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【現代思想とジャーナリスト精神】

【永岡浩一さんからの通信】

【永岡浩一さんからの通信】


TBSラジオ 荻上チキ・セッション(2023/2/9) トルコ・シリア大地震 高橋和夫さん 山田一竹さん、林田光代さんのお話、トルコは独裁・腐敗政権、シリアは内戦で空爆された痛んだ地域を大地震が襲い被災者は大変、SNSも弾圧される世界で、シリアの反体制派の地域は支援も困難、しかし日本は人道支援をできて、必要なものは物資よりお金、できる支援は全てすべきことを指摘する

 永岡です、TBSラジオの、荻上チキ・セッション、本日の特集は6日発生のトルコ大地震のことでした。国際政治学者の高橋和夫さん、NPO法人のStand with Syria Japan(https://standwithsyriajp.com/ )の理事長の山田一竹(いっちく)さんがお話をされました。パートナーは南部広美さんでした。この大地震は9日現在死者15000人以上と、世界の自然災害では東日本大震災級の大惨事、直下型地震は阪神淡路大震災と同じ、そしてマグニチュード7.8の地震の数時間後にマグニチュード7.5の大きな地震の起きたのは熊本地震と類似、そして生存率の減少する72時間を経て、さらにシリアは内戦、クルド人居住区が大きな被害、日本も支援団体が現地入り、高橋さんはスタジオ出演、トルコとシリアの現状、今トルコはエルドアン大統領がいて、ずっと政権、99年にトルコの大地震の政府対応を批判してエルドアン大統領はのし上がり、しかし今はトルコ経済低迷、エルドアン大統領の人気低下の時に地震。チキさん、非常時だとリーダーは支持率上がるがその点は、と問われて、高橋さん、軍を救援に行かせず批判、建物がパンケーキクラッシュの反面、耐震基準を満たすものは大丈夫、耐震基準を満たさずとも賄賂で見逃されたこともあり、エルドアン大統領は建設業に近く、逆風、ソーシャルメディアを制限、政府系メディアは押さえても、SNSは発信でエルドアン大統領はツイッター制限、新聞、テレビはエルドアン大統領が押さえて反対するジャーナリストは刑務所。エルドアン大統領は演説、1日目は対応遅かったと認めて、逆風を感じている。チキさん、日本ではSNSは災害時に力を発揮、トルコでは、と問われて、高橋さん、選挙までエルドアン大統領はSNS規制、反対するものを弾圧、5月に選挙は野党が勝つ可能性があり、選挙が公正だとエルドアン大統領は負けるので神経質。

 シリアは、トランプ大統領の時に内戦だと日本でも報じられて、高橋さんによると今は膠着状態、ダマスカスの政府側と、反政府の地域、クルド人地域の3つになり、アサド政権も地震を無視できず、アサド政権とアラブは接触せざるを得ず、アサド大統領はエルドアン大統領と対立でも、それは無理、反体制派は、アサド大統領は信用しないが、エルドアン大統領も信用できず、エルドアン大統領はクルド人地域に軍隊を救助に入れたいが、戦争準備のためにエルドアン大統領はすぐに軍を救助に派遣せず、被災地支援に、政治の影。アサド政権は世界に支援を求めて、トルコにはたくさん救助、物資、犠牲者はトルコもシリアも同じと訴えている。

 被災地は、トルコ南部、地震多発地帯でも大都市もあり、人口は多く、シリアのところは反アサドの支配地域、アサド大統領が最近奪回しても大変。

 山田さん、リモート出演、2017年からスタンド・ウィズ・シリアの活動開始、学校を支援して、日本の寄付で初等教育、アドボカシー活動でシリアの今を日本に発信、今回の大地震について、北西部、シリアの激甚災害地域、1800人死亡、救援活動に市民やボランティアが頑張っても、瓦礫の下にたくさんの人がいる。チキさん、市民、ボランティアというが、日本なら消防、自衛隊が行くのにと問われて、山田さん、アサド政権の支配地区ではなく、政府の支援なし。国連の支援も届かず、どうするか、過去12年、内戦で、現地の市民やボランティアが自力で救援、医療をして、3000人のボランティアが必死に救援活動をしている。これは組織的な救助ではなく大変、シリア市民組織は、検問を解放して被災地に物資を送ってほしい、トルコはOKだが、ロシアが許可せず、外国からの支援は困難、エジプトのボランティアは来ているが、国連や自衛隊のようなものは入れていない。チキさん、トルコの被災地はメディアで報じられるがシリアは報じられず、どうかと問われて、山田さん、大変な被害、被災地には国内の避難民がテント暮らし、仮設住宅のようなものが倒壊、ここは11年間空爆、アサド政権とロシアの戦争と地震で、えげつない被害になっている。

チキさん、アサド政権は国際支援を認めて、どうかと問われて、高橋さん、経済制裁で、ブルドーザーなどは戦争転用を理由に入れず、国際社会の懸念は、アサド政権に支援しても被災者に行かないと懸念。しかしアサド政権の支配地域も被災で、クルド人地域はトルコから支援すべき、できる支援を全てすべき。そしてホワイトヘルメットとして組織、アサド政権はそれをテロリストというが、現地では信用されている。

 山田さん、アサド政権は被災地をテロリストの拠点と見て、アサド政権に物資を送っても被災地に来ず、しかしアサド政権は国連の支援物資のトラックを空爆、支援物資横領をしているので、アサド政権に物資を送っても無駄。さらに被災地+内戦、アメリカ・EUがシリアに経済制裁をして、これは人道支援は対象外、災害の支援物資は行けるので、制裁解除の声はその点では意味はなく、非常時、被災地に直接支援すべき。

 チキさん、被災地に支援の行く場合にアサド政権のダブルスタンダードがあると説かれて、山田さん、災害を政治家、戦争屋が政争の具にしている。山田さんは被災地に現地スタッフを派遣、ホワイトヘルメットも支援、水、毛布、仮設テントを設置、しかし外から支援物資は入らず、手元の援助物資で対処。緊急の寄付、日本からも480万円来て、トルコからも支援ルートを確保、寄付を現地に届ける活動をしている。

 チキさん、一般のNPO、NGOは大災害だと即活動しないとならず、当初は手弁当、それで限界があり、支援しないと現地は大変だとリスナーに訴えられました。そしてトルコには物資はあるか、高橋さん、イスラム各国が支援物資を送っても仕分けは大変「物ではなく義援金が欲しい」、阪神淡路大震災、東日本大震災同様、被災者が必要なものを得るために義援金は必須と説かれました。

 チキさん、シリアではアサド政権の支配地域、反アサド、クルド人と3つあり、クルド人地域のことを問われて、山田さん、もちろんクルド人地域も被災、民族により支援を分けることはないが、トルコ国境地域は深刻。チキさん、トルコでは医療支援は必須、感染症、医療のシリアのものを問われて、山田さん、衛生状態は悪く、元々12年の内戦で医療施設は空爆されて、医療施設が戦争の標的、それに拍車を地震がかけた。高橋さん、10年以上内戦、爆撃で医療インフラは爆撃対象でこの地震、医療関係者は、基礎疾患のある人、子供たちと、医療関係者は大変な負担、不幸に不幸が重なっている。チキさん、アサド政権の地震対応を問われて、山田さん、緊急会議をしていたが、イドリブは対象外、アサド政権の支援はアレッポのみ、政治的な線引き。

 トルコ現地について、林田光代さんが現地からお話、トルコ南部、シリア国境のところにいて、ハルスルという町で、現地の方に避難所の説明をしている。現地は、拠点では被害はなく物資は潤沢になり、しかし被災地に行くのに大渋滞で8時間かかり、被災地は倒壊家屋などのラッシュ。渋滞は物資支援のトラックと、救急車が多数行くのでそのルート、インフラと救援活動で大変。被災地では病院が二つ倒壊で、搬送のニーズがある。そして避難所では、昨日は夜遅く着いたため、避難所訪問はこれから、瓦礫の横で、壁なし、焚火で暖房。日本の体育館の避難所より大変。トルコ、被災地の気温は、昼間は大丈夫でも、標高3000mで夜は寒い、暖を取るための物資は、被災者は着の身着のまま、毛布を購入して現地に行き喜ばれた。チキさん、被災者への聞き取りの方向を問われて、林田さん、医療のニーズ、高齢者、妊婦ら災害弱者の対応、衣料品、在宅の酸素吸入、介護の必要な人もケアは必要。トルコでは、レスキュー隊は来ているが、NGO団体はまだ入れていない。

 山田さん、シリアにてNGO団体は入れず、現地のシリアの組織と海外の組織が提携でもまだまだ、林田さん、政府、市民の支え合いはまだ把握できず、支援する方とコンタクトを取り、救援活動を続けたいと締めくくられました、NPOピースインジャパン(https://peace-winds.org/emergency_news/46140 )の林田さんの話で、高橋さん、被災地に、トルコの人が現地を助けたいと飛行機を取るのも大変、しかし国際NGO団体の力は必要。

 チキさん、エルドアン政権が不都合を隠すと被災者は大変だと説かれて、高橋さん、外国の監視があると、エルドアン政権も隠しきれず、イスラエル、イランも発信するため。チキさん、シリアのSNSを問われて、山田さん、アサド政権では表現の自由はなく、監視社会、市民が蜂起した理由は人間の尊厳を求めて2011年3月に立ち上がった。チキさん、被災地でSNSによる救援要求は困難かと問われて、山田さん、政権が支配しない地域だが、政権から妨害、テロリストを支援するなと妨害はある。チキさん、そんな奴ら助ける必要なしと発信されると説かれて、山田さん、そのような反応もある。

 リスナーより、トルコ・シリア大地震は深刻、被災地は反体制派のため支援困難が危惧される、トルコから支援ルートを作ってほしい、内戦のシリアは心配、アサド政権への経済制裁、そしてウクライナ侵攻が悪影響だと心配の声があり、高橋さん、アサド政権はロシアの同盟国、アサド政権はイスラエルに支援を求めたと、イスラエルは発表、ウクライナ戦争のことがシリアに影を落として、トルコはロシアにドローン、イスラエルはアサド政権を空爆、戦争と地震の複合の災害。

 チキさん、アサド政権への批判はあるかと問われて、高橋さん、シリアからは人道支援を求めてアサド政権の戦争を批判。チキさん、人道支援と、各国の思惑を問われて、山田さん、アサド政権が災害時に災害を交渉のカードにして、山田さんたちは経済制裁を解けというカードに使われるのを危惧、しかしアサド政権制裁で被災者の命が危険なのではなく、災害の政治利用は問題。

 高橋さん、日本政府の支援について、トルコも、シリアの反体制派もアサド政権の元の庶民も助けるべき、アサド政権のところは「国際社会」の支援は困難だが、日本はできて、あれかこれかではなく、あれもこれもすべき。山田さん、現地のNGOとして、支援が本当に被災者に届くか、政府はチェックすべき、シリアの政権は支援の妨害や横領をするのまはわかっていて、本当に支援を必要とする被災者に届くようにと説かれて、チキさん、どこに何を支援するか、はっきりすべきと締めくくられました。このトルコ、シリア大地震は各地で募金活動もあります、皆さんよろしくお願いします、以上、高橋さん、山田さんのお話でした。



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