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愛する犬と暮らす

この子たちに出逢えてよかった。

シェラはもうルイの母犬になっていた

2011-12-13 22:28:16 | シェラとルイの日々


☆ルイをケージに閉じ込めておく理由
 いったい、いつまでルイをケージに閉じ込めておけばいいのかぼくたちにとってはかなり気になっている。ケージに入れていること自体、ルイにとっていいことなのかどうか心配だからである。
 家人がペットショップで聞いたところ、入れておくことが間違っていないといわれたそうである。たしかに、ケージに閉じ込めておけば電気のコードや家具、あるいは別の調度などを噛んでしまったり、変なものを飲み込んでしまうリスクはなくなる。だからいまはそれでいい。だが、問題は、いつまで入れておけばいいのかということである。
 
 ルイが外へ出たがっているのは火を見るよりも明らかである。シェラが寝室などにいるとき、途中の扉を閉めてルイをリビングへ出してやると、怖いほどのスピードで部屋の中を走りまわる。どこかへぶつからないかと冷や冷やしながら見ているのだが、ケージの中でストレスがたまっているのがわかるだけに止めるのも気がとがめて見守っている。

 まだ赤ちゃんわんこがケージから出せば部屋の中で粗相をすることくらいシェラでもむぎでも経験してきた。だから、目が届いているかぎりは外へ出しておいてやりたいのだが、ルイの場合、困ったことにシェラにじゃれついてしまうのでケージに入れておくしかないのである。
 去年までのシェラならルイの活発さを押さえ込めるだけの余力があっただろうが、いまやルイのわんぱくを制するのさえなかなかままならない。ルイを仲間として認めながら、跳びついてくるルイに困惑し、苛立ち、反撃さえも躊躇して耐えている。そんなシェラの姿が痛々しくてルイをケージに幽閉したままでいるわけだ。



☆シェラのそばにいきたいのか
 ルイが、実はぼくたちが思っているよりもはるかにシェラを慕っているのを先の週末にクルマの中で知った。
 むぎが健在だったころはクルマのリアシートがシェラとむぎの居場所だった。いつもむぎがシェラに寄り添って乗っていた。むろん、シェラも嫌がらず、まるで母と娘のように見える二匹の姿がぼくたちには至上の喜びでもあった。

 ルイもまた、シェラと一緒にリアシートに乗せるとまるでシェラが母犬であるかのように甘えていく。しかし、むぎのような奥ゆかしさはなく、男の子の強引さがシェラにしてみれば迷惑千万でしかない。
 二度ばかりリアシートで一緒にしてみたが、ぼくはまだ時期尚早と判断して、ルイを運転席の隣のナビシートに専用のシーツを敷いて乗せることにした。本来、そこにいた家人がシェラの横に座った。

 だが、先の日曜日、いつの間にかルイはナビシートにはいなかった。家人がいない車中で、ぼくはシェラの唸り声でルイがいるべき場所にないことに気づき、次にルイがコンソールボックスの上に座り、すぐうしろにいるシェラを見ているのを知った。やっぱりシェラのそばにいたいのだろう。
 
 ルイがむぎ同様、シェラを母犬に見立てていると断定するのは早計かもしれない。だが、所詮、まだ生まれて半年もたたない子犬である。親犬から引き離されたのは生後3か月になるやならずのころだった。そして、わが家へやってきた。たまさか、そこにシェラがいた。



☆シェラの負担にならないように
 ルイの場合、犬同士ならではの群れを作る本能からシェラを慕っているだけかもしれない。ルイにとって、ボスはあくまでもぼくであり、シェラではない。餌をくれる家人でもない。
 ルイのシェラへのアプローチを見ているとぼくは遠い日のシェラの姿が重なる。わが家へやってきた当初のシェラは代理の母を家人に求めた。ルイがシェラにじゃれつくがごとく家人を追った。
 むぎがわが家へやってくると、かつての家人の役割りを、今度はシェラが引き受けてくれた。
  
 いま、ルイに対してもむぎのときと同じように母犬になれとシェラに求めるのはさすがに酷である。それでもシェラはルイを仲間としては受け入れてくれた。もうそれだけで十分だ。
 ぼくや家人がいないときは、ルイのいるケージの脇で寄り添ってくれているシェラである。母犬の役割を体力的には果たせなくても、メンタリティーは紛れもなく母としての心をルイに傾けてくれている。

 だからルイ、しばらくケージで辛抱してくれ。その分、ボスたるぼくが時間のあるときにはたっぷり遊んでやろう。週末はルイのための時間も作って運動しよう――それがケージから出してやれないルイへのせめてもの償いの気持ちである。 
 シェラに対しては、できるかぎりルイが負担にならないように配慮しようと思う。いくら母としての自覚が芽生えても、もう老犬なのだから。


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