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ぼくの随筆『のんべんだらり~この宇宙の片隅で~』 夢見る男編

随筆で有名な兼好さんには、まだまだ敵いませんが僕なりの視点で日々感じたことを書き留めるとか、書き留めないとか・・・

短い旅の長いメール〈完全版〉(第22回~旅行~)

2006-07-30 12:24:17 | 旅行記
今回の京都旅行は、今までに経験したことのないものになったと思う。

今まで一人で京都に行くことは何度もあったが、

いつも名所を歩き回るだけで終わってしまっていた・・・

今回は名所と言えるところにはほとんど行かず、

京都らしい物も食べなかった。

しかしたくさんの出会いがあり、

いろいろな人と話すことができた。

そして多くのことを聞き、考えることができたと思う。

心の中がほんの少し大きくなった気がする。


短い旅の長いメール〈完全版〉(第21回~別れ・・・そして帰宅~)

2006-07-30 11:29:24 | 旅行記
下山し、二人の自転車が置いてある所まで来て、

またの再会を願いながら別れた。

辺りは真っ暗で二人の姿はすぐに見えなくなったが、

坂を下りる自転車のブレーキ音と二人の楽しそうな話し声だけがしばらく聞こえ続けた。

僕も銀閣寺前の坂をゆっくり歩いて下り、車へと戻った。

この旅行を振り返りながら車を走らせた。

高速道路では、ほどよい睡魔と戦いながらも

カーチェイスを楽しみながら(?)帰宅した。

短い旅の長いメール〈完全版〉(第20回~下山~)

2006-07-27 21:38:45 | 旅行記
僕は幸せになるために、本当に頑張っているのだろうか?

頑張っているフリをしているだけではないだろうか?

いや、フリすらしていない・・・

頑張っていない・・・

頑張らないといけないなぁ・・・と、二人を話しながらも、いろいろ考えた。

太陽の姿が半分以上見えなくなったことに気づいた僕らは、三人で写真を撮り、下山することにした。

山道は登りのときよりも暗く、足元はほとんど見えなかった。

しかし下りは楽だった。何より行きとは違い、二人と話しながらだったから「あっ!」と言う間だった。



短い旅の長いメール〈完全版〉(第19回~過程~)

2006-07-27 21:20:04 | 旅行記
そして例えば・・・

「社長になりたい!」

・・・と言う夢があるとする。

同じ夢でも

「あの社長を蹴落としてやる!」

・・・と言う考えより

「あの社長のようになりたい!」

・・・と言う考え方で実現していく方が、気持ちの面からも充実していると言える。

つまり幸せになるために夢を実現させる気持ちやその過程も大切であり・・・

たとえ結果がうまくいかなくても、どれだけ幸せに向けて自分が頑張れるか?

・・・と言うことが大切なのである。

僕は幸せに向けて頑張っているのだろうか?

短い旅の長いメール〈完全版〉(第18回~幸せ~)

2006-07-27 20:52:11 | 旅行記
辛いことを「笑い飛ばす」・・・と言うが

確かに笑えば辛いことも忘れることができる。

でも無理に笑っても辛いだけ・・・

自然と笑える、笑い合える、そんなのが幸せなのだろう。

たとえ大きな家に住み、何不自由なく暮らしているように見える人でも、本人にとっては幸せではないかも知れない。

逆に不幸そうに見える人でも本人にとってはとても楽しい毎日かも知れない。

幸せとは人それぞれに違いがあるのだろう。

短い旅の長いメール〈完全版〉(第17回~充実した時間~)

2006-07-27 18:08:48 | 旅行記
いろいろな話をした。

僕が教師を目指していること。

娘さんが教育大学を志望していること。

昔と今の教育について。

幸せについて。

関東と関西の人間の違いについて。

二人の知り合いに変なおばさんがいることなど・・・

時間を忘れてしまうほど話は盛り上がった。

二人は僕が絶対教員採用試験に受かる、もし落ちたら試験管の見る目がないのだと言ってくれた。

うれしかった。そして、その通りだ!・・・そう考えようと思った。

短い旅の長いメール〈完全版〉(第16回~絶景~)

2006-07-26 22:03:18 | 旅行記
疲れが限界を超えた頃、顔を上げた向こうに小さな光が見えた!

頂上だ!

最後の階段を登り終えたとき、そこに広がる景色に感動が蘇った!

こんなに登るのがきつかったかな?・・・と思いながらの登山だったが、記憶以上の絶景に気づけば疲れも消えていた。

前を歩いていた二人に声をかけようとしたとき、向こうから声をかけてくれた。

「お疲れ様!」

「お疲れ様でした!」

それから僕らは、そこにあったほこらの前に座り話をした。

短い旅の長いメール〈完全版〉(第15回~二人は夫婦?~)

2006-07-26 21:52:29 | 旅行記
山道を進んでいると前に二つの人影が見えた。

男性と女性。

父と母と同じくらいの歳だろうか?

無理に抜くことはせずに二人のペースについて行くことにした。

二人は夫婦なのだろうか?

しかし交わしている会話には夫婦ならわかるようなことを聞いたりと言った内容も・・・

それでもとても楽しそうに登る二人である。

お互いの疲れを吹き飛ばすほど楽しそうである。

僕は疲れて話しかけることもできず・・・

短い旅の長いメール〈完全版〉(第14回~いざ!登山!~)

2006-07-26 19:03:26 | 旅行記
銀閣寺前まで戻った僕は、おみやげを買い、それを車に乗せた後、再び銀閣寺の坂を上がって行った。

銀閣を見るためではなく・・・

その後ろにある大文字山に登るために!

今回、京都へ来た一番の目的、それは大文字山の上から夕暮れどきの京都の街を眺めること。

京都に来ることが好きな僕は、何年か前に大文字山に登ることを覚えた。

そこから眺める京都の街はすばらしいことを知った。


僕は銀閣寺の脇の路地を入って行った。

道は徐々に狭く、そして険しくなり、辺りの木々が陽を遮った。

まだ日が暮れていないのに足元が見にくいほど暗かった。

短い旅の長いメール〈完全版〉(第13回~白い鳩のおみくじ~)

2006-07-26 00:00:10 | 旅行記
ここへ来た本当の目的、それはおみくじを引くこと。

ここのおみくじは、鳩の人形の足の部分に付いている。

伝書鳩の足に手紙が付いているかのように。

幸せを運ぶと言う意味だろうか?

このおみくじを見つけた時、この鳩の人形があの片足の白い鳩と重なって見えた・・・

僕に幸せを運んでくれるかな?

・・・おみくじは中吉だった・・・

この後僕は新京極、錦市場、祇園、二年坂を歩き、始まりの場所、銀閣寺へと向かった。