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写真データの救出

起動しなくなったノートパソコンから、写真データを取り出して欲しいとご依頼がありました。

どらともでは、データ救出の専門会社ではないので・・・データの取出しには限界があることをご了解いただいた上で、パソコンを持ってきてくださいました。

BIOSレベルでハードディスクを認識していません。ハードディスクを取り出して調べようとしてみると・・・すでに取り外した形跡があり、お聞きしてみると、パソコンに詳しい知人にデータ救出の依頼をしたそうです。
う~ん、ディスクが変なことになっていなければいいなとちょっと不安になりました。

もう新しいパソコンを購入したので、急がないが・・・子どもの写真データを取り出して欲しいとのことでした。

ディスクの状態を調べるためにパソコンにつないでみると・・・やはり全く認識しません。さらに変な音・振動があります。

元ディスクを直接触るのは危険ですので・・・まずクローンディスクを作成します。

パソコンではディスクを認識しないので、「これDo台Pro」を使用してハード的にセクター単位でコピーを行います。

クローン作成作業を開始しましたが、やはり読めないセクターが多数あり、リトライを繰り返していますので、なかなか進みません。リトライ回数などを減らしてみましたが、1日に5%程度しか進みません。そうすると3週間くらい読み取りにかかるのかなと思ったのですが・・・55%あたりを過ぎて、ディスクが認識できなくなり止まってしまいました。
10日近くかかっていたので、ショックでした。

そういえばPC-98のディスクのコピーの際に転送速度を遅くするとうまくいったことを思い出しました。最初はUDMA5の100Mbyte/sの転送速度だったので、33.3MByte/sに遅くしてもう一度クローン作成に挑戦しました・・・UDMA5の時より、読めないセクターが減った感じがしたのですが・・・それでも、1週間ほどで60%あたりでまたディスクが認識できなくなり止まりました。

ハードディスクの姿勢によっても、読み取りの状態が変わるみたいでした。ハードディスクが十分冷えるのを待って・・・今度は極端にスピードを落とし4Mbyte/sで再度挑戦しました。

すると・・・転送速度は遅いのですが、読めないセクターが明らかに減りました。もちろん読めないセクター部分はスキップしているのですが、今までより順調に進んでいます。

丸一日かかって100%読み取り完了しました。ただし読めなかったセクター数は4000を超えました。
次にクローンディスクを元にもう一つのクローンディスクを作っておきました。
つまりクローン1、クローン2の2台のクローンディスクが出来上がりました。

まずクローンディスク1をパソコンにつなぐと・・・ディスクは認識しました。またドキュメントフォルダーも表示されましたが、開こうとすると・・・ファイルが壊れています云々と表示されて全く開くことができません。

CHKDSKコマンドで、ファイルの修復を行ってみました。するといろいろな不整合のファイルの削除が行われ、終了後確認してみると・・・ドキュメントフォルダーなどがなくなってしまっていました。

つぎにクローンディスク2を使って、ファイル復元ソフトを使用してファイルの復元を行いました。
約5時間かかって、スキャン完了。そのなかから写真(JPG)ファイルを抽出して、復元・保存しました。
その中からお客様のご依頼の写真約1100枚を取り出してDVDに焼きました。やはり50枚くらいの写真は復元できませんでしたが・・・なんとか大事な写真を取り出せてやれやれです。

写真は2度と同じ写真を撮ることはできませんので・・・パソコンの中に保存してあるだけだと、パソコン(ハードディスク)が壊れた場合に、無くなってしまいます。
そんなことを避けるためには、撮った写真をCDやDVDなどにも保存しておくと安心ですね。
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