臨時議会で被災地支援予算可決

2011-05-10 04:21:10 | 議会活動

(写真)旧北御牧村の議場はとても立派です。1年あまりここに通うことになります。

5月9日は第2回臨時議会が開催されました。今回の議会から市庁舎の改修工事のため議場が北御牧庁舎となります。いつもならサンラインを通って市庁舎に向かうのですが、この日は島川原の橋を渡って議場に向かいました。

議場は北御牧庁舎の3階にあります。ここは1階が市の総合支所と商工観光課、JAが入り2階は北御牧公民館となっています。議場は旧北御牧村のもので合併以来使われていませんでした。

私はこの議場を4月の産業建設委員会の山林調査の際初めて見たのですが、なかなか立派な施設です。現在の議場には議員控室はなく廊下の一角を仕切って使っていましたが、この議場には広い控室があります。これまで使われていなかったのはもったいないと思いました。これから1年あまりお世話になります。

さて臨時議会では、平成22年度一般会計予算の専決処分案や平成23年度の一般会計補正予算案など8議案が提案されました。

補正予算で災害支援費として2千万円上程されました。内容は東日本大震災で被害を受けた宮城県気仙沼市へ派遣する職員の人件費・そのための支援物資・宿泊施設借上料・公用車レンタル料と、市営住宅に避難してきている皆さんに対する電気料・ガス代・上下水道使用料を3ヶ月間無料とする費用です。

気仙沼市への職員派遣はすでに4月から2名ずつ2週間交代で実施しています。仕事の内容は気仙沼市の職員と一緒になって仮設住宅申し込みの取りまとめ、義援金の配分や対応、罹災証明の発行などを行なっています。働き方は地元の職員と同様、土日の休みは一切ないというハードな環境にあります。

最初は市庁舎の片隅に寝て食事もカップめんということも多かったようです。空気がよどみ、臭いも強い中で咳が止まらず体調をくずしたり、派遣の前後を含めて正味16日間働きづめの中で疲労感訴える職員も出てきました。

こうした中で宿泊場所を確保することになりました。幸い車で20分ぐらいの一関市に確保でき、食事も提供してもらえるようになり、頼めば昼食のおにぎりも提供していただけるようになったそうです

こうした支援は10月の初めまで継続される予定で、派遣される職員は述べ数十名にのぼる見込みです。いま舞台が丘整備事業が本格化し人手が足りない中で、被災地へ職員を派遣することは並大抵のことではありません。派遣された方も残された職員もお互いに大変なことだと思います。もしかしたら本来業務に支障をきたすことがあるかもしれません。

「しかし」と私は思います。いま被災地で未曾有の災害の中で大変な事態が生じています。そうした中で被災地の職員は自らを省みることもなく、市民のために必死になって働いています。そんな自治体を支援することは極めて意味があることだと思います。市の職員の方も派遣されて大変だと思いますが、ぜひ多くのことを学んで帰ってきてほしいと思います。そしてその経験をこれからの仕事の中に活かしてほしいと思います。

いま市内に避難されてきているご家族は4月下旬で16世帯だそうです。その中で小・中学生が8名いるそうです。このうち市営住宅に3世帯8人、借家に3世帯6人、その他実家や知人宅に身を寄せている方がいらっしゃいます。市営住宅入居者に対する水道光熱費の無料化については3ヶ月間となっていますが、今後長期化する場合には支援という方向で考えるそうです。

最後に市庁舎増改築工事の請負契約について審議されました。落札したのは竹中工務店さん。落札価格は16億3128万円(うち消費税は7633万円)。予定価格に対する落札率は84.8%となっています。下請けとして建設工事や資材調達で6社の市内業者を予定しているそうです。

最後に全員一致ですべての議案が可決・承認されました。

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