社会福祉委員会で行政視察を行いました

2009-06-26 10:43:59 | 議会活動
6月23日から3日間にわたり社会福祉委員会の行政視察をしてきました。

23日は生ゴミの堆肥化で先進的取り組みを行っている滋賀県甲賀市、24日は住民自治協議会を進めている三重県伊賀市、25日は健康づくり運動について静岡県袋井市を視察しました。

その中でも印象に残ったのは生ゴミの堆肥化の甲賀市の取り組みでした。

生ゴミの堆肥化の大きな問題点は悪臭と堆肥の流通ですが、甲賀市では住民に家庭で前処理を行ってもらうことで悪臭問題をクリアーしていました。このシステムは下記のとおりです。

 ・ 生ゴミの堆肥化への取り組みは希望者が数軒でグループを作ります。
 ・ 市から種堆肥(タネたいひ)が支給されます。
 ・ 家庭では20リットル入りの密封できるバケツを用意します。
 ・ 生ゴミをバケツに入れ、その上に種堆肥を全面にかけます。
 ・ バケツが一杯になるとゴミステーションの大型の収納容器に開けます。
 ・ 週2回回収し、生ゴミに種堆肥、木屑・草などを投入し撹拌します。
 ・ 約2ヶ月程度で肥料ができあがります。
 
各家庭で前処理をするため醗酵が進み、驚くほど臭いが抑えられていました。完成した堆肥は流通させず、生ゴミを処理する際の種堆肥として利用します。普通生ゴミの堆肥化にはぼかし、EM菌、もみ殻などを使いますが、ここでは種堆肥を使います。種堆肥はゴミステーションに積んであり、ゴミを出しに行った際持ってきて使います。

生ゴミの堆肥化の最大の障害は異物混入です。堆肥は有機栽培などに流通させるためビニールなどの異物混入の防止が課題になります。しかし口うるさく言うと堆肥化が進まず、そうかといって徹底しないと農家から苦情が出ます。ここでは異物購入はあまりうるさく言いません。異物は堆肥ができた後でふるいにかけて除去するそうです。肥料は希望者に無料で差し上げているそうです。

しかし堆肥化の運動は今広がりを見せているため種堆肥で利用することが多く、あまり頒布はしていないそうです。現在の利用は約7千世帯、今後2万世帯にまで広げて行きたいと言っていました。

東御市のゴミ問題でも大いに活用できそうです。

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