のヘッドマークを付けた”はまなす”の登場です。遅れているので反対側のホームで三脚を据えて撮っていたら乗り遅れてしまいます。仕方なくコンデジで一枚撮っただけです。  12,01,19  青森  FUJIFILM FinePix AX250

 秋田から乗車した゛つがる7゛号は予想はしていたとは言え、本当にガラガラでした。秋田駅改札前で仕入れた弁当をビールで流し込めといつしか深い眠りに陥ってました。ふと目を覚ますと碇ヶ関駅直前でした。
 意識朦朧状態で青森駅に到着し、ホームに降りるとなんと「゛はまなす゛号は機関車が故障し大幅な遅れが見込まれます。」と言う放送で一挙に意識が戻りました。
 青森運転所に予備のED79っているの?それ以前に私の乗る゛はまなす゛はどれくら遅れるの?って事が気掛かりになりました。90分程度なら明朝、乗車予定の゛スーパーおおぞら1゛号に南千歳で乗換可能ですが、それ以上遅れると不接になってしまう可能性があります。この辺の内情に詳しい青抑解様にメールして確認してみると彼曰く「予備のED79は青森側にはないものの、カシオペアの設定がない日なのでカシオペアのED79がいるはずで、応急処置が出来なければこのカマの充当が濃厚」との事でした。事実、ホームでの最初の放送は60分単位での遅れを匂わせるものでしたが、程なくして「代わりの機関車の手配が出来ましたので間もなく入線いたします」と内容が大幅に変わりました。もし貨物会社からED79を借りるとなれば60分単位の遅れは必至ですのでカシオペアのED79を充当したな!と言う事は容易に判断出来ました。事実、入換用のDE10に牽引されてやって来た゛はまなす゛の最後部にぶる下がっていたED79には゛カシオペア゛のヘッドマークが着いていました。反対側のホームには極寒の中゛はまなす゛のバルブ撮影をしようと何人かの鉄ちゃんがいらっしゃいましたが、まさか゛カシオペア゛のマークを付けた゛はまなす゛が来るなんて・・・珍しいけど私なら1枚も撮らずにカメラを仕舞ってしまいます。


 これが”はまなす”のカーペット車です。青函連絡船がなかったらこんな車両は作らなかったでしょう!一番奥が女性席ですがあいにくと満席だったみたいで手前の女性は男の中でかわいそうでした。  12,01,17 ”はまなす”車内にて  FUJIFILM FinePix AX250

 さて、遅れて入線して来た゛はまなす゛は寝台車とカーペット車は半分くらい乗車していましたが、指定席(0系のグリーン車だった座席を流用しているので座り心地は非常に良いと評判です)と自由席はガラガラで一車両に数名程度でした。
 結局゛はまなす゛は30分程度で青森を発車しました。遅れていた関係で上り゛北斗星゛と蟹田で交換。その後は電気カーペットで温くなった寝床に入り込むとあっと言う間に寝てしまいました。


 本来は掃除用なのでしょうがカーペット車の私の席にはなんとコンセントがあり携帯の充電が出来て大変に助かりました。  12,01,19 ”はまなす”車内にて  FUJIFILM FinePix AX250

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