詳細をお聞きすると･･･最近ネット閲覧などをしていると、突然電源が落ちる事があり、落ちてもまた電源をいれると暫く使えていたので、そのまま使っていたら、きょう使おうとしたら、全く電源が入らなくなった･･･ということでした。
パソコンは、NECのVK25LX-Gという機種で、4年くらい前に中古パソコンとして購入されたそうです。
まず、全く電源が入らなくなった件ですが、この機種はバッテリーを簡単に取り外せますので、取り外して暫く放置して改めて取り付けて確認しましたが状況は変わらず。そうするとC-MOSのリセットが必要かもしれません。
一旦パソコンをお預かりしました。
この機種は、大きめな底面カバーを外せば、ディスクやメモリーにアクセスできます。
C-MOSバッテリーにもアクセスできるので、一旦外して電圧を計ると･･･3.2Vありますので問題ありません。外すとC-MOSもリセットされます。
C-MOS
C-MOSバッテリを再度取り付けて確認すると･･･電源が入り起動してきました。内部時計を設定し直してWindowsも無事に起動してきました。
動作の確認をしていて、再起動を行ったら･･･再起動の途中で電源が落ちました
さらに、いろいろアプリを起動したり、操作していると･･･突然電源が落ちます。
電源が落ちても、また電源スイッチを押すと電源は入るのですが･･･電源が落ちる間隔が短くなっていきます。
お客様が指摘していた突然電源が落ちるという現象です。
これは、放熱がうまくいっていない場合によく起きます。
CPUに放熱板が付いていて、FANで熱を逃がすのですが、FANからの風があまり熱くないように感じました。CPUと放熱板の接触がうまくいっていないと、CPUの放熱がうまくできずCPUが温度上昇して、突然電源が落ちる事があります。
放熱板を取り外してみると･･･塗ってある放熱グリスが固まっていて劣化していました。
古くなったグリスを取り除いて、新たに放熱グリスを再塗布しました。
元の状態に組み直して、確認してみると･･･今度は突然電源が落ちる事がなくなりました。
一日負荷テストをかけても、電源が突然おちることがなく大丈夫でしたので、ご返却させていただきました。
