Excelのファイルを扱うそうですが、開こうとしてもカーソルがぐるぐる回っているだけで、なかなか開かないそうです。
お伺いしました。
パソコンはノートのAH30/Kでした。
スペック的には、Celeron 1005M 1.90GHz、メモリー2GB、320GB HDD、Windows8.1 64bitです。
電源を入れると・・・メーカーロゴの表示の後、暫く真っ黒の画面が続きます。やっとWindowsのデスクトップ画面が表示されてからも、さらに表示が終るまで時間がかかります。
まず、Windowsが起動して確認すると・・・OSがWindows8.1のままです。8.1は今年1月にすでにマイクロソフトのサポートは終了してしまっているので、ネットにつないで使用するのにはリスクがあります。お客様は、ネット閲覧も使いたいということでしたので、Windows10へアップグレードする必要があります。
次に搭載メモリー容量が2GBのままでした。Windows10へアップグレードするのであれば、メモリー8GBは必要です。AH30/Kはメモリー最大8GBまで対応していました。
あと、やはりディスク(HDD)の使用率がずっと100%のままで貼りついています。こちらはディスクの状況を調べると「正常」で、使用時間は300時間程度でした。ディスク自体は故障していませんが、HDDのスペック不足による動作速度低下が起きているようです。
お客様も、今後パソコンを使う頻度が増えるので、満足な速度で動作するようにして欲しいとのことでしたので、ご相談し以下の作業内容を行うことになりました。
・Windows8.1→Windows10(22H2版)へのアップグレード
・メモリーを2GB→8GB(4GB×2)へ増設
・HDD(320GB)→SSD(500GB)へ換装
CPUがCeleronで高速タイプではないので、Windowsの起動時に今度はCPUが足を引っ張るかもしれませんが、ネット閲覧やExcel操作で有れば、十分使える速度になります。
この機種は、底面のカバー(大)を外すとメモリーにアクセスでき、カバー(小)を外すとディスクにアクセスできます。
まず、メモリーの増設です。
2GB×1=2GBから4GB×2=8GBにしました。PC3-12800(DDR3-1600)の仕様でした。
次にHDD(ハードディスク)→SSD(半導体ディスク)への換装です。
これでSSDでメモリー8GBのパソコンになり、速度が速くなりました。
この速くなった状態で、Windows8.1→Windows10へのアップグレードを行いました。
CPUがCeleronなので、メモリー増設、SSD換装を行っても、最初のWindowsの起動には、もたつく感がありますが一度起動すれば、十分実用になる速度で動作するようになりました。
お客様にご返却し、カーソルがぐるぐる回ってなかなか開かなかったExcelファイルも、すぐに開くようになり、喜んでいらっしゃいました。
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