福助の部屋

どうでしょうCUEスワローズSHINee映画うたとの毎日etc。大好きなことゆるゆる綴ります。

『クイーン』

2007-05-04 01:31:51 | 映画・音楽
改めて『クイーン』の感想など。ネタバレあります

ダイアナ元皇太子妃がパリで交通事故死した日から7日間の、
エリザベス女王の孤独と苦悩を綴る物語。

特別大きな盛り上がりがある訳でもなく、至極淡々と物語は
進んで行きますが、見終わった後に静かな余韻が残る奥深い
作品でした。こういう人間ドラマ、好きですね
クイーンを演じたヘレン・ミレンは納得のオスカー受賞と思います

世界中から愛された人民のプリンセス・ダイアナと、その確執を
取り沙汰されていたエリザベス女王。はたから見ると単純に善悪と
分けてしまいがちですけど、それぞれの立場で本当に様々な思いが
あったんだろうなぁと考えさせられます
もちろん、この映画の内容が全て真実とは思いませんけど、
でも、若くして女王の地位に即位して以来50年以上、神とイギリス国民に
その全てを捧げてきたクイーンが、ダイアナの死後、その国民に
背を向けられたときの辛さは相当なものだったに違いありません
女王の威厳と伝統、そしてイギリス国民の感情の間で苦悩するクイーンが、
ヘレン・ミレンの細かな表情で身近に感じられました

物語の終盤、ついに沈黙を破ってダイアナの死を弔うために宮殿に
戻ってきたクイーン。宮殿前を埋め尽くす花束と、“ダイアナは皇室に
殺された”と書かれたカードを見て深く傷つく。ダイアナの死を悲しみ
集まった人々の前を歩いていたクイーンは一人の花束を抱えた少女に
声をかける。
“そのお花、供えてあげましょうか?”
するとその少女は、
“いいの。これはあなたのためのお花です。”
と言って花束をクイーンに手渡す。
ダイアナの死後国民の憎悪を一身に受けたクイーンだったけれど、
やっぱりイギリス国民とクイーンの絆は深かったんだと感じさせる
シーンで、ほろっとさせられました

それにしてもこれが実在するイギリス王室の本当のお話なんだから、
実にドラマティックですよね~









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