輸送におけるリスク(液晶われ・外観破損など)があるため、現在液晶一体型の大型パソコンの本体送付による引き取り修理は行っていません。
しかし、電源ユニットを取り外すことができない場合もあります。その時は、輸送におけるリスクをご理解いただき、輸送による問題が発生しても、どらともでは、責任を負わないことをご理解いただいた場合に限り送付いただいております。
送付されてきたT90Jをさっそく調査開始です。
まず現状の確認です。電源を入れると・・・電源ランプは点灯しますが、画面は真っ黒のままです。電源ユニットはAPI3PC48なのですが、1個の電解コンデンサーが壊れるとこのようになります。さらに電源ユニットの電源ファンが回転していませんでしたので、電源ユニットのコンデンサー故障で間違いないです。
さらにマザーボードを確認すると・・・CPUの電源回路の電解コンデンサー3個とメモリー横の電解コンデンサー1個も液漏れ・頭部膨張しているのを確認しました。
お客様にご連絡して、マザーボードの電解コンデンサー交換も行うことでご了解いただきました。
おそらく電源ユニットのファンが回転していなかったので、パソコン内部の放熱がうまくいかずに内部がかなり高温になっていたと思われ、そのためにマザーボードのコンデンサーも故障したのだと思います。
やはり液晶パネル回路12V用の電解コンデンサーが液漏れしていました。
まず電源ユニット(API3PC48)の電解コンデンサーを日本メーカー製に交換しました。
事前に各電圧が正常に出力されていることをチェッカーとテスターで確認しました。
次はマザーボードの電解コンデンサー交換です。どれも日本メーカー(SANYO)製のコンデンサーなのですが、前述のように電源ユニットのファンが回転していなかったので、放熱がうまくいかず、コンデンサー周辺もかなり高温になり故障してしまったと思われます。
ものとしては、性能のよいコンデンサーなので、故障しているものだけを交換しました。
交換後
元に組み上げて、起動・動作確認・負荷テスト問題ありませんでしたのでご返却です。
今回は、電源ユニットのみの送付では、マザーボードの電解コンデンサーの故障は当然発見できませんでした。たまたま本体ごと送付くださったので、発見できたのですが・・・液晶パネルや外観などへの輸送によるリスクを考えると・・・大型液晶一体型パソコンは、電源ユニットのみの引き取り修理が大前提になります。
しかし、お客様の方で電源ユニットの取り外しが難しい場合もあると思います。輸送によるリスクについてご理解いただき、万一輸送によるダメージが発生した場合でも、どらともでは責任を負わないことをご了解いただいた場合のみ、本体ごとの引き取り修理対応いたします。
詳しくは、お問い合わせください。
