元々Windows8.1をWindows10(64bit)にアップグレードした、液晶一体型のデスクトップパソコンです。
スペック的には、第4世代のCorei3,メモリ4GB、HDD1TBといった構成でした。メモリがもう少し欲しい感じがしますが・・・
パソコンを起動してみました。確かにデスクトップ画面が表示されるまで、少し時間がかかります。
タスクマネージャーで確認すると、起動後5分くらいずっと、ディスクの使用率が100%で貼りついていました。
CPUやメモリは、まだ余裕がありそうでした。
起動から5分以上経過すると、ディスクの使用率も落ち着き、そこそこの速さで動きます。
ただその状態で、ブラウザやOfficeアプリなどを立ち上げると、ディスクが一番遅れて落ち着きます。
どうもディスクが、動作速度の足を引っ張っているみたいです。
ディスクの状態を確認してみると・・・「正常」状態だったのですが、回転数が5,400回転と表示されていました。
デスクトップパソコンで一般的に使われている3.5インチのハードディスクの回転数は7,200回転です。
ノートパソコンなどで使われる2.5インチのハードディスクは5,400回転が一般的です。(最近は2.5インチでも7,200回転のものもあります)
今回の一体型パソコンは、とても薄型なのですが、ディスクはノートパソコン用の2.5インチのハードディスクを使っているようでした。
2.5インチと3.5インチでは、大きさがかなり異なり、省スペースのデスクトップパソコンでは2.5インチのハードディスクが使われていることもあります。
一般的には、7,200回転のほうが、5,400回転よりも速くアクセスできることになります。
5,400回転は、発熱量が少ない、音が静か、消費電力が小さいといったメリットもあります。現に3.5インチのハードディスクでも5,400回転のものもあります。
特に故障しているわけではなく、現状のスペックの速度と判断しました。
最初は起動は、もう少し速かったそうですが・・・一般的に、パソコンを使っているうちにいろいろアプリをインストールし、常駐ソフトが増えてくることや、これが大きいと思うのですが、Windows Updateで更新プログラムをインストールしたり、メジャーアップデートを行っていくと、どんどんパソコンのスペックを要求するようになっていくように感じます。一方パソコンのハードスペックはそのままなので、だんだん起動も遅くなっていってしまいます。
お客様には・・・メモリを増設しトータル8GBにすること、ハードディスクを7,200回転のものに交換してもよいが、それよりも半導体ドライブ(SSD)に変えた方が体感的にはかなり速くなることをご提案しました。
お客様も、趣味で使っているパソコンなので、多少遅くても問題ないこと、起動後5分程度待てば使用できること・・・などから、もう暫く現状のままで使うことになりました。

(注)もちろんハードディスクのアクセス速度は、回転数も一つの要素ですが、バッファサイズ、プラッタ密度など他の要素も絡みますので、回転数だけで一概に判断できません。