愛する犬と暮らす

この子たちに出逢えてよかった。

ウチの子だから

2021-09-23 14:11:12 | ルイとの日々

ルイが生まれたのは茨城県である。
生後2か月で売られ、東京の南にある町のペットショップで商品になっていた。

当時、わが家はそれまで12年間いっしょに暮らしていた、やっぱりコーギーのむぎが突然死んでしまい、家人はペットロスに陥っていた。
ペットロスを和らげるには新しいワンコを迎えるのがいちばんとの理由から、せがれのすすめで家人はインターネットでコーギーのパピーを探しだした。

2日後あたりの土曜日だった。ぼくは家人に急かされ、早朝からそのパピーを見にいくためクルマを走らせた。
店の開店を待って店に入った。そこにかわいいパピーがいた。
ひとめ惚れだった。家人は迷うことなく購入を決めた。

家人は抱いたパピーをはなそうとせず、久しぶりに満面の笑みを見せていた。
縁があったのだと認めざるをえない。
だが、ぼくはまだ死んで3か月ほどしか経っていないむぎへのこだわりを捨てきれずにいた。

だが、反対はしなかった。
あんたが気に入ったなら買えばいい。そういい残してぼくはまだ元気だった16歳のシェラを連れて外へ出た。

入れ違いに店へ入ってきた家族連れの客がいた。
「あ、買われちゃった」
お父さんらしき男性が上げた声が背後で聞こえた。
たぶん、近所に住んでいるこの家族もまた、お父さんがあらかじめ目をつけたパピーを買いにきたのだろう。

いまでも思う。
もし、タッチの差でルイがあの家族の一員になっていたら……と。わが家の子となってルイは幸せだったのだろうか……とも。

どんなことがあっても、わが家の子となってよかったのだとぼくが自信をもっていいきれるようにしたい。
これからも、ぼくはそれだけを願ってルイと暮らしていく。

ルイにぼくはなんの不満もない。生来、ルイが抱えている身体の障害にも責任をもって受け入れる。
この縁をただただ大切にしていきたい。

ゆっくり昼寝でもするか

2021-09-18 01:21:50 | ルイとの日々

またしても土曜日の東京は雨の予報。台風14号の影響となると外れようはないだろう。
それでも日曜日の午後からは太陽が拝めそうで、となると暑さが戻ってくるかもしれない。
少なくとも蒸し暑さは必至だろう。

暑ければ暑いでつらいし、急に涼しくなると、これまた身体がついていかない。
ルイもぼくも夏バテでさんざんの9月となった。

もっとも、涼しさを感じているのは人間だけで、ワンコたちは連日の蒸し暑さにいささかバテているようだ。
台風がくれば秋もぐっと近づいてくる。
というより、もうすぐ10月だ。

そこかしこで彼岸花が咲き誇っている。
この花ばかりはどんなに天候が不順でも、毎年、その名のとおりお彼岸のころにちゃんと花を咲かせている。
みごとというしかない。

せめて気持ちを強く持って涼しさに順応していきたい。
せいぜいルイにならって昼寝をしっかりして体力の温存につとめていこうか。

せっかくの台風の土曜日である。
散歩は短めにすませて休養することにしよう。

本当の秋が待ち遠しい

2021-09-12 18:29:25 | ルイとの日々

いくぶん蒸し暑いものの、9月にしては涼しい日が続いいている。
とはいえ、朝も夕方も、ルイの散歩には雨の用意が必要だった。出かける直前まで、煙るように雨が降っていたからだ。

腰のナスカンに折り畳みの傘を提げて出た。ルイの雨具は持たなかった。
もし、雨が降りはじめたらすぐに引返せばいい。大粒の雨はまず降らないだろう。

朝も夕方も、幸いにして散歩の途中で雨は降らなかった。
9月もなかばとなっているのにひどい天気が続いている。ほとんど太陽が出ていないからだ。きっと農家は大変だろうなと思う。

サルスベリもムクゲも、花が散りはじめた。
陽気はもう秋だ。凉しさにワンコたちもさぞや楽だろうと思うのだが、どうやら人間が感じるほどではないらしい。

ルイはすぐにヘバってしまう。とくに夕方は散歩途中での呼吸も苦し気だ。
この涼しさは、皮膚呼吸のできる人間の感じ方であって、それができないワンコは思いのほか暑いのかもしれない。

ヘバっているのはルイばかりではない。散歩の途中でルイのようにヘタりこんでいるワンコをよく見かける。
やっぱり9月はまだ夏の名残りがワンコたちを苦しめているようだ。
カラッと乾いた本当の秋がくるまでの辛抱だろう。
もうすぐだ。

つかのまの太陽

2021-09-07 20:25:29 | ルイとの日々

目が覚めたとき、6時をまわっていた。きのうもきょうもすっかり遅い朝の目覚めだった。
それというのも、秋雨前線の停滞で一気に秋に変わってしまったからだ。

だが、今朝は太陽が出ている。暑かったら目も当てられない。急いでベランダに出てみた。
きのうのような涼気にホッとする。

6時30分に出るつもりでしたくをしても、涼しいという安心感から5分遅れ、35分の出発となった。
外は寒いくらいだ。Tシャツに半袖シャツ、その上にメッシュのベストを着て正解だった。

涼しくなったというのにルイの動きは緩慢だ。
涼しくなったからなおさらなのかもしれない。近所のそこかしこでしつこくにおいを嗅ぐ。

暑かったころは、暑さにまいって動きが鈍かった。いまは”情報収集”に余念がなくなってしまった。
とくに住まいのあるマンションを出てから300メートルほどがルイの縄張りらしく、この地域を抜けるのに苦労する。

ルイは、ふだんはおとなしく、いっしょに生活しやすいワンコではあるが、縄張りの情報収集となるとなんとも頑固である。
あちこちにおいを嗅ぐためには頑として妥協しない。雄犬なのだとあらためてわかる。

帰り道の疲れ方(写真)は、きっとぼくとの駆け引きで消耗してしまったのだろう。こちらも疲れている。

晴れ間が出ていたのは朝のいっときで、散歩の帰り道では雲が広がっていた。
明日も終日曇りだというし、まだ当分は太陽が望めないらしい。
ぼくもルイも、身体は涼しさに慣れてきた。このままずっと涼しいままで推移してくれたほうがいい。

明日は午前6時に散歩に出かけることができるかな。
まあ、この陽気がつづくなら6時にこだわることもないけど。

夏の置きみやげ

2021-09-05 21:59:56 | ルイとの日々

夕方、雨具なしでの散歩となった。
ようやく雨が上がって、またすぐには降らないみきわめがついたからだ。何日かぶり、あるいは何回ぶりかでの散歩の解放感だった。

ルイの(たぶん)求めに応じて、いつもの場所で持参の冷たい水を飲んだ。
またたくまに蚊にが襲ってきた。やっぱり……。

追い払っても戻ってくる。
ルイには気の毒だが、休憩を切り上げてすぐにその場を離れた。
しかし、蚊は追いすがってくる。

涼しくなったからといって蚊は動きを制約されないらしい。
1匹がしつこくルイの顔につきまとう。

夏とその暑さは峠を越した。
だが、置きみやげの蚊とだけはいましばらくつきあっていかなくてはならないようだ。
それもまた秋なのだろう。