まず、ノートパソコンの電源を入れてみると・・・うん?C-MOSバッテリーがなくて、「F1」キーを押してBIOSのセットアップを行うようメッセージが表示されています。
「F1」キーを押すと・・・BIOSのセットアップ画面が表示されました。案の定、時計がリセットされてしまって2001年になっています。
お客様に確認すると・・・1年以上使っていなかったそうです。
デスクトップパソコンでも、ノートパソコンでも内部(基板上)に、バックアップ用電池が使われています。
BIOS(パソコンを起動するときの情報)を記憶していくのに、当然電源が必要なわけです。この電源として、バックアップ用電池があり、この電池が消耗してしまうと・・・起動情報を読み取れなくて、正常にパソコンを起動できなくなってしまいます。
デスクトップパソコンの場合は、このバックアップ用電池にボタン電池(CR2032など)が使われており、入手も簡単で交換もそれほど難しくありません。
しかし、ノートパソコンの場合は、バックアップ用電池は、パソコンメーカーでいろいろな形状をしており、充電電池やボタン電池などさまざまで、交換も難しい機種が多いです。
今回1年以上使っていなかったということで・・・最初のうちは、ノートパソコンのバッテリーがあるので、そちらからバックアップされていましたが、バッテーリもなくなってしまうと、今度はバックアップ用の電池でバックアップされます。さらにこのバックアップ用電池も消耗してしまったので、このようにBIOS情報がリセットされてしまったと考えられます。
前述のように、ノートパソコンのバックアップ電池の交換は大変なので、今回はまず電源コードをつないで、バッテリーの充電を行いました。充電を行うことにより、バックアップ用の電池も充電されます。
ほぼ100%充電できたところで、一旦パソコンンをシャットダウンして、コンセントを抜き、改めて起動してみましたが、問題なく立ち上がってきました。
古い機種ですし、一度でもバッテリーを完全放電してしまっているので、充電できてもあまり長時間使えないと思われるので、常にACアダプタをつないだ状態で使用していただくようにお願いしました。また長期間使用しない場合は、パソコンを起動しなくてもよいので、定期的にACアダプタをつないでバッテリーの充電を行ってもらうようにもお願いしました。
